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米テロに対する日本政府のあり方(理想論)
- 米テロに対する日本政府の最適な対応策とは?
- アフガニスタン攻撃への支援ではなく、テロ再発防止に焦点を当てて
- 交渉に力を入れるべきか、具体的な内容を明示して回答を
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私が考える現実的な理想論(?)を書かせていただきます。 まず、テロ発生直後ですが、 1.米国政府とニューヨーク市ならびに米国国民へのお見舞いの意の表明 2.在米日本大使館を中心とした日本政府関係者による日本国民の所在確認調査 を最初に行ない、テロと発覚した時点で、 3.小泉首相からブッシュ大統領へのお見まいならびに遺憾の意、テロへの対応協力の用意を電話で伝達 4.日本国内の米国関連施設の警察による厳戒態勢および対策本部の設置 5.日本国内の航空機の飛行状況の確認 6.防衛庁と在日米軍の施設防衛に関わる連絡調整(安保条約の範囲内とします) を行ない、引き続き対策本部で情報収集。特に北朝鮮の動向にも配慮。レーダー監視体制の強化。 7.対策本部より警察・消防・自衛隊に対し、国内の警備・防災の即応準備体制を指示し、消防においては現地への派遣人員・装備の準備を指示。 8.中国・韓国など東アジアとの外交チャンネルで対テロの姿勢をすり合わせ、EU各国やロシアにもチャンネルを開けて各自協議。(世界的に反テロで動くことを確認します。)この時点で、在アフガニスタンの日本国民に退去命令。 9.ASEANに対し同様の協議を持ちかけ、特に東南アジア最大のイスラム国であるインドネシアやテロ組織の存在するフィリピンと共同歩調を取るよう協議。 10.米欧に比して日本が友好的と捉えられている(過去に支援や貿易関係の強かった)イランや中央アジア各国には日本が対テロの視点で「交渉」し、また米国との仲介やアフガニスタンの内戦の終結に向けた外交努力の用意があることを伝達。各国の姿勢を確認。 11.インド・パキスタン両国に非常事態であることを外交チャンネルで警告。パキスタンへの難民流入における援助必要事項のリストアップ。 12.在アフガニスタンのNGO組織に協力表明。日本国内のアフガニスタン関係NGOを集めて連絡会議。その中身を踏まえて緊急支援物資および運搬手段の手配。 13.国連での緊急会議の召集を打診。その時点でアフガニスタンに関する国際会議の開催を受け入れる準備があることを内外に表明。 あとは復興支援会議などなどでしょうか。 法令との関わりでいけば、私は後方支援は無理があったと考えます。「周辺地域」の概念からも明らかに外れています。 また現実問題として、派遣されるときには既にアメリカの攻撃目標は陸上にしか存在しなかったわけですから、艦艇の派遣の必要はありません。無論空母機動部隊が出ているのですから補給が必要だといわれるでしょうが、ディエゴガルシア基地もあることですしどうかと思います。その点では「後方」支援ではありましたが。 治安部隊を派遣するといってもアメリカの戦力の方が上ですから、あまり意味が無いでしょう。確かにアメリカが本土防衛に抜け穴があったのは事実ですが、自衛隊をアメリカに派遣してどれだけ「防衛力」になるかは疑問です。 その分、日本国内が手薄になるということでは、自衛隊の存在意義にも関わると思います。 アフガニスタンについては、タリバン政権以前に日本がNGOを中心として農業や教育・技術協力などでかなり入り込んでいた実績もあるので、日本が率先して職業訓練や教育・住宅の復興などを進めるのがよいでしょう。 対テロの軍事面は他国でも担えるかもしれませんが、表向き日本が担えるのは復興支援だと思いますし、それが現実的な選択だと思います。長期的に支援することが肝要だと思います。 同時に、日本国内でのテロ発生時の体制を早急に整える必要があると思います。 いろいろな防災計画はありますが、自然的なものが中心で人為的なものは抜け落ちています。専門家をアメリカに派遣して急ぎ研究する必要があるでしょう。
お礼
ありがとうございました。 たしかに艦艇の派遣は意味不明だったように思います。 日本政府は緊急時には超法規的措置をとるだろうと私は予測していたのですが、案の定今回そうなっていました。阪神大震災の時も、ペルーでの大使館人質事件も、今回も、いつも右往左往しているのが日本政府と自衛隊であるような気がします。 私は憲法9条を改正して自衛隊を合憲化することが第一歩であると感じてます。