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地主・自作・小作の違い&寄生地主ってなに?

kumagorou-raamenの回答

回答No.3

地主は広義では土地を持つ人と定義しますが、基本的に自ら土地を持ち、それを他人に貸し付けている人の事を言います。 地主は主に二種類に類別され、対象の農地村落に居住し、自らも働きつつ小作からの地代をも受け取る「在地地主」と、その他の場所に居住し所有する農地から上がる地代のみを収奪する「不在地主」が存在します。後者は中世の荘園制度のような物で、この不在地主の事を自ら耕作に携わらない事をさし侮蔑して「寄生」地主と呼びました。 前者の在地地主の場合、農具の貸し出しや農業法の指導、灌漑等の公共工事への出資・指導、農民姉弟の教育等を兼ねながら農村のリーダーとして機能した部分も在り、不在地主だけに言及すれば、現在のJAや行政機関の役割を地主がになっており、現在一般に考えられる地主イコール、単なる「小作農」収奪システムとは事実関係も感覚的にもかなり異なっています。 ですから、農業史構造を語る場合「在地地主」と「不在地主」は区別して考えるべきです。 自作農は、自らの土地を自耕する農民。 小作農は、土地を借りてその収益から小作代を土地所有者に返還しながら農耕を行うスタイルです。 寄生地主は農業に寄生した非農行職者ですから、あくまで「農業」に寄生していたというニュアンスが込められています。

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