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原子吸光分析について

XZ400の回答

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  • XZ400
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回答No.8

マイクロウェーブ(以下MW)に付いてメリットとデメリットを少々追加しておきます。 MWのメリットは#1さんのお礼で仰るとおり条件さえ決まってしまえば前処理が簡単で安全に行える事です。(masia1225さんの場合もルーチンなりそうですのでメリットが非常にありそうですね) デメリットはイニシャルコストがかかる。ランコスも部品代として稼働率にもよりますがある程度は覚悟するべきです(機種にもよりますが、現在の職場では9検体処理できるMWを1日5~6回これを月~金毎日稼動で部品代で3~5万円くらいかかりました) それからどうしてもMWに入れられるサンプル量が0.1~どんなに頑張っても0.5グラム程度しか入れられません。サンプルがあまり均一でないときや、微量な元素を測定する場合にはどうしても大量のサンプルを分解する必要が生じますがその点では制限が生じます。 最後にMWの容器の汚染の問題です。 シビアな分析を行うためにはどうしても前に分解したサンプルの影響(メモリー)を無視することが出来ません。そのような場合にはサンプルを分解する前に洗浄工程(サンプルを入れずに酸だけを入れてマイクロウェーブをかける)を行う必要があります。 となると前処理に要する時間は単純に倍になってしまいます。(一般的に分解に要する時間は1時間冷却に30~40分洗浄工程を入れると単純に2倍ですからMW1サイクルで約3時間強の時間が必要になります。) MWの処理能力を上げる為にはMWを増設するしかありませんが、単純な湿式酸分解であれば分解用のビーカーを増やすと言う小額の投資である程度は処理能力を上げる事が出来ます。 MW導入直後は分析時間の短縮や汚染の問題に悩まされましたが安全性と簡便性に付いては非常に有利な機械で、現在では無機分析の前処理に付いては現在ほとんどのサンプルをMWに頼っているのが現状です。 最後に下記のURLあたりが手ごろなMWではないかと思います。

参考URL:
http://www.uniflex.co.jp/
masia1225
質問者

お礼

XZ400さん 本当にありがとうございます。 内情を申しますと、フレームレス方式の原子吸光装置と水素化合物発生装置で予算が組まれていて、さらにMWを追加するのは困難な状況です。 月曜日にコンサルタントと相談を行い、分析方法については マニュアル化し、誰でも分析が行えることを前提に会社へ指導してほしいとお願いしました。その一環で、素人分析者へ分析のルーチン化が効果大ということで、MWの購入を検討してもらうように会社へ働きかけるつもりです。効果について専門家からも確認が取れれば、会社も対応を考えてくれるかと思います。 XZ400さんの親切なご指導、助言には本当に感謝しております。これから原子吸光とGC-MSの購入に向け たびたび質問させて頂きますが、ぜひ引き続きご指導をお願い申し上げます。

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