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(閑さや岩にしみ入蝉の声)「閑かさや」?、「閑けさや」?
fumkumの回答
- fumkum
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>(閑さや岩にしみ入蝉の声)「閑かさや」?、「閑けさや」? 念のために「井筒屋本」と「西村本(素龍清書本)」の二系統の影印本(原本の写真印刷本)を数種類確認したのですが、表記は全て「閑さや」でした。また、かなを付してもありませんでした。つまり、「閑かさや」と「閑けさや」のどちらにも取れると言うことです。 さらに、古典文学大系、古典文学全集、その他の文庫判等を調べると、「閑かさや」で判を押したように統一されていました。これから考えると、「閑かさや」が定説化しているものと考えられます。 ただ、古い石碑などのは「閑けさや」の表記が見られました。 「閑かさや」の根拠についてはNo2の方がおっしゃっていますので、参考までに印刷物の現状について書きました。
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締め切るに当たって。 書籍に「しづかさや」と仮名が振ってあってすら「しづけさや」と読む人がいるのですから、仮名を取り払ってしまうと、あっという間に「しづけさや」と読む人が増えるのではないかと推測します。現代人の語感には「しづけさや」の方が自然な気がしますが、これの真偽も、どういう経緯で感覚が変わるのかも判りません。 石碑に「閑けさや」があるのはもっともで、多分元禄よりは新しい時代に立てられた碑のような気がしますが、果たして? 皆さん、お世話になりました。またの機会にもよろしくお願いします。
補足
私の知る限り(といっても井戸の世界ですが)全て 表記は「閑さや」 仮名を振る場合は「(しづか)さや」 現代の仮名遣いでは「しずかさや」 です。定説になっていることにも異論はありません。 「閑さや」と表記して「しづかさや」と発音していたと何故判るのですか。「しづけさや」と読んでいた可能性はないのですか。 芭蕉の時代には「閑(しづ)かさ」という名詞はあったが「閑(しづ)けさ」という名詞はなかったことが判っているのですか。 仮に「閑(しづ)かさ」と「閑(しづ)けさ」の両方があったとすれば、立石寺の境内に立つ芭蕉が「閑(しづけ)さ」でなく「閑(しづか)さ」を選んだと何故いえるのですか。両者の意味の異同を知る必要がありませんか。 わざわざ調べて下さって有り難うございました。事情が許せばご返事を下さいませ。