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学校の授業での分からない事
- 学校の授業で分からないことがある場合、板書から価標の数や最外殻原子、価電子の違いに関する質問をすることがあります。
- また、共有結合の結晶が巨大分子と考えられる理由や、分子結晶の特徴である融点の低さや昇華性が結合力の弱さによるものであることについて疑問を持つこともあります。
- さらに、化学に覚えるべき公式はたった1つだけだという話題についても興味を持つ人がいます。
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Q1価標の数とは最外殻電子の数と理解してよいでしょうか。 これは,違います。 価標の数は,「不対電子の数」です。 1族 2族 |13族 14族 15族 16族 17族 18族 の順に価標の数は, 1 2 3 4 3 2 1 0 となります。 ちなみに,価標の数=原子価 といいます。 Q2最外殻原子と価電子の違いは何でしょうか。 価電子というのは,化学反応などの際に活躍する最外殻の電子のことです。 希ガスは,最外殻電子は8個(Heは2個)ですが, 希ガスは,一般的に化学反応しませんから,価電子は「ゼロ」と答えて下さい。 最外殻電子は,読んで字のごとく,「最外殻にある電子」という意味で,化学反応などに関与するかどうかは関係有りません。 簡潔にまとめれば,「最外殻電子=価電子,ただし希ガスの価電子数はゼロ」でよいでしょう。 Q3共有結合の結晶は「結晶全体がひとつの大きな分子と考えられるので」巨大分子と呼ばれる。と先生が言っていましたが、なぜそう考えられるのでしょうか。 非金属の原子が,集まって共有結合したものを「分子」といいます。 H2O,NH3,H2,O2などはみんな非金属の原子が数個あつまったものでしょう。 こういうのが,分子です。 ところが,ダイヤモンドなどの共有結合の結晶はどうですか? 非金属である炭素原子が,ほとんど無数と言えるくらい集まって,共有結合しているんですね。 非金属の原子が,集まって共有結合しているので,これも一応「分子」です。でも巨大でしょう。だから,「巨大分子」ね。 こういうものは珍しいんです。高校の範囲では,ダイヤモンドやケイ素,二酸化ケイ素,炭化ケイ素(SiC)の4つを覚えておけばいいです。 Q4分子結晶の特徴として、「融点が低い」「昇華性がある」ことがあげられるが、これらは結合力(分子間力)が弱いためである。と教科書に書いてありましたが、なぜ結合力(分子間力)が弱いとこのような結果になるのかが分かりません。 例えば,「融点が低い」理由を,「融解」という現象で説明した方がわかりやすいかな? がっちり結合して固体となっている粒子同士を想像して下さい。 「融解」とは,この結合が切れて,「粒子が流動する現象」,のことです。(実は,完全に結合が切れるわけではありませんが) したがって,結合力が弱ければ,低い温度でも結合が切れてしまいます。 逆に結合力が強ければ,高い温度までもっていかないと結合は切れません。 例えば,ダイヤモンドは,共有結合(強い結合)だけでできているので,非常に高温にしないと,この結合は切れません。 しかし,分子間力は,結合力の中ではもっとも弱い結合なので,低い温度でも比較的簡単に切れてしまうのです。 結合力の強さは, 「共有結合>イオン結合>金属結合>水素結合>分子間力」が目安です。 もちろん,物質によっては,この順序が違うこともあるので,「目安」ですが,受験的には,このつかみ方でうまくいくと思います。 Q5化学の先生が「化学に覚えるべき公式は1つしかない」といっていました。これが正しいかどうかは別として、皆さんならこの1つの公式とは何のことだと思いますか。 私には,先生の意図ははかりかねますが,おそらく「モルの換算方法」ではないでしょうか? 化学は「モル換算がきちんと出来ること」が,化学を得意にする第1条件!ということを先生は強調したかったのではないでしょうか?