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般若心経は間違った経典
les-minの回答
- les-min
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こんにちは。 「反論」するつもりはないですけれど・・・この長老さんの著作や番組に数度だけですが読んだり見たりしたことがあります。ふだん仏教というものに触れていない方々にはインパクトがあって良いかと思います。 ただ、見るからに(当然ながら)「この人はどこをどうつついても上座部系仏教の立場からの話ししか出てこないのだろうな」という感じがついてまわってしまい、個人的には「支持できない」という印象を持っています。ご質問文にある著作は読んだことなくてすみません。 般若心経関係の比較的新しい本として立川武蔵『般若心経の新しい読み方』春秋社というものがあります。 「新しい読み方」とはいいつつ、著者の般若心経研究のまとめのような本で、翻訳と、インド・チベット・中国・日本で心経がどう解釈されてきたかが書かれており、「色即是空 空即是色」に関してもかなり紙片を割いています。(この著者は密教的解釈には深く触れない・少々錯誤がある人ですが、空思想に関しては有名な人です。) この本で興味深かったのは、インドの大乗仏教のお坊さんたちにとって「色即是空」は当然ではあるが、「空即是色」は難問(?)というか、あまり積極的に取り上げて解説しなかった、という部分でした。 般若心経を創作した人物もインドのお坊さんのはずですが、この人物に感得できた事柄が他の人々にとって難問だったというのは興味深いと感じています。 日本人的感覚という表現で片付けられる事柄かどうかはわかりませんが、「色即是空 空即是色」は日本で大いに受け入れられたと言えるのかなと感じます。 個人的には、とくに深く考えなくても「なんらの違和感も感じられない。」という心証を持っていますし・・・(だから「反論」にならない) 縁起し無自性であることが空であるという思想の中で「色即是空 空即是色」は結局のところ同義反復だと考えて良いものだと思いますし、「流転するもの・性質」を「真理」とするなら「色即是空 空即是色」のどこかどう不都合なのかなと思うぐらいで。二つセットにならないと「空」の持つ「真理性」を表現できず、意味ないように感じます。 日本でも般若心経の解釈はいくつかのパターンに分かれ、割れてしまいます。何を信じるかは、個的内的な問題で、最終的には個々人が選ぶしかないし、別に長老の考えが間違いで、自分の考えが正解だとは思わないですけど・・・ 仏教というものを上座部も大乗も含めた一つの「流れ」として、考えられないものなのかな?と常々思っています。気になってしまい、書き込んでしまいました。では。
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