ケネディ狙撃犯のレベルは？

質問

ケネディ大統領を撃った狙撃手の腕って、どのぐらいのレベルですか？

回答No.3

eroero4649

＞CIA犯行説というのはメジャーな説なんでしょうか？

メジャーかマイナーでいうなら、マイナーな説だと思います。「軍産複合体説」や「マフィア説」のほうがメジャーですね。

＞CIAがやったとして、どんな動機が考えられるんですかね？

JFK暗殺事件の関係者には、キューバがらみの人が多くいます。反カストロの勢力です。マフィア説の根拠のひとつがそれですね。キューバ革命によってキューバから追い出されたアメリカのマフィアはカストロに激しい敵意を持っていました。

そんなカストロ政権を打倒するために計画されたのが、ピッグス湾事件です。詳細はウィキペディアを読んでください。
ピッグス湾事件はCIAによって計画されました。ケネディ大統領はこの計画に反対でしたが、ダレスCIA長官がゴリ押しするような形で実行され、失敗に終わりました。
ピッグス湾事件の失敗を受けて、ケネディ大統領はダレスCIA長官を更迭しました。ケネディ大統領の言い分としては「雑な計画立てやがって」になるわけですが、CIA側は「大統領が消極的だったから失敗した。もっと腰を据えてやってれば失敗しなかった」となるわけです、どうしてもね。
このピッグス湾事件を原因にして、ケネディ大統領とCIAの間には埋めがたい溝ができます。一説にはケネディ大統領はCIAの解体も考えたといいます。一番積極的だったのは弟のロバート・ケネディでした。

そしてキューバ危機が起きます。まーCIAからすれば「そら見たことか」にはなるわけですよ。というのも、フルシチョフがキューバに核ミサイルを置こうとしたのもピッグス湾事件を見てケネディ大統領は頼りない大統領だと甘く見たからです。
ちょうど、去年のアフガニスタン政権の崩壊で大恥をさらしたバイデン大統領を見てプーチン大統領がウクライナに侵攻したのと同じようなものだと思います。だから私は今のウクライナ侵攻を「ロシアのキューバ危機」と呼んでいます。

キューバ危機はすんでのところで全面核戦争を回避できたのですが、ソ連がキューバから核ミサイルを引っ込める代わりに、アメリカはカストロ政権を黙認することになりました。
これはキューバ危機で強硬的に出るように主張した軍人や、それこそピッグス湾事件で大恥かかされたCIAからすれば「だからあのときにちゃんとカストロを打倒していればこんなことにはならなかった」となりますよね。
またケネディ大統領からすれば、キューバにソ連の核ミサイルが持ち込まれるという重大事件を察知できなかったCIAもなにやっとんじゃ、となると思います。ロバートが「兄貴、やっぱあのCIAは解体したほうがいいよ」と進言してても不思議ではないと思いますね。少なくともCIAからすれば「我々の組織が解体されるかもしれない」という危機感はあったと思います。

そして要人の暗殺や陰謀というのは、CIAの最も得意とする仕事のうちのひとつですよね。ノウハウも人材も全部揃っています。

だけど私の説は鵜呑みにしないほうがいいですよ。ミステリ作品でいうなら、この場にいる全員に犯行動機があってアリバイがない状態ですから。
なにしろ暗殺事件に直接関係していないはずのニクソンさえ、この事件に関しては妙に不自然なのですよ。というのも、ニクソンは後年インタビューで「JFK暗殺の日、あなたはなにをしていたのですか？」という質問に「実はよく覚えてない」って答えているのです。いやあんな大事件が起きた日のことを覚えていないって不自然にも程があるじゃないですか。「いやーテレビニュースで知ってさー、驚いたよ」くらいはいえるはずです。だけど「覚えていない」と、つまり遠回しにノーコメントだったわけで、そうなると色々深読みしちゃいますよね。

この事件は映画「JFK」がものすごくよく出来ています。映画を見てから原作を読んでも面白いですよ。ちなみに映画でオズワルド役をやっているのがまだ世間にあまり名前を知られていなかったゲイリー・オールドマンです。

補足

すごく面白い話ですね！詳しく教えていただき、ありがとうございます！

そのお話は・・・仮に書籍などで調べるとしたら、おっしゃってる「JFK」がいいんでしょうか？ほかにドキュメンタリー作品などないでしょうか？