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世の中のお金の総量は一定か?
世の中に流通しているお金は、全体としては一定の金額なんでしょうか? 例えば、一人の大金持ちが百億円稼いだら、その人の懐以外の世の中のお金の総量は、百億円減りますか? 減ってくれないと、稼いだ百億円の価値が相対的に下がってしまうので、百億円稼いだ意味が薄まってしまう気がします・・・。 しかし、減ってしまうなら、その大金持ちは限りあるお金を独占する、世の中の敵だということになってしまう・・・?
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- eroero4649
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昔のお金はご存知のように金貨や銀貨で作られていました。だからその国が所有する金や銀の量以上に通貨を発行することはできませんでした。ただし、江戸幕府は段々銀の量を減らしてごまかすようになってきました。鎖国をしていたので質の悪い銀貨を流通させても海外と交易することがなかったので何も問題はありませんでした。しかし、開国したときに当時のアジアの国際通貨だったメキシコドル銀貨の銀の量と日本の銀貨の銀の量が同じになるように取り決めました。これは当然ですよね。でも江戸幕府は銀が含まれていない銀貨(四分銀)をそれだけ銀が入っている前提での小判との交換レートにしていたので、メキシコドル銀貨で日本の小判を買うとものすごく割安で変えたんですね。その小判を海外に持って売ると稼げたので、小判(金貨)が大量流出するという事態に見舞われました。 また同じく江戸時代では江戸や大阪などの大都市で両替商が発展しました。大阪から江戸へ大量の小判などを輸送するとなると、色々危険ですよね。陸路だと盗賊に襲われる心配もありますし、海路だと船が遭難したら大変です。そこで発達したのが両替商。 大阪で百両を持って両替商にお金を預けると、両替商は預かり証の手形をくれます。この手形を持って江戸の両替商に持っていくと、その手形を引き取ってお金が受け取れるのです。つまり銀行システムですね。江戸時代はこういう経済・金融システムが発展しました。 両替商は金貸し業者でもあります。銀行もそうですね。我々の金を預かって、企業や個人にお金を貸して利息をとります。それが主な業務です。そして両替商は気づいたのです。百両の手形を発行しても、そんなに百両払ってくれって客は来ないよなって。手元にはある程度の現金は必要ですが、その何倍もの金額の手形を発行しても業務が回るのです。 はい、そうなると当然バカみたいに手形を発行する両替商が出てきますね。けれどあまりに発行する量が多いとみんな不安になって「この手形を現金にしてくれ」と店に訪れることになります。実際の発行量が手元にある現金もの何倍になっているわけですから、みんなが換金にきたら払いきれず、破産します。こういうことがたまに起きて、その度に幕府が激怒して両替商を規制する、ということがありました。 さて、近代の金融システムができあがってくると、そのような信用不安を払しょくするために「金本位制度」というのが誕生します。お金を発行する政府もしくは中央銀行は金(ゴールド)を保有していて、お札は所有しているゴールドの国際価格分以上には発行しないようにすれば、その国(中央銀行)が刷るお金は紙くずにならないという信用になります。ウチの国のお札を持ってくればいつでも希望すればゴールドに換金できますよ、とするのが金本位制度です。 しかしこの金本位制度、欠点はその国(中央銀行)が所有する以上のお札が発行できないことです。けれど経済が発展すればするほど社会に流通するお金の量は増えていきます。経済を回すためのお金の流通量が不足してくるので、時代と共に金本位制度は廃れていきます。今は主要国で金本位制度を導入している国はありません。 というわけで、現代世界では政府(中央銀行)はいくらでもじゃんじゃんお金は刷り放題となっています。1万円札を1枚印刷するコストはせいぜい数百円でしょう。だから日本銀行は必要となればお金は刷るだけ刷ればいいのです。 実際、黒田前日銀総裁が行った「異次元の金融緩和」というのがそれでした。お金をじゃんじゃん刷ってじゃんじゃんお金を流したのです。1万円札の量が増えますから、ドルに対しては円の量が増えて円安になります。それがアベノミクスでした。 それに加えて、コロナパンデミックがありました。このときアメリカでもヨーロッパでも日本でも、止まった経済活動に対する補填として様々な「給付金」を出しました。けど国民にお金を配るのはいいけど財源はなによってなるわけです。しかしあのときは財源を用意するなんてまどろっこしいことをやってる場合ではなかったので、とにかく日本銀行もFRBも欧州中央銀行も、お札を刷りまくって国民に配ったのです。 それでどうなるかっていったら、どこの国でもお金の流通量がやたらと増えることになります。コロナ禍で経済活動が止まってるときはあまり目立ちませんでしたが、経済が動き始めるとやたらと世の中にお金の量が増えたことが分かるようになります。 それで、急激にインフレが起きました。だって世の中にお金の量があふれたんだもん。だからコロナによるインフレというのは、モノの値段が上がったというより、お金の量が増えてお金の価値が下がった、といったほうが近かったのではないかなと思います。 株価がお金の額面で上昇したのも同じです。お金の量がダブついたので、株価としては上昇となったのです。 日本銀行の植田総裁が金融引き締めをして、それによって株価が下がったと植田総裁を批判する人も少なくありませんが、黒田前総裁時代の現金ジャブジャブ状態をなんとかする必要があったので、批判をするならどちらかというと「異次元の金融緩和」の後始末の道筋をつけないまま退任した黒田前総裁じゃないかなあと思います。
- nagata2017
- ベストアンサー率33% (6933/20498)
現金を使わない取引が増えると 現金の量は減っていきます。 クレジットカードだけでなく スマホを使った 〇〇Pay などです。
お礼
回答ありがとうございます。 現金だけじゃなく、データ上のお金や、「信用」を元にして生まれた、「信用円」とでも言うべきお金などが、入り乱れて、社会に流通しているんでしょうね。 誰か、把握しているんでしょうか・・・。 一般人が把握していない時点で、妙な話だと思いますが・・・。
- GENESIS
- ベストアンサー率42% (1201/2809)
どうなんでしょうね。お金は日銀が作っていますし。 使い古されたお金は処分されますが、新しいお金もどんどん作られています。例えば政府が借金したら国債を発行しますが、その国債は政府の“子会社”である日銀が買い取ります。すると日銀はその対価としてお金を作ります。 ちなみに日本の借金は円ですので、どんなに借金をしたところで破綻しません。これがもしドルなどの外貨だと破綻の可能性は出てきます。 恐らくですが、処分されるお金よりも作るお金の方が多い様な気がします。その供給量によりインフレやデフレが起きますが、そのコントロールを財務省が誤るとどうにもなりません。第二次安倍政権の時、デフレからの脱却のために財政緩和を財務省に指示したのにも関わらず、財務省は財政緊縮に走りました。今も日本の経済はガタガタです。
お礼
回答ありがとうございます。 >例えば政府が借金したら国債を発行しますが、その国債は政府の“子会社”である日銀が買い取ります。すると日銀はその対価としてお金を作ります。 私には、訳が分かりません・・・。 「何やら、複雑な動きがあるんだな」としか・・・。 詳しい人が、実は自分達が得をするように工作をしていたとしても、誰も気付かないんじゃないでしょうか・・・。 かなり細かい調整が必要なシステムのようですし、完成された完璧なシステムじゃ無いんだな、という印象です。
- f272
- ベストアンサー率46% (8536/18275)
世の中に流通しているお金は、長期的には全体として少しずつ増えています。資本主義の世の中ではそれが当然なのです。だからお金の価値は少しずつ減ってインフレになります。 短期的には流通量をコントロールして景気をよくしたり、インフレを抑えたりしますが、大きな流れで言えば必ずお金の価値は下がります。
お礼
回答ありがとうございます。 お金の価値って流動的で、結構誤魔化し誤魔化しやっているんですね・・・。
お礼
回答ありがとうございます。 分かりませんでした。