ありゃりゃ……、なんかめんどくさいことになってますな(^^;。
質問者様に「解説しておこう!」(最近リメイクあったから、知ってる人は知っている^^;)
質問者様がお示しのうち、
>1It is you , and not I , who ( )mistaken.
が、実は非常に微妙であいまいで、話し言葉と書き言葉も含めて、複雑な事情(問題といってもOK)があるのです。
一つは、もちろん質問されておられる「カッコの中に入れるべき現在形のbeはなあに?」というものですね。
候補は、落選確実も含めると、are, is, am。
なお、あえて、ややこしい話に絞るため、youは単数としておきます。つまり話し手の目の前にいるのは一人だけ。
もう一つは、はっきり"not I"と書いてあるけど、これが話し言葉ではしばしば"not me"という言い方がなることがあるということ。
しかも、上記二つが関連することもあるので、さらにややこしいわけです。
間違いを気にせず、現在形に限定して、全ての場合を書き殴ると、以下の組み合わせが考えれらます。
1) It is you, and not I, who are mistaken.
2) It is you, and not I, who is mistaken.
3) It is you, and not I, who am mistaken.
4) It is you, and not me, who are mistaken.
5) It is you, and not me, who is mistaken.
6) It is you, and not me, who am mistaken.
前の回答で説明しましたが、not Iにせよ、not meにせよ、andは付いていてもカンマで区切った中のことで、カンマからカンマまでは挿入した感じですから、not Iについては使えないし、さらにnot meだと、「meに対してam?」という感じも加わってしまい、あり得ない感じが強まるだけです。
だから、amを使ってみた、3)と6)は使える候補から落選です。
isはどうか。youやIには使わないですね。もちろん、meに対しても使わないんですけど、話し言葉で誰かに離れた場所から声を掛けるとか、電話とかで、「私だよ!」という感じで、"It's me!"という言い方を頻繁に使います。これ、本当はSVC構文なのでSとCは同じ格でないといけません。itは主格ですから、meという目的格でなく、主格のIを使うのが文法的には正しい。
でも、ここで別の文例を出さねばなりません。話が長くて済みません。
He is taller than me. ← He is taller than I (am).
左側の文は文法的には間違いです。でも多用されています。学術論文とか堅苦しい書き言葉でない限り、誰もとがめません。一方、右側はamなしの場合でも、文法的には正しい。でも、あまり使いません(逆に堅苦しい書き言葉では使う)。まあ、上の文例ならいいんですけど、
He loves you better than me.
などになると、どう解釈するか迷うことも出てきます。「彼は私よりあなたを愛している」と直訳では日本語でもややこしくなるんですけど(^^;。彼と私の「あなた」への愛し方の深さを比べているのか、「彼」が「あなと私」のどちらを、より深く愛しているのか、文からは分からないんですね。
それで、そういうときは、文法通り主格のIを使います。しかし、理由は分かりませんが、文が主格で終わっていることを英米人は嫌うようなのです。それで、I amと動詞を付けて文を締めくくるようにします。
このように、本来主格であるべきにも関わらず、文法を破って目的格になることがあるのです。でも、ややこしい場合は主格を用い、文がそれで終わってしまうようなら動詞を付加して文を締めくくる、と。
ここで、It's me.感覚に戻ると、もし文法通りにやろうとして、しかも感覚的にいやでないようにするには、It's I am.とするしかない。まあ、普通は言いませんが。しかしここで、isとIが近い位置にいて不自然でないことは確かです。本来結びついているのはamですけど。
多分、このあたりが原因なんでしょう、目的格meにしちゃうと、「meならisでいいや」感覚になってくる感じなんですね。
これで、やっと元の候補の話に戻ることができます。not meを使うと、たとえ元がIであることは論理的には分かっていても、isを許しちゃう感覚の人が増えてくるわけです。
amは許せない。でも、meを見ると、isが使えそうだから、これでもいいという感じになってくることがあるわけです。だから、「not Iでは駄目だけど、not meだから、isでOK」という解釈が出てきます。
すると、あり得るだけのを再び書き出すと、
1) It is you, and not I, who are mistaken.
2) It is you, and not I, who is mistaken.
4) It is you, and not me, who are mistaken.
5) It is you, and not me, who is mistaken.
ですが、5)がここまでで説明してきた争点になるわけです。文は同じ、使えるという点でも同じ、だけど使える理由の解釈が違う。ここまでの説明と異なる5)がOKという解釈は、whoに引きずられてisが自然に見えるというものです。これはwhoがthatに変わると、一層強く自然に感じます。
しかしもし、原則にこだわる人なら、areを選びます。thatでなくwhoだからisが自然という感じがしなくなってくるタイプなんでしょうね。主語候補として、最初に説明したように、Iを主語候補に見られないから、amは最も駄目だから論外として、areしか残らないということです。これは母国が英語のネイティブでも議論して決着がつかない。
残るmeの場合で5)に話を戻すと、上で説明したようにisでも許せる気がする。これは、いくら用例を探しても、解釈の違いについては、どちらが正しいのか、解決しません。見た目は同じなんですから(^^;。英語を母国語とする人でも、論争するんですから。
少なくとも、私ごときで手の出ることでもありません。
実用的には、解釈などどうでもいいんですけどね。
カジュアルなら、もう何にも気にせず、上の4つ、どれでもいいですよ。
受験英語や堅苦しい書き言葉では、1)を選んでおきましょう。
「じゃあ、普段はお前はどう喋ってるんや?」と、もし問われれば、「強調構文なんか使わない。ついでに言えば倒置はもっと使わない」と答えます(^^;。私は、できる限り一発で伝わり、相手ができるだけ「あれ、これっておかしな言い方なんじゃ」と思われることは避けます。
もちろん、間違いはいっぱいあります。それは仕方がない。勉強不足ですから。でも、ネイティブでも、もめかねない表現は、知っていれば避けて通ります。
ついでだ、ネイティブでも、やっぱしもめる構文をも一つだけ。
That is the only lion in this area which is the best stuff to see for tourists.
関係代名詞whichが、lionとarea、どっちにかかっているかという問題。全部単数ですから、形式的には見分けはつかない感じです。
意味的には、lionのような気がする。もうthis areaにいるんでしょうし。
でも、areaとwhichが近いから、これが結びつきそうにも思える。
これも、ネイティブの議論のネタみたいです。
お礼
ありがとうございました