東西ドイツと南北朝鮮

質問

統一前の東西ドイツは私の記憶ではあまり敵対し戦争をするようなことがなかったように思います、東西陣営に分かれた政治的敵対はありましたが、今の南北朝鮮のような厳しい敵対関係ではなかったと感じる、
それは北朝鮮の世襲独裁者体制ということに尽きるのでしょうか、
東西ドイツは東西で収入格差があったりするようですが国内での紛争は聞きません、南北朝鮮の統一には統治体制が根本的に変わらないと継続的な平和はないのでしょうか、私は日本人なので南北の形態は関係ありませんが今のように緊張状態ではなく平穏な関係が日本にはプラスだと思い質問してます

回答No.5

薫子（@kao-ruko）

>北朝鮮の世襲独裁者体制ということに尽きるのでしょうか

一次的にはそうです。

でもその裏に大国（中国）の思惑があります。

回答No.4

HAL2（@HALTWO）

南北朝鮮は事の始まりから敵国同士であり、現在も戦争は終結していません。
しかも朝鮮半島内だけで、1950 年から 1953 年までの 3 年間で双方合計 500 万人の死者を生み、うち民間人の死者が 300 万人を超えるのですから……

一方、東西ドイツは元来統一されていた国がソ連と米国 (及び英仏) によって東西に分割されたものですので、初めから敵対関係なんてありません。

またソ連は東ドイツを建国するにあたって元ナチス党員を処罰せず、そのまま政府機関の要員として Slide させています。
政府機関と言っても郵便局員とか売店の店員も政府職員の社会主義国ですので、言われたままにナチスを信頼して忠誠を誓っただけの優秀な職能を持つ元ナチス党員を罰してしまっては人手不足になってしまいますから「ナチス信奉をソ連型社会主義信奉に鞍替えするのであれば罪を許して職も与えよう」としたわけですね。
一方の西ドイツで元ナチス党員が罰せられたり排除されたりしたのと違って東ドイツでは戦後復興の要員として有効利用されたわけです。

元ナチス党員だった人たちがどのように心変わりして行ったかは多くの関連書籍に目を通さないと図りようがないのですが、基本的に東西ドイツは互いに憎み合う要素はなく、社会体制は異なっても同じ民族という意識は高かったでしょう。

東ドイツの人々にとって憎むべき相手は西ドイツではなくソ連です。
第一次世界大戦でもドイツ帝国とロシア帝国が Tannenberg で双方合計 9 万人の死傷者と 9 万人の捕虜を生む戦争をしていますし、第二次世界大戦での独ソ戦は人類史上最多の双方合計 3 千 3 百万人の死者を生みました。
ソ連側の死者は兵士民間人合わせて 2700 万人、ドイツ側の死者は兵士 530 万人、民間人 300 万超人と言われます。

そのソ連に占領され分割された東ドイツの屈辱は相当なものでしょう。
一方、占領したとは言え 3 千万人以上も殺されたソ連が東ドイツ人に良い顔をするわけがありませんから、東ドイツとしてはソ連の言う事を聞くよりも西ドイツと元のドイツに戻りたいと願うでしょう。
実際、ソ連の Stalin が死去した際、東ドイツ政府の動揺に乗じて東 Berlin で生じた大規模な反政府 Demo' に対して東ドイツ政府の警察ではなく「ソ連軍」が介入してこれを弾圧、6 千人以上が逮捕されて以降、東西冷戦が激化して行きました。

つまり東西ドイツは互いに恨んだり嫌ったりする理由はなく、東ドイツはソ連の言いなりに仕方なくなっていたものの、基本的にソ連を憎み嫌っていて、西ドイツと一緒になりたいというのが本音だったのです。

一方、南北朝鮮は死者数こそ独ソ戦とは桁違いに少ないものの、人口比で見れば大規模な殺し合いを内戦で行って、互いに憎み合う間柄です。
祖父母達は実際に殺し合った世代ですし、両親達は親や親族達が殺された生の記憶を持つ人々です。
政府の政治体制を変えさえすればみんな Happy で手を取り合って 1 つになれるなんてあり得ないでしょう(^^;)。

日本との関係に関してだけを見れば政治体制を変えてくれれば嘘の歴史を 3 世代、2/3 世紀以上も教育し続けて、日本統治時代の実体験を語れる者がいなくなり、せっかく歴史的事実を当時の資料から掘り起こして科学的に歴史教育の嘘を正そうとする人達も弾圧される韓国社会体制、日本を良く言おうものなら強制収容所に一家全員が放り込まれて死を覚悟しなければならない北朝鮮社会体制が変わるのですから Plus と言えますが、そんな事は南北朝鮮戦争を終結させる事以上に実現困難な夢物語です。

両親世代、祖父母世代が互いに殺し合って惨殺された南北朝鮮の国民が 1 つになるには今もなお続いている戦争の勝敗を決するしかなく、話し合いなんかで終結できるわけがないでしょう(^^;)？

御質問者さんは両親や祖父母を殺した者達を許して手を取り合い、1 つの国民になろうと思いますか？
墓に花を手向け「平和的な話し合いでやっと戦争が終わりました。勝敗を決したわけではないので賠償金なんてありませんし、刑事罰もありません。多くの人達はまだ憎しみを捨てきれずに南北の軋轢が続いていますが、私は南北みんな仲良く一緒に幸せになろうと思ってますので安心して安らかに御眠りください(^_^)/」なんて報告できますか(^^;)？

蚊帳の外にいる日本は「日本に害が及ばないのであればどんな形であれ Plus」ですが「戦争は終わった。これから憎むべきは鬼畜日米だ！」なんて事にはなってしまっては日本にとって Minus の結果でしかありません。

勝敗を決しても米国進駐軍が日本に行ったように敗戦国に対して「私達は過ちを犯しました。私たちの父母祖父母を守るべく戦地に赴いた兵隊さん達はみんな罪人です。米国様、連合国 (United Nations：日本語では何故か国際連合) 様、一生賠償金を払い続けますので勘弁してください。」という自虐史観を植え付け、半世紀以上時間をかけて敗戦国国民の心根を入れ替えさせるまで真の南北統一なんてあり得ないでしょうし、それを成し遂げたところで日米に Plus になるという保証は何処にもありません。

回答No.3

nagata2017

東ドイツから西側に逃げようとすると射殺されていました。
南北朝鮮も北から南へ請えうとすると射殺されています。
共産主義の人はみな平等という考え方はいいのですが　それを実施するには強大な権力が必要になってしまうのが大きな欠点で　その結果　独裁政権が生まれることになるのです。

ドイツの場合　東ドイツは独立した国家という形はあったが　実質ソ連の属国状態でした。ソ連軍も駐屯していました。
　一人の役人の言い間違いにより崩壊した。
「1989年11月9日の夜、SED政治局員ギュンター・シャボフスキーが西側への出国許可が「遅滞なく」下りると誤って発表すると、ベルリンの壁に市民が殺到し、壁は崩壊した。」
ソ連からは遠く離れていましたから　力が及ばなかったみたいです。

北朝鮮はドイツとはちがい　独立した国家ですね。
そして金一族の独裁政権です。
強力な権力を握って全て自分の思うがままにできるのですから　南北統一で民主国家にするはずがありません。
そうすると韓国の前大統領のように　北にすりよって　金をトップに据えた統一国家にするしかない。
そうすると一度自由の味を知った人々は従うはずがないでしょう。

回答No.2

eroero4649

＞今の南北朝鮮のような厳しい敵対関係ではなかったと感じる、

いやいや。「ベルリンの壁」というのがありましたよ。東ドイツ国民が西ベルリンに入ろうとするならベルリンの壁を越えねばならず、越えようとすれば東ドイツの当局によって容赦なく射殺されました。
東西冷戦の頃に東側の市民が西側に亡命するのは、今の脱北と同じくらいに危険な行為でした。残された家族が強制収容所送りになるのも北朝鮮と同じです。というか、北朝鮮が東西冷戦の頃のことを今でも続けているだけです。

だから私にとって「人生の一番の重大ニュース」というのは、個人的なニュースを除けばそれは「ベルリンの壁崩壊」です。私にとってベルリンの壁とは「人々を分断するものの象徴」だったからです。
https://youtu.be/zmRPP2WXX0U?si=Xk0G8Q2vFxA-_3BX
だからこのベルリンの壁崩壊のニュースを聞いたときは「僕たちの壁は遂に取り払われ、共に生きる平和な時代が来た」と本当に感動したものでしたよ。ちょうど多感な年齢でもありましたからね。まさかもっと混迷する時代が来るだなんて思いもしませんでした。

あとまあ南北朝鮮の「激しい敵対」も、こちらも現在は昔ほどではなくなっています。こちらも東西冷戦の頃は本当に激しかった。
まず1968年に、北朝鮮の特殊部隊が国境を密かに越えてソウルの大統領府に潜入して大統領暗殺を試みた「青瓦台事件」というのが起きます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E7%93%A6%E5%8F%B0%E8%A5%B2%E6%92%83%E6%9C%AA%E9%81%82%E4%BA%8B%E4%BB%B6
そして韓国の朴大統領も報復の為に特殊部隊を結成。金日成暗殺を試みようとしますが、色々あって作戦は中止になり、不満を持った隊員たちが逆に反乱を起こして銃撃事件になるということも起きています。この顛末は後に「シルミド」で映画化されて日本でも広く知られることになりました。
1983年、ビルマ訪問中の全斗煥大統領暗殺を狙った爆弾テロであるラングーン事件が起きます。
https://youtu.be/fO6CFdS9VYs?si=mAVCZGyA9i9xZfzW
1987年、今度は北朝鮮は大韓航空機を爆破します。このときに北朝鮮の工作員として逮捕されたのが金賢姫で、彼女は日本人のフリをしていたのでその後の尋問で、彼女に日本語や日本の習慣などを教えた人がいわゆる拉致被害者であることが判明しました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%9F%93%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E7%88%86%E7%A0%B4%E4%BA%8B%E4%BB%B6

また韓国もソウルオリンピックが行われるまではとてもとても民主主義の国とはいえませんでした。朴正煕大統領と全斗煥大統領は事実上独裁者だったといっていいでしょうね。政治体制は北朝鮮とほぼ変わりませんでした。「西側（アメリカ側）に所属する独裁国家」です。
1973年には、韓国の野党政治家で日本に事実上亡命状態であった金大中氏（後に大統領）が日本国内でKCIAに拉致されてソウルで解放されるという金大中事件が起きます。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E5%A4%A7%E4%B8%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6
1980年には韓国南部の都市である光州市で民主化運動の市民に対して韓国軍が発砲して弾圧するという「光州事件」が起きます。この光州事件は「タクシー運転手」という映画で描かれていますが、このときに密かに光州に潜入した西ドイツのユルゲン・ヒンツペーター記者が映像を撮影して報道したことで世界に知られるようになりました。
https://youtu.be/LKh92MpF_0k?si=Y8T6eAoaYjWoxDl-
ソウルオリンピックが差し迫った1987年には、反体制活動を行って警察に逮捕されていた大学生が拷問によって死んでしまうという事件が起きています。この事件の一部始終は映画「1987、ある闘いの真実」で描かれています。
https://youtu.be/1YkPGGn5e6U?si=5HR6IU42ZQSPQwdZ
この映画、見ごたえがあって面白いですよ。当時の韓国の様子がよく分かります。

80年代の韓国ってそんな感じでソウルも戒厳令が出ていたので、私が子供のときは「韓国はとても怖い国」という印象がありました。

また西ドイツでも冷戦時代は「赤軍派」というテログループがあって、1977年にはルフトハンザ航空機をハイジャックするという事件も起こしています。冷戦時代は、敵対する勢力の国内テロ組織を支援してテロ事件を支援するなんてことをどちらの勢力もやっていました。先日話題になった指名手配犯も、そんな国内左派テロ組織の一員でした。

回答No.1

noname#259815

東西に分かれたのは戦争後です
ドイツ国内を流れるエルベ川の東側はソ連軍が、西側はアメリカ軍が占領したことにより、ドイツ東部は ソ連 、西部はアメリカ、イギリス、フランスによって占領されることになる。 これをきっかけにドイツは東西に分裂した。
日本も同じ運命でしたが、アメリカ軍マッカーサー大使の反対により天皇制廃止も日本分裂も実現されませんでした。