また、万一のshouldは「可能性が少しある」時に使うようです。例えば、(3)If it should be fine tomorrow, I will[would?] go out.というように使用されます。主節のwillかwouldかの区別は文脈によって異なる場合があります。
仮定法過去について…
質問です。
現在・未来について仮定する際にも用いるようですが、
(1)If it is fine tomorrow, I will go out.
(2)If it were fine tomorrow, I would go out
(1)の文は可能性が有ると判断するので現在形。
(2)の文は可能性が無いと判断するので仮定法過去。
となるのでしょうか。
(1)は時・条件副詞節中は、未来のことでも現在で表す…との解釈もありますが、仮定法の解釈で云う「可能性が有る」というとも解釈できますか。
また、未来のことも可能性がほぼゼロであれば仮定法過去で表すということですが、(2)の文のように、tomorrowがあるのにwereを使ってもいいのでしょうか。
さらに、万一のshouldは「可能性が少しある」時に使うようですが、そうなると
(3)If it should be fine tomorrow, I will[would?] go out.
となるのでしょうか。主節のwillかwouldかの区別も「?」です。
以上、ご高見を拝借願います!
こんにちは。先ほどのandのご質問では、迅速なお返事を有難うございました。
ご質問1:
< (1)If it is fine tomorrow, I will go out.
(2)If it were fine tomorrow, I would go out
(1)の文は可能性が有ると判断するので現在形。
(2)の文は可能性が無いと判断するので仮定法過去。
となるのでしょうか。>
「可能性の有無」で区別されるわけではありません。
(1)の文について:
1)直説法と呼ばれます。(条件法とも言います。)
2)単なる仮定です。ご質問文の意味は、
「明日晴れるかどうかはわからないが、晴れるとしたら、外出するだろう」
という、条件を提示し、未確定の未来を提示しています。
(2)の文について:
1)仮定法と呼ばれます。If節の時制が過去形なので、仮定法過去と言います。
2)仮定法過去の文は、「現在と異なる事実を仮定して述べたもので、実際は現在の事実と異なります」
3)事実に反する仮定です。ご質問文の意味は
「明日晴れれば、行くのになあ」=「でも明日は晴れないから、行けない」
という仮定と異なる事実が存在します。ここでは、天気予報などで「明日は雨」と宣言されたのを受けて、「晴れだったらなあ」という絶望的な希望を仮定法で表しているのです。
ご質問2:
<(1)は時・条件副詞節中は、未来のことでも現在で表す…との解釈もありますが、仮定法の解釈で云う「可能性が有る」というとも解釈できますか。>
仮定法過去を使っている以上、ほぼ100%可能性はありません。仮定法過去は「現在の事実と反する事柄の仮定」だからです。
ご質問3:
<また、未来のことも可能性がほぼゼロであれば仮定法過去で表すということですが、(2)の文のように、tomorrowがあるのにwereを使ってもいいのでしょうか。>
このtomorrowの使い方は、違和感を感じます。が、不可能ということでもないでしょう。ただし、動詞はwereではなく、未来形willの過去形wouldの方が文法的に正しいでしょう。
なぜなら、仮定法過去は現在の事実と反するので、asを使った叙実法に以下のように書き換えられるからです。
例:
If it were fine tomorrow, I would go out(X)
「明日晴れたら、私は外出するのになあ」
→As it is not fine tomorrow, I will not go out.(X)
「明日は晴れないので、外出しないだろう」
となりますが、As節の中は、tomorrowを使っているので、未来時制にする必要がありあす。(条件のIf節、時のwhen節とは違います。)正しくは、以下のようになります。
If it would be fine tomorrow, I would go out(O)
→As it will not fine tomorrow, I will not go out.(O)
ご質問4:
<さらに、万一のshouldは「可能性が少しある」時に使うようですが、そうなると
(3)If it should be fine tomorrow, I will[would?] go out.
となるのでしょうか。主節のwillかwouldかの区別も「?」です。>
(1)
Should「万一~したら」
Were to「かりに~したら」
など、どちらも可能性が少ない、というようり、ほとんどない時に使われる用法です。
例:
If the sun were to rise in the west,
「仮に、太陽が西から昇ったら(昇ったとしても)、」
(2)ただ、主観によって、「万に一の可能性」をかけて仮定する表現も可能です。その主観の違いを出すのが、主節にwillを使うかwouldを使うかです。
(3)話し手が「実現の可能性がある」と感じている時は、主節にwillを用い、「ほとんど可能性がない」と感じているときは、wouldを用いて、話し手の主観の違いを表します。
例:
If it should be fine tomorrow, I will go out.
「万一明日晴れたら、(絶対)外出するぞ」
If it should be fine tomorrow, I would go out.
「万一晴れたら、外出するんだが(できそうもない)」
つまり、will(直説法未来形)の方がwould(仮定法過去の帰結の婉曲用法)に比べ、If~should節の実現可能性が高い(と願っている)ことを、表現することができます。
以上ご参考までに。
お礼
可能性、話しての主観、裏の意味…仮定法についての知識がいかに浅はかであったかを痛感しました。お陰様でコアのニュアンスが理解できそうです。大変わかり易くいご説明に頭を下げております。ご回答ありがとうございます!