- ベストアンサー
しらじらしい と そらぞらしい
しらじらしい と そらぞらしい の語源は一緒なのでしょうか? しらじらしい は 白々しい そらぞらしい は 空々しい と書きますが、 どちらもほぼ同じ意味のように思います。 質問1. そもそも、どちらかが正しい言葉で、どちらかが方言 だったりするのでしょうか? ( 語源は同じでしょうか ? ) それとも、もともとは別の言葉が時代とともに意味が変化して 現在は同じように使われているのでしょうか ? ( 昔の意味は別々だったのでしょうか ? ) 質問2. しらじらしい と そらぞらしい 現在は、この2つの言葉は微妙に意味や使い方が違うものなのでしょうか ?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
はじめまして。 ご質問1: <そもそも、どちらかが正しい言葉で、どちらかが方言 だったりするのでしょうか?( 語源は同じでしょうか ? )> 1.どちらも正しい言葉です。 2.どちらも方言ではありません。共通語の日本語です。 3.語源は異なります。 (1)しらじらしい: 1)「白々し」が語源です。 2)意味は「いかにも白い」「白一色」がもとで、それが転じて→「興ざめだ」「色気もつやもない」となったものです。 3)例: いみじう美美しうてをかしき君達も随身なきはいと白々し(枕草子) (2)そらぞらしい: 1)「空々し」「虚々し」が語源です。 2)「空・虚」は、偽り・嘘を表す接頭語として使われていました。 3)例: そら泣き、そら涙、そら寝 ご質問2: <それとも、もともとは別の言葉が時代とともに意味が変化して 現在は同じように使われているのでしょうか ? ( 昔の意味は別々だったのでしょうか ? )> 昔は、意味は上記のように違っていました。が、現在はほぼ同じようには使わているようです。(下記参照) ご質問3: <しらじらしい と そらぞらしい 現在は、この2つの言葉は微妙に意味や使い方が違うものなのでしょうか ?> 現在は、ほぼ同じような意味で使われています。 (1)しらじらしい(白々しい): 1)本心から出ていないことが見え透いていること 例:白々しいお世辞 2)他人に見え透いているのに、平気でしらばくれること 例:白々しい態度で押し通す (2)そらぞらしい(空々しい): 1)そらとぼけた様子 例:そらぞらしい態度で通り過ぎる 2)すぐ見抜けるのに知らん顔する。見えすいていること 例:空々しいお世辞を言う (3)両者の違い: 白々しいお世辞:「本心でないのがみえみえのお世辞」 空々しいお世辞:「みえすいたお世辞」 では、ほぼ同じ意味で使われています。 白々しい態度:「ウソを隠してしらばくれる態度」 空々しい態度:「ウソを隠してとぼける態度」 でも、やはりほぼ同じ意味で使われています。 以上ご参考までに。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 私の持つ国語辞典と古語辞典には「白々し」と「空々し」は記載されていますが、 「虚々し」は記載されていません。 しかし、仏教では「虚空」の言葉がありますし、 「空しい・虚しい」の日本語があるのも知っています、 また、中国語でも「空しい・虚しい」の意味で「虚・空」が使われているようです。 今回の貴方様の回答で、「空々し」=「虚々し」であることがわかりましたので、 納得、理解することができました。 ありがとうございました。 (ちなみに、中国語で嘘をつくときの「白々しい」は「假想不解」で、「白白」は使わないようです。 中国語の「白・白白」は色の「白」と、「潔白」「明白」の意味で使われるようです。 もしかすると、中国語の「虚・空」が日本に伝わり、 古語の「しらじらし」と同様の意味を持つ言葉として 「空々し・虚々し」が生まれたのかもしれませんね。空想ですけど・・・)