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北海道弁「たいぎ」 と 広島弁「たいぎい」 は 同源?

【質問1】 (A)北海道の人はよく、 「たいぎになってきた。」などと言います。 (B)広島の人が、 「たいぎぃくなってきたわ。」と言っていました。 いずれも、 (何かをするのが)・面倒になってきた          ・鬱陶しくなってきた という意味です。 上のように、両者は音も意味も似てますが、 (A)北海道弁の「たいぎ」 (B)広島弁の「たいぎい」は、 語源が同じなのでしょうか? 【質問2】 (A)北海道弁の「わや」(⇒滅茶苦茶なこと)と、 (B)広島弁の「わや」(⇒上に同じ)についても、 語源が同じなのでしょうか? それぞれ、 (A) 「あんただらわやだね~、ホントにもう。」 (B) 「もう、わやじゃー。」 などと、よく使われています。 【質問3】 上の2つが本当に同源だとしたら、北海道の開拓時代に、 中国地方から北海道へ移住した入植者が話していた言葉が、 当時の北海道で話されていた言葉(現:北海道方言)に、 大きく影響を与えたと考えるのが、妥当なのでしょうか?

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  • azuki24
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回答No.4

「たいぎ」は、古い時代の中央語が方言として生き残っている例。 広島だけでなく広範囲で使われているはずです。 「たいぎい」は形容詞。「たいぎな」という地域もあります。 『広辞苑』 たい‐ぎ【大儀】   (3) めんどうくさいこと。骨の折れること。転じて、くたびれてだるくなること。     黄、見徳一炊夢「七十に近くなりければ乱舞も―なり」。「出かけるのも―だ」 --------------- 「わや」も同様。「たいぎい」よりさらに広範囲に通じます。 『大阪ことば事典』 (牧村史陽編、講談社学術文庫) ワヤ (名)   駄目。失敗。無謀。無茶苦茶。わ(お)うわく〔枉惑〕の約訛という。   (ワウワク→ワワク→ワヤク→ワヤ?) <以下略> ワヤクソ【わや糞】 <略> ワヤクチャ (名) <略> -------- 『大名古屋語辞典』 (清水義範編著、学研) 【わや】   何もかもすべてぶちこわし、という意味の「わや」は関西弁であるかもしれない。<中略>   しかし、名古屋人もこの「わや」をよく使うのである。<以下略> -------- 『広辞苑』 わやく (ワウワク(枉惑)の転)   (1) 無理なこと。無茶。わや。浄、日本西王母「さてさていづれもは―な人かな」 おう‐わく【枉惑・横惑】   道にはずれた事をして人をまどわすこと。無法。今昔物語集14「いかなる―の奴」

fuss_min
質問者

お礼

辞典からの引用、わざわざありがとうございます。 >「たいぎ」は、古い時代の中央語が方言として生き残っている例。 >広島だけでなく広範囲で使われているはずです。 回答者3さん同様、廃れた中央の言葉が地方で残ったという説ですね。 やはり、辞典の引用を見ると、この説が有力そうですね。 皆さんの回答を基に、無理矢理まとめてみました。 (以下、回答者3さんへのお礼と重なりますが。) 【A説】 現在の北海道で使われている「わや」や「たいぎ」も、 現在の広島で使われている「わや」や「たいぎい」も、 共に、単に昔の言葉が、地域的に残っただけという説。   1、初めは、日本全体で昔使われていた言葉だったのが、 → 2、中央では徐々に使われなくなっていった。 → 3、その後、標準語化(共通語が徐々に浸透する事)により、     他の地域でも、徐々に使われなくなっていったが、 → 4 とりわけ日常でよく使っていた、北海道と広島などは、     現在でもなお使われている。 【B説】 昔は全国で使われていたものの、中央では使われなくなり、 広島など一部地域にだけ残った「わや」や「たいぎい」が、 広島から北海道に流れた開拓移民によって持ち込まれ、 「広島」という地名と同様に、北海道にも定着したという説。 ※回答者2さんの回答やお礼で記載してあるように、  北海道は地名に関しても、アイヌ語から取ったもの以外に、  開拓移民と関係しているものが多くあります。 【両方正しい可能性】 ひょっとすると、A説とB説の両方とも正しいという 可能性もあるかも知れませんね。

その他の回答 (3)

noname#215107
noname#215107
回答No.3

広島から伝わったというよりも、もともと有った言葉が中央では使われなくなったと考えるのが自然かもしれません。 ●大儀 (名・形動)[文]ナリ (1)手間のかかる面倒なこと。骨の折れること。また、そのさま。 「―な仕事」 (2)くたびれてだるいこと。何をするのもおっくうなさま。 「体がだるく起きるのが―だ」 ●わや (名・形動) 〔「わやく」の転〕 (1)筋の通らない・こと(さま)。無理。無茶。 「―を言う」「さ程たくさんな一歩を戻すまいとはそりや―ぢや/浄瑠璃・生玉心中(中)」 (2)すっかりこわれること。台無しになること。また、そのさま。 「此上は―にする、取戻いてくれんず/浄瑠璃・雪女」 --------------------------------- 広島では「大儀い(たいぎい)」と言い、形容詞に化けています。また、北海道と同様に「そりゃ大儀じゃのー」とも言います(大儀自体は標準語としてもまだ通用しますね) 特に広島弁は、古語辞典で調べると、ちゃんと載っている事が多く驚きます。

fuss_min
質問者

お礼

わざわざ調べていただいたんですね。 どうもありがとうございます。 >もともと有った言葉が中央では使われなくなったと考えるのが自然かもしれません。 ご回答を拝見する限り、その可能性も強いですね。 皆さんの回答を基に、色々考えてみると・・・・ 【A説】 現在の北海道で使われている「わや」や「たいぎ」も、 現在の広島で使われている「わや」や「たいぎい」も、 共に、単に昔の言葉が、地域的に残っただけという説。   1、初めは、日本全体で昔使われていた言葉だったのが、 → 2、中央では徐々に使われなくなっていった。 → 3、その後、標準語化(共通語が徐々に浸透する事)により、     他の地域でも、徐々に使われなくなっていったが、 → 4 とりわけ日常でよく使っていた、北海道と広島などは、     現在でもなお使われている。 【B説】 昔は全国で使われていたものの、中央では使われなくなり、 広島など一部地域にだけ残った「わや」や「たいぎい」が、 広島から北海道に流れた開拓移民によって持ち込まれ、 「広島」という地名と同様に、北海道にも定着したという説。 ※回答者2さんの回答やお礼で記載してあるように、  北海道は地名に関しても、アイヌ語から取ったもの以外に、  開拓移民と関係しているものが多くあります。 【両方正しい可能性】 ひょっとすると、A説とB説の両方とも正しいという 可能性もあるかも知れませんね。

  • Metalder
  • ベストアンサー率54% (18/33)
回答No.2

札幌出身です. 「たいぎ」は標準語だと思っていました... 質問3にのみ回答します. No.1の方も述べていますが,北広島市は広島からの移住の人たちによって開拓されました. 他にも奈良県十津川村→北海道新十津川 などの例が多々あります. このように現在の北海道民の多くは道外からの開拓者の子孫です. そして,言葉(北海道弁)も全国各地の方言がミックスされて独自の言葉が形成されています. ということで, 「中国地方から北海道へ移住した入植者が話していた言葉が、 当時の北海道で話されていた言葉(現:北海道方言)に、 大きく影響を与えたと考えるのが、妥当なのでしょうか?」 の答えはYes ですが,北海道弁に影響を与えたのは中国地方の言葉だけではないを付け加えるべきでしょう.

fuss_min
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 ※回答文の順番を入れ替えて引用させて頂きます。 >このように現在の北海道民の多くは道外からの開拓者の子孫です. >そして,言葉(北海道弁)も全国各地の方言がミックスされて独自の言葉が形成されています. >北海道弁に影響を与えたのは中国地方の言葉だけではないを付け加えるべきでしょう. 北海道は開拓時代に、東北を初め、本州各地の色々な場所から、 人々が移住したと聞いています。 北海道の言葉は、各地の言葉のミックスですが、 中でも、東北からの移民が一番多かったせいか、 東北弁の影響が最も大きいと言われています。 しかし、 (1)開拓時代に東北からの移民が多かった (2)距離的に東北よりも東京(中央)から遠い という事情にも関わらず、 現在では、北海道で話される言葉は、東北地方よりも、 共通語(←東京の言葉を大きな基準として作られたもの)に近いです。 「わや」や「たいぎ」についても、 中国地方からの移民が持ち込んだのだろうかと、 疑問が湧いたのですが、 皆さんの回答から、以下の2説が伺えます。 (1)東京など中央から、徐々に使われなくなった言葉が、   とりわけ北海道や広島において、強く残った。 (2)現在の広島県で、昔から使われていた言葉を、   開拓移民が持ち込み、北海道に定着して現在に至っている。 あるいは、(1)と(2)の両方という可能性もありますね。 >No.1の方も述べていますが,北広島市は広島からの移住の人たちによって開拓されました. >他にも奈良県十津川村→北海道新十津川 などの例が多々あります. 新十津川もそうでしたか・・・。結構いっぱいあるんですね。 政令指定都市の札幌市は、「白石区」という行政区を持っています。 そして、宮城県には「白石市」という自治体があります。 この両方の『白石』という地名には、関連性があるようです。 その昔、現在の宮城県白石市の辺りから、開拓移民として、 今の札幌の白石周辺に、多くの人々が移住してきた為だとか。 関連ですが、旧国鉄には、「白石」という駅が2つありました。 (今は、JR北海道と、JR東日本に分かれていますが。) 北海道は、言葉だけではなく、地名に関しても、 開拓時代の移民による影響を受けているようですね。 (アイヌ語の音に漢字を当てた地名も多くあります。)

回答No.1

北海道に北広島インターチェンジがあるように、広島県からの移民は多かったそうです。余談ですがハワイの日本語の標準語も広島弁だそうです。広島県は昔よっぽど貧しく移転するしか生きる道がなかったのでしょうか。

fuss_min
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 >広島県からの移民は多かったそうです。 やはり、移民が多いと言葉も影響を受けるのでしょうか。 >余談ですがハワイの日本語の標準語も広島弁だそうです。 これは初耳です。 広島県からは外へ移住する人が多かったんですね。 インターチェンジもさることながら、 北広島は、自治体名としても立派に存在していますね。 札幌の近くに、北広島市というのがあります。 だいぶ前に、旧広島町から市に昇格した訳ですが、 同じ市名は、基本的に(例外もあるが)認められないので、 「北」を頭に付けて、「北広島市」としたようです。

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