ケネディ狙撃犯のレベルは？

質問

ケネディ大統領を撃った狙撃手の腕って、どのぐらいのレベルですか？

回答No.4

eroero4649 · ベストアンサー

＞仮に書籍などで調べるとしたら、おっしゃってる「JFK」がいいんでしょうか？ほかにドキュメンタリー作品などないでしょうか？

まだ見たことがないなら、映画の「JFK」は必須ですね。世間でよくいわれる暗殺の陰謀とかそういう話のほぼ全てが映画の中でまとめられています。
映画でいえばキューバ危機を描いた「13デイズ」もお勧めです。これを見ると「やっぱ軍が怪しいじゃん！」と容疑者の数が増えてくれます・笑。この映画の中でキューバ爆撃を強烈に進言する空軍のルメイ将軍は、東京大空襲を指揮した人です。当初日本への空襲はピンポイント爆撃を行ってあまり結果が出なかったことで指揮を任されたのがルメイ将軍です。彼は高高度のピンポイント爆撃から低高度から焼夷弾をばら撒く無差別爆撃に切り替えることで日本中を焼け野原にすることに成功しました。その成功体験から、ケネディにキューバ爆撃を強く迫ったのです。劇中ルメイ将軍が空爆に絶対の自信を見せる根拠が「日本爆撃の成功体験」だと思うと、日本人としては背筋に冷たいものが走るのがありますね。

映画を一度見ただけでは登場人物も多いし相関関係も理解できないと思うので、原作版のハヤカワ文庫の「JFK　ケネディ暗殺犯を追え」もお読みすることをお勧めします。Amazonで中古を買えばなんと1円からあります・笑。
「13デイズ」で描かれたことなんかも考えながら読むと、特にキューバを巡る関係者にとってとりわけロバート・ケネディが危険な人物だったかよく分かります。それを踏まえると、後のロバート・ケネディ暗殺もむしろ必然と思えてきますね。ケネディ暗殺の陰謀者にとって最も危険だったのは間違いなくロバート・ケネディだったと思います。

そこまでくればもうあとは「JFK暗殺事件」で引っかかるYouTube動画やホームページやテレビ番組など諸々がもう面白くって面白くってしょうがなくなりますよ・笑。
ホームページではかなり古いページなのですが、日本で最もよくまとまっているのがここだと思います。
http://www.maedafamily.com/ansatu/mokuji.htm

巷間よくいわれているのは「軍産複合体説」と「マフィア説」ですが、掘れば掘るほど謎が出てきてまさにラビリンスの中に迷い込みます。ケネディ家の皆さんには悪いですが、こんな面白いミステリー事件はなかなかないですよ。
お礼を頂けるなら、JFKと13デイズと上記ホームページをご覧頂いたあとで感想を伺いたいですね・笑。

お礼

「暗殺犯を追え」はもう注文してしまいました(汗)
ただ映画など全部見てからお礼というのはすぐにはできないと思います(汗)

ただしこんな面白いご解説をいただいてしまいましたので、私の中ではずっと気になり続けると思います。映画なり本なりも折に触れてチェックし続けてみたいと思います。ありがとうございます。

回答No.3

eroero4649

＞CIA犯行説というのはメジャーな説なんでしょうか？

メジャーかマイナーでいうなら、マイナーな説だと思います。「軍産複合体説」や「マフィア説」のほうがメジャーですね。

＞CIAがやったとして、どんな動機が考えられるんですかね？

JFK暗殺事件の関係者には、キューバがらみの人が多くいます。反カストロの勢力です。マフィア説の根拠のひとつがそれですね。キューバ革命によってキューバから追い出されたアメリカのマフィアはカストロに激しい敵意を持っていました。

そんなカストロ政権を打倒するために計画されたのが、ピッグス湾事件です。詳細はウィキペディアを読んでください。
ピッグス湾事件はCIAによって計画されました。ケネディ大統領はこの計画に反対でしたが、ダレスCIA長官がゴリ押しするような形で実行され、失敗に終わりました。
ピッグス湾事件の失敗を受けて、ケネディ大統領はダレスCIA長官を更迭しました。ケネディ大統領の言い分としては「雑な計画立てやがって」になるわけですが、CIA側は「大統領が消極的だったから失敗した。もっと腰を据えてやってれば失敗しなかった」となるわけです、どうしてもね。
このピッグス湾事件を原因にして、ケネディ大統領とCIAの間には埋めがたい溝ができます。一説にはケネディ大統領はCIAの解体も考えたといいます。一番積極的だったのは弟のロバート・ケネディでした。

そしてキューバ危機が起きます。まーCIAからすれば「そら見たことか」にはなるわけですよ。というのも、フルシチョフがキューバに核ミサイルを置こうとしたのもピッグス湾事件を見てケネディ大統領は頼りない大統領だと甘く見たからです。
ちょうど、去年のアフガニスタン政権の崩壊で大恥をさらしたバイデン大統領を見てプーチン大統領がウクライナに侵攻したのと同じようなものだと思います。だから私は今のウクライナ侵攻を「ロシアのキューバ危機」と呼んでいます。

キューバ危機はすんでのところで全面核戦争を回避できたのですが、ソ連がキューバから核ミサイルを引っ込める代わりに、アメリカはカストロ政権を黙認することになりました。
これはキューバ危機で強硬的に出るように主張した軍人や、それこそピッグス湾事件で大恥かかされたCIAからすれば「だからあのときにちゃんとカストロを打倒していればこんなことにはならなかった」となりますよね。
またケネディ大統領からすれば、キューバにソ連の核ミサイルが持ち込まれるという重大事件を察知できなかったCIAもなにやっとんじゃ、となると思います。ロバートが「兄貴、やっぱあのCIAは解体したほうがいいよ」と進言してても不思議ではないと思いますね。少なくともCIAからすれば「我々の組織が解体されるかもしれない」という危機感はあったと思います。

そして要人の暗殺や陰謀というのは、CIAの最も得意とする仕事のうちのひとつですよね。ノウハウも人材も全部揃っています。

だけど私の説は鵜呑みにしないほうがいいですよ。ミステリ作品でいうなら、この場にいる全員に犯行動機があってアリバイがない状態ですから。
なにしろ暗殺事件に直接関係していないはずのニクソンさえ、この事件に関しては妙に不自然なのですよ。というのも、ニクソンは後年インタビューで「JFK暗殺の日、あなたはなにをしていたのですか？」という質問に「実はよく覚えてない」って答えているのです。いやあんな大事件が起きた日のことを覚えていないって不自然にも程があるじゃないですか。「いやーテレビニュースで知ってさー、驚いたよ」くらいはいえるはずです。だけど「覚えていない」と、つまり遠回しにノーコメントだったわけで、そうなると色々深読みしちゃいますよね。

この事件は映画「JFK」がものすごくよく出来ています。映画を見てから原作を読んでも面白いですよ。ちなみに映画でオズワルド役をやっているのがまだ世間にあまり名前を知られていなかったゲイリー・オールドマンです。

補足

すごく面白い話ですね！詳しく教えていただき、ありがとうございます！

そのお話は・・・仮に書籍などで調べるとしたら、おっしゃってる「JFK」がいいんでしょうか？ほかにドキュメンタリー作品などないでしょうか？

回答No.2

eroero4649

＞3発撃ってというのは、銃声のことですか？

いえ。ウォーレン委員会による「公式発表」に基づくものです。アメリカ政府による公式調査では、犯人はオズワルドの単独犯行で、彼は3発撃って2発を当てたとされています。うち1発は空中で弾道を変えるという魔法のような軌跡を描いています。

＞あれはそれぞれだいぶ違う響き方の銃声じゃないですかね？本来なら、少しずつ違う角度から3人程度の狙撃手が狙って、その中の一人だけが成功した、と考えるのが自然なんじゃないでしょうか？

質問文では質問者さんがどの程度陰謀論を支持しているのかが分からなかったので、『公式発表の「リー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯行」説を正しいという前提に立つなら』と記して回答しました。
私個人はCIA犯行説を支持しています。

補足

それは面白い！というか、CIA犯行説というのはメジャーな説なんでしょうか？CIAがやったとして、どんな動機が考えられるんですかね？

回答No.1

eroero4649

公式発表の「リー・ハーヴェイ・オズワルドの単独犯行」説を正しいという前提に立つなら、彼は7秒だか9秒の間でボルトアクションライフルで3発撃って2発当てています。凄腕としかいいようがないですね。ちなみにオズワルドの海兵隊時代の銃の成績はいい方ではなかったようです。

ケネディ大統領を撃ったのがオズワルドではないなら、誰が撃ったのか分からないのでどのくらいのレベルなのかも分からないです。普通に考えるなら、プロの狙撃手ということになるでしょうね。

補足

3発撃ってというのは、銃声のことですか？

あれはそれぞれだいぶ違う響き方の銃声じゃないですかね？本来なら、少しずつ違う角度から3人程度の狙撃手が狙って、その中の一人だけが成功した、と考えるのが自然なんじゃないでしょうか？