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インフルエンザウイルスの感染力

noname#160718の回答

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noname#160718
noname#160718
回答No.4

 Jagar39です。  湿度とウイルスの生存性についてですが、そもそもウイルスという微生物は細胞の外では「死ぬ一方」の存在です。温度や湿度などの条件は、その死ぬ速度が速いか多少遅いかの違いでしかありません。  例えば分離して精製したウイルスを、最も長期保存できるのは凍結乾燥、次いで凍結、ということになるのですが、凍結も-20℃(一般的なフリーザー)だと力価が落ちてしまって長期保存できないウイルスが数多くあります。なので凍結の際の温度は-80℃が標準になっています。  患者から採取した鼻汁等の検体を検査機関に運搬する際は氷冷が基本なのですが、この場合はリン酸緩衝液、もっとシビアな場合はそれにグリセリンを添加した緩衝液中で保存しなければ、せっかく採取しても検査で陰性となってしまう場合が多々あるほどシビアです。特にRSウイルスがシビアですが、インフルエンザも「シビアな方から数えた方が早い」ウイルスです。  体内でも同じことなんですよ。片っ端からウイルスは死んでいるのです。それ以上に増えているだけなんです。  例えばRSウイルスは培養温度を34℃にしないとまともに増えません。インフルエンザもかつてはそう言われていたのですが、実は37℃でも普通に増えます。  で、ではRSウイルスは「34℃という温度を好むのか」というとまったく違います。34℃という温度中ではほとんど瞬時にと言って良いほど死滅してしまいます。それ以上に増えているだけなのです。  増えるのは細胞あってのことですから、細胞から放出されたウイルスはもの凄い勢いで死んでいくだけの存在、ということです。  なので「インフルエンザウイルスは低温乾燥状態を好む」というのは、一般の人向けの説明であって実際はそういうわけではありません。  特に乾燥については、「乾燥状態を好む」ウイルスなど存在しません。  私は「湿度が低い方がウイルスの生存性が高い」という説に懐疑的なので、その理由についてもよく判りません。まあ湿度が高い方が飛沫核がミストを吸って大きくなるから早く落ちる、くらいのことしか思いつきませんね。それも我ながら眉に唾を付けたくなる説明ですが。  ちなみに、うがいや加湿器の使用がインフルエンザ(あるいは風邪一般)の予防に良いとされているのは、ウイルス側の要因よりヒト側の要因が大きい、と思います。咽喉頭や気管支の粘膜が乾燥していると粘膜免疫も上手く働きませんし、粘膜が荒れて感染しやすい状態になりますから。  少なくとも、"その部屋"に発症者がいるような場合では、うがいをしようが加湿器をどれだけ使おうが、感染率に差が出るほどの効果はない、と思います。  アルコール噴霧の話ですが、必ずしもベタベタに濡らす必要もないでしょう。ふわっとかかる程度でもそれなりの効果はあると思います。  この辺は「気は心」の世界になってしまいますが、それでも力価的には2ケタくらい落ちると思いますけどね。  もちろん可能な場合は、きっちりベタベタにした方が良いのは決まってますが。

pivot_shaf
質問者

お礼

ご回答より、インフルエンザウイルス関し、次のようなイメージを持ちました。 1.より低温の方が経時劣化が小さく、低温での乾燥が、さらに劣化を抑制しうるのは事実である。 2.しかし常温での乾燥は、不可逆な変性を生じさせるまでの強力な脱水を引き起こす可能性がある。 3.湿度の上昇に伴い不活化が促進されるという考えは疑わしい。 4.温度の上昇に伴い不活化が促進させれるのは化学上当然である。体温程度でも不活化は進行している。 組み立てが行われている一方で、分解してしまっているという細胞内の光景は新鮮でした。単なるネット検索では得がたい知見を沢山得ました。 お時間を割いていただき真にありがとうございました。 心より感謝いたします。

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