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慣用句 forget me not
私を忘れないでという意味での慣用句として forget me not というのがあるらしいのですが、否定の命令文でしたら通常文頭にdon't が用いらると思うのですが、代わりにnotが単独で(助動詞doを伴わず)文末に使われているのはなぜでしょうか?
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#1の方がおっしゃるとおり,これは古い英語の名残です。 英語の否定文の歴史を簡単に述べると, 1.I ne say.(古英語) 2.I ne say not.(中英語) 3.I say not.(15世紀以降) 4.I do not say.(17世紀以降) という感じになります。 つまり,昔は否定の not は動詞の後ろに来ていたのです。しかもこの場合は目的語が代名詞で強勢がなく,これも動詞にくっついていなければならないという宿命を負っています。 not も目的語も動詞の直後に来なくてはならないのだけど,代名詞が先に来た方が,(forget) me not 「(弱強)弱強」で韻律(強勢)のリズムがいいので,この語順になります。
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前の回答者さんたちの書いたように、古い英語の形なのです、その forget me not というのは。 「汝、忘るるなかれ草」という直訳なら理解してもらえると思います。
お礼
再度の回答ありがとうございました。
"Vergissmeinnicht"というドイツ語からの直訳、というのが第一、第2が英語の古い統語法がその形を許容するというのが理由です。
お礼
回答ありがとうございました。
補足
直訳が起こるというとそれなりインパクトのある言葉なのでしょう。No.3さんの挙げたフランス語の故事と同じ故事なのでしょうか? なお、直訳説だと語順の問題は解決できでも助動詞が使われていない理由がよくわかりません。 notではなく、neverだったらそんな気もするのですが。
- kogomi
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文語体という答えが出てますので、とりあえずの訳の補足まで。 あえて日本語に訳すなら、「なんじ我を忘れるなかれ。」とまでは行かなくても、「私を忘れないで。」なんかよりかは格式ばった感じですね。 質問の答えになってなくてすみません。
お礼
No.1,4さんの回答を見ると、確かにそういう訳のほうがぴったりですね。回答ありがとうございました。
- anapaultole
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これは伝説上のフランス語での言葉 『 Ne m'oubliez pas !』から この語順にほぼ近くで英語で『forget-me-not』となっているのです。 騎士が岸辺にある花を摘んで、連れのご婦人に渡そうとしたところ 足を滑らして川で落命。その際にその花を彼女に投げながら 『 Ne m'oubliez pas !』(私を忘れないで)と叫んだという故事によります。 この花はご存知のワスレナグサです。 英語は、ワスレナグサもそのままですが、 フランス語は "myosotis" との言葉を使います。 その語源はギリシア語で意味は、子ねずみの耳 だそうです。 きっと、最後の言葉は、いつまでも耳に残るのでしょう。
お礼
No.1さんはドイツ語と比較し、No.6さんはドイツ語からの訳となっていますが、フランス語からきている可能性もあるのですね。 ありがとうございました。
補足
直訳説だと語順の問題は解決できでも助動詞が使われていない理由がよくわかりません。 notではなく、neverだったらそんな気もするのですが。
だいたい解決したと思うのですが、ケネディーの演説の中にアメリカ人ならたいていの人が知っている一節があります ご参考に。 And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you - ask what you can do for your country. My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man. 訳:そして、わが同胞のアメリカ人よ、あなたの国家があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたがあなたの国家のために何ができるかを問おうではないか。わが同胞の世界の市民よ、アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、われわれと共に人類の自由のために何ができるかを問おうではないか。 ask not=don't ask ですよね。文語体はひびきがかっこいいのでしょうね。
お礼
回答ありがとうございました。
- kerozirusi
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回答になっていないような憶測で申し訳ないのですが、古い英語の名残のような気がします。 現代英語では、いわゆる「一般動詞」では命令文や否定文や疑問文やそれらの過去形を作る時にはdo、does、didの力を借りなければ作ることはできません。 動詞の活用が簡素化されてしまったためとも言えるかと思います。 しかしながら、古い英語ではちゃんと他のヨーロッパ言語のように主語の人称や時制などに応じて細かく活用していてbe動詞のように単に語順を入れ替えて疑問文にしたり、直接的に否定詞がついて否定文にしたりしていたようです。 また、比較的近いと思われるドイツ語では否定文の語順が次のようになります。 因みに完全に同じニュアンスではありませんが、英語のtakeに結構近いドイツ語の動詞はnehmenになります。 [英語]I take it. → 否定文にして、I do not take it. [独語]Ich nehme es. → 否定文にして、Ich nehme es nicht. 同様に命令文でも [英語]Take it! → 禁止文にして、Do not take it! [独語]Nehmen Sie es! 禁止文にして、Nehmen Sie es nicht! このようにドイツ語の場合は否定詞があとに来てその前に目的語などの成分が先に来ます。 因みに、完了形を作る時も同様に過去分詞を文末に置き、その間の目的語などを挟み込みます。 古い英語のことは詳しくありませんが、こう言う所にヒントがあるのかも知れませんね。
お礼
回答ありがとうございました。大変参考になりました。
お礼
歴史的変化について詳細な回答ありがとうございました。 韻律(強勢)のリズムも重要な要素のようですね。