be動詞の命令文の否定形でなぜDon'tを使うのでしょうか?Don'tは一般動詞の時に使うのではないのですか?たとえば…
I play the piano. Do you play the piano? I don'y play the piano.
このように一般動詞のときはdo not を使うと習いました。
しかしながら、be動詞の命令文の否定形ではなぜかDon'tを使うようなのです。
Don't be shy. Don't be late.
ここではbe動詞を使っているのにdo not を使っています。動詞が二つあります。奇妙なことです。
Not be shy. Not be late. では通じないのでしょうか?この原因が分かる人は教えてください。
先ず、以下の引用文をお読みください。
______________________________
http://okwave.jp/qa/q6344460.html
No.4
回答者:litsa1234
回答日時:2010/11/27 01:09
あなたの疑問を解消するには英語の「接続法」の知識が必要です。
英語の動詞には「直説法」と「接続法」があります。
「直説法」の動詞は、話し手が出来事を断定(現実のものと判断し確定)するときに使い、「接続法」の動詞は話し手が出来事を断定しないで想定するときに使います。
「直説法」の動詞は「絶対的な時間」(現在、過去)を表すが、「接続法」の動詞は「相対的な時間」しか表しません。ですから接続法の動詞が想定している出来事の時間を判断するためには「(出来事参照)基準時」(point of reference)となる時間を示す語句が必要になります。もしそのような語句が文に明示されていないならば、その文の直説法の動詞が表す時間が基準時になります。
「接続法」は「接続法現在形」「接続法現在完了形」という「現在形系列」と「接続法過去形」「接続法過去完了形」という「過去形系列」の2つの系列に分かれており、「現在形系列」は出来事の現実性を想定しており、「過去形系列」は出来事の非現実性を想定しています。
そして「接続法現在形」「接続法過去形」が示す時間は「基準時以後」の出来事であり、「接続法現在完了形」「接続法過去完了形」が示す時間は「基準時以前」の出来事です。
接続法は以下の場所で使われます。
1.日本でいう、いわゆる仮定法(仮定法過去、仮定法過去完了、仮定法現在)
2.「法の助動詞(will,shall,can,may,would,should,must等々)」「断定の助動詞(do, does, did)」の後
3.不定詞といわれているもの(原形不定詞、to+不定詞)
4.命令形
等々です。
______________________________
以上のように、命令文で使われる動詞の命令形は「接続法現在形」だということなのです。(キーポイント1)
(動詞の否定形の作り方の変遷)
1.I love you.
2.I love not you.
3.I do not love you.(I don't love you.)
1.と2.の「love」は「直説法現在形」ですが、3.の「love」は「接続法現在形」です。
そして「do」は「断定の助動詞」で「直説法現在形」です。
このような構造を現代英語の「否定形」はしているということを知っておいてください。(キーポイント2)
(命令形について及びその否定形)
1.Be quiet.
実はこれは
2.You be quiet.
ということです。
この否定形は「キーポイント2」により
3.You do not be quiet.→ You don't be quiet.
となりますね。
発話時において「You」が取れるのが普通なので、
4.Don't be quiet.
となるのですよ。
以上が「be動詞の命令文の否定形」の作り方の説明になります。
>ここではbe動詞を使っているのにdo not を使っています。動詞が二つあります。奇妙なことです。
何の問題もありません。直説法の動詞が二つならば非文になりますが、直説法と接続法の動詞が二つあっても構わないというのが英語の文法規則なのです。(キーポイント3)
>Not be shy. Not be late. では通じないのでしょうか?この原因が分かる人は教えてください。
「Be not shy.」「Be not late.」なら通じますよ。でも古臭い感じがしますよね。
以上、今回は否定形のお話しかしませんでしたが、疑問形も全く同じような作り方をしているということは察しが付くだろうと思います。
これまでも何度も回答しましたが、「接続法」をちゃんと理解していれば英語の文法事項で難しいと言われているものも簡単に解決できるのですよ。
以上、参考になれば幸いです。
> Not be shy. Not be late. では通じないのでしょうか?
語順としては not to be shy とか not to be late とかならあります。ただし、命令文ではありませんけれど。
古くはそういう表現も珍しくなかったのでしょう。たとえばシェークスピアの文句を検索してみると、たとえば Be not afraid of greatness. なんてのが出てきます。これは明らかに命令文です (「偉大であることに恐れを抱くな」 とでも訳すのでしょうか)。
昔はそういう表現をしたとしても、言葉は時代とともに変化していくものですから、少なくとも現代の日常的な英語では、Don't be ... という形が一般化しているという事実があるわけで、ネイティブがそういう使い方をする以上は、我々としてはそれを真似るしかないでしょう。
でも、そういう変化はなぜ、どのような過程を経て発生したのかといったことについては、専門家ではないので残念ながら私には答えることができません。
お礼
助動詞でしたか。これはいいことを聞きました。