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明治維新後なぜ条約改正に法の整備が必要だったのですか?

明治維新後なぜ条約改正に法の整備が必要だったのですか?西洋風の法律がととのっている=いい国なんでしょうか?

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回答No.4

こんばんは。 明治期の条約改正交渉の詳しいやりとりはしりませんが、「西洋風」の刑法や民法を制定している現在の日本に住む人間としての立場から、当時の「未開」とみなされる社会について考えてみれば、よくわかると思うのですが。 たとえば、現代の日本人の私達が、どこか別の場所で人を殺してしまったとしましょう。その場所は、とある集落であり、そこで起こった事件や犯罪は、そこに住む住民の意見をきいて、その集落の長が犯人に対して裁きを下します。 現在の日本であれば、罪刑法定主義という立場がとられており、「殺人罪」ならば「死刑または無期懲役または3年以上の懲役」、「過失致死」ならば・・・というように、法律で罪に対する刑罰が決まっているわけです(話のメインではないので殺人と罪刑に関する法律の細かい話は省略します)。 しかし、殺してしまった相手はたまたま、その集落で尊敬を集めるような人であって、集落の人々は怒りくるって「死刑にしろ!」などと声をあげます。そういう住民の意見を考慮しつつ、その集落の長が裁きを下します。「おまえは我々にとってかけがえのない人間を殺した。おまえとおまえの家族を全員死刑にして、一週間のあいだ広場にさらすことにする」。 この裁決は、罪刑法定主義という近代の法律をもとに生活している私達にとっては、納得いくものではないでしょう。 この例え話をふまえて、No.2さんの文章の一部につなげてみます。 +++++++++++++++++++++++++ 列強が日本に対して治外法権を要求する根拠の大きなものが * 日本には、はっきりした法律や警察制度・裁判制度がない。10両盗んだら打ち首とか、牢屋では凄まじいリンチが横行しているとか訳が分からない。 * 自国人が日本で民事・刑事の裁判を受ける際は、自国の外交官が判事となって自国の法律を適用する。 +++++++++++++++++++++++++ 「罪刑法定主義」のような西欧近代的な法律をもつ国の人々からすれば、自国の人間を、はっきりとした法律や警察制度・裁判制度のない国の慣習にしたがって裁かせるわけにはいかない、ということになったのでしょう。 当時の「西欧諸国」と日本との条約改正交渉のなかで、西欧諸国側から「法制度をなんとかしろ」という要求が実際に突きつけられたかどうかは知りませんが、「うちの国の人間を日本で裁くというのなら、ちゃんとした法律にもとづいて逮捕し裁判をしてくれ」というのは、西欧諸国の本音だと思われます。 > 西洋風の法律がととのっている=いい国 かどうかはわかりませんが、刑法や民法や商法などさまざまな法律で、「○○すれば××になる」「~~の場合は△△」というように、誰がみてもわかるように明文化されているというのは、やはり重要だと思われます。それは、古代文明のハムラビ法典の時から言われていることですね。

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  • ss79
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回答No.5

当時の条約は治外法権や関税率など日本側に不利益な点がおおかったのです。 外国人が犯罪行為を犯しても妥当な処罰が出来ず、税制も外国に有利なものでした。 しかしその改正交渉にあたり外国側は日本の刑法が前近代的で受け入れられないし関税率などは既得権益であるから日本側が何らかの見返りを出さない限り応じられないと強行に主張したのです。 日本の内部では自由民権運動の高まりもあってこのような不平等を早急に是正すべしとの世論が高まってきました。  国会開会を控えて政府はこれを無視できず条約改正を急ぐ為、法制を諸外国なみに整備することを急いだのです。 また反対給付として全国への旅行権や居住権を与えるとするなど法整備を行い数次の交渉の末条約改正にいたったのです。 その後も外国人裁判官の採用などの問題もあり条約改正の動きは長く続きました。 当時の諸外国からみてアジアは明らかに後進地帯と解されていました。 従って急速にこれに追いつくには 諸制度を諸外国なみに整備することは理屈抜きに必要だったのです。

回答No.3

歴史は弱いので最初のご質問についてはよくわかりません。 二番目のご質問について、「西洋風の法律がととのっている=いい国」というのは、英米の論理で、それに日本ものってしまったんでしょう。今でもそうですが。 明治維新前、日本は独自の高い文明を誇っており、それは西洋の物差しでは計れないものだったでしょう。

  • buchi-dog
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回答No.2

「西洋風の法律がととのっている=いい国なんでしょうか?」 先進国レベルの法秩序が整っている国は「良い国」です。これは今も同じです。 いわゆる不平等条約改正は「治外法権の撤廃」と「関税自主権の獲得」の二つが主なものです。 列強が日本に対して治外法権を要求する根拠の大きなものが * 日本には、はっきりした法律や警察制度・裁判制度がない。10両盗んだら打ち首とか、牢屋では凄まじいリンチが横行しているとか訳が分からない。 * 自国人が日本で民事・刑事の裁判を受ける際は、自国の外交官が判事となって自国の法律を適用する。 というものでした。この論理に対抗するには、日本が西欧レベルの法律や警察制度・裁判制度を整備することが必要と明治の日本政府は考え、それを実行しました。 ただ、それから100年を経た現在でも、欧米に比べて人口当たり弁護士の数が桁違いに少ないとか、完全に西欧並みの法秩序になっているとは言えません。欧米では法律に則って決着するべき紛争が、私的に解決されるか泣き寝入りになっているわけですから。 現在、例えば中国では、法律は一応存在するようですが、その解釈や運用は権力や賄賂で捻じ曲げられていると言われます。例えば、農民がある日突然耕地から追い出されて工場が建ち、農村の党幹部(役人)が大金を得るようなことが日常茶飯事であるとか。中国に進出した日本企業の大きな課題は、法律が通用しない中国で損しないように現地当局と折り合いをつけることのようです。 あるいは北朝鮮では、立派な憲法があって先進国並みに国民の権利が保障されていることになっているそうです。 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/3277/ しかし、実際は北朝鮮では全てが各レベルの権力者の恣意で決まり、法律などは全く無視されているそうです。下記の本に、北朝鮮の警察や裁判所がどのように運営されているかが詳しく述べられています。 北朝鮮 泣いている女たち http://www.7andy.jp/books/detail?accd=30695990 中国や北朝鮮のような国よりは、「西洋風の法律がととのってい」て、かつそれが公正に運用されている国の方が明らかに良いですね。

  • sasa1234
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回答No.1

多分、その時代世界の一般は西洋列強だったのでしょう。つまり、西洋的な文化や社会ではなければ野蛮な国として相手にされないという現実だったのでしょう。 また、日本対西洋列強では圧倒的に日本側がまだ不利素直に相手のいうことに応じるしかなかったのでしょうか。 逆に考えれば、西洋列強はそうした課程を通して自分たちがメジャーだということを世界に広め、自分たちの地位を高めておきたかったのではないでしょうか

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