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「調」の役割について

tio_elemenの回答

回答No.6

調が半音上がったなら、全ての音を相対的に半音上にずれせば、移調は完了です。移調がわからないとおっしゃいますが、カラオケでいうキーを上げたり下げたりする作業が移調です。やったことあると思うので、分かると思います。難しくはありません カラオケでやったことあるならわかると思いますが、移調しても曲は同じ響きであり、聴いている人は同じ曲と認識するでしょう。 ただ、クラシックの場合は歌曲を除いては移調されることはほとんどありません(歌曲は歌い手の声域によってしばしば移調される)。クラシック音楽の場合は「どの高さで音を書くか」というのが重要な要素である事と、楽器の制約上「この調が最も鳴りやすい」「移調すると演奏不可能になる」という事があるので、理論的に移調することは可能であっても、実際に移調されて演奏されることはありません。 また、ややこしくなるようで申し訳ないのですが、カラオケは機械的に移調できるのですが、実際のアナログな音楽では、移調すると微妙に和音の響きが変わります。弦楽器などではまったく響きから変わります。デジタル機器やピアノ、人の声、弦楽器などでは調律のされ方が異なるのであって、譜面の理論どおりに行きません。「平均律」と「純正律」という調律の違いがあるからです。これが調性に個性を持たせたり、移調を可能にしたりしているのです。楽譜の理屈だけで音楽はかけないのです。 >さて、Q4です。 嬰ハ短調の譜を聞こえ方は寸部違わぬようにハ短調で書き直すことはできると思いますが、この判断は正しいですか。譜面にやたらと「#」や「♭」がつくのは覚悟するものとします。 上に書いた理論により、ハ短調で書き換えることは出来ます。カラオケでやるみたいに全ての音を半音ずれせばいいだけです。ただし譜面にやたら#♭がつくと言っていますが、ハ短調に書き換えれば、調号自体が変わるので、#や♭の付き方が変わります。またハ短調の調号で無理矢理嬰ハ短調を記譜したとしてもそれはあくまでも「ハ短調の調号を用いた嬰ハ短調」であり、ハ短調ではありません。しかも、そんなややこしいことは実用的ではなく、理論的には可能であったとしても、実際にやる人はいません。これは要するに質問者様の最初の質問である「このとき無意味であろうが馬鹿馬鹿しかろうが苦労しようが、可能ではあるのですか。それとも不可能なのですか」という答えで、それは 「理論的には可能であるが、無意味でばかばかしくて、誰もやる人はいない」ということです。 >嬰ハ短調の譜を、変ホ短調で書き換えた場合、全体の音の高さが作曲者の意図とは別のものになると思いますが、この判断は正しいですか。 はい。作曲者の意図とは違ったものになります。 作曲者は「この高さで音符を書く」ことに意味を見出してその曲を書いたので、その高さを変えてしまうことは作曲者の意図に反します。クラシック音楽の演奏において、このことは暗黙の了解であり、誰もやる人はいません。

sono-higurashi
質問者

お礼

今は多分、移調とは何か分かっていると思います。ANo.4の「かえるの歌」のお陰です。それ以前には分かっていませんでした。非常に機械的な作業だと思います。 楽器がこのバカな質問に対応するようにできていないのは当然で、よく分かります。 多分、「調」の意味が大筋として分かりかかっています。 >>「ハ短調の調号を用いた嬰ハ短調」であり、ハ短調ではありません。 正に、このことを知りたかったのです。こうなっていればショパンの意図通りに聞こえる筈です。この質問は、こういう制約のあるシステムを通じて「調」の意味を知るための便法ですから現実的であるか否かは無関係です。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。

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