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宮沢賢治 グランド電柱
賢治の詩に、標記のものがありますが、 ネットで流布しているものと、 書籍に載っている物とには異同があります。 岩波文庫の『宮沢賢治詩集』(1950年刊)P56には、 下記のように、ラストが「しりぞく雀」となっていますが、 ネット上の多くは、「もどる雀」となっています。 どちらが原作どおりなのでしょうか。 最新の全集などでは、どちらを採っていますか? 手元に無くて困っています。 分かる方は、よろしくお願いします。 グランド電柱 宮沢賢治 あめと雲とが地面に垂れ すすきの赤い穂も洗はれ 野原はすがすがしくなったので 花巻グランド電柱の 百の碍子にあつまる雀 掠奪のために田にはいり うるうるうるうると飛び 雲と雨とのひかりのなかを すばやく花巻大三叉路の 百の碍子にしりぞく雀
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- nananotanu
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回答No.2
ちくま文庫版の全集(すべての稿が載っている)を持っているので、少し待って戴けるなら、具体的に示せますよ。
- nananotanu
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回答No.1
賢治は推敲の過程が多く残っている作家なので、どの段階の原稿か、の差です。
質問者
お礼
その可能性は高いのですが、せめて 〈新〉校本宮沢賢治全集(1995~6年)では どうなっているか、分かる方はいませんかね? 推量ではなく。
お礼
よろしくお願いします。 図書館に、大図書館からの借り受けをリクエストしているのですが、なかなか来ないのですよ。
補足
皮肉なもので、今日、大図書館からの転送で3冊来て元からの1冊と合わせて4冊を検討出来ました! 結論からいうと、 賢治自身が詩集を出した後に手を入れていました。 詩集: もどる雀 手入れ:しりぞく雀 たしかに、 ・あつまる雀 ・しりぞく雀 と文字数からも見事な対になるし、 6音から7音にしたことで、 7・7のリズムも良くなります。 発行した後に気づいて手を入れたまま、短い生涯を終えたのだと思われます。 そこを汲んで、岩波の文庫版では「しりぞく雀」に替えて出版しているのは、さすがです! 賢治も泉下で喜んでいるでしょう。