ユダヤ人の由来

質問

いつまでも紛争の絶えないイスラエルとパレスチナですが、パレスチナの人にとってみればイスラエルという国は降ってわいたようなものですよね。
でもそのあたりの事はちょっと脇に置いて、今日は別の疑問を持ちました。

そもそも、ユダヤ人はなぜ元の居住地（エルサレムなど）を離れて世界中に散らばっていたのですか？
ずっとそこでユダヤ人の国を作って住んでいれば今日の紛争は起きなかったんじゃないかと。
ロヒンギャみたいに追い出されたんでしょうか？

回答No.1

eroero4649 · ベストアンサー

＞ロヒンギャみたいに追い出されたんでしょうか？

一言でいうとそういうことです。ただ、おおよそ2000年前の話です。
パレスチナ（イスラエル）の地には、古代イスラエル王国がありました。ただ、この場所はエジプトとペルシャ（トルコ）とメソポタミアの文明圏の十字路にあたる場所ですから、どうしても係争地になります。
いろいろ紆余曲折あって、パレスチナはローマ帝国の属領となります。ローマ帝国というのは非常に寛大な帝国で、ちゃんと税金を納めて反乱をしなければそこの住民がどんな宗教を信じようとそれに干渉することはなかったのですが、ユダヤ教徒たちは自分たちの国に異教徒が土足で上がり込んでくるのがどうしても我慢できませんでした。

今から約2000年前の、イエス・キリストが生まれたときのパレスチナというのはそういう騒然とした状況でした。それで、イエスが十字架にかけられた直後と100年くらい後にユダヤ人たちは反ローマの大規模な反乱を起こし、結局鎮圧されました。
しかし狂信的なまでに外国人排斥を求めるユダヤ人に激怒したローマ帝国は、遂にエルサレムにあるユダヤ教の神殿を徹底的に破壊。ユダヤ人たちをイスラエル（パレスチナ）の地から追放したのです。これをディアスポラといいます。

通常、故郷を追われた部族・民族は次第に行った先の地で同化していきます。宗教も、自分たちの宗教と行った先の宗教が融合してブレンドされるものです。
ところが、ユダヤ人だけは決して行った先の場所で同化もせず、そして何より彼らの宗教（ユダヤ教）を絶対に捨てようともしなかったのです。
その結果が、現在です。エルサレムには、かつての神殿の一部が残っており、そこが「嘆きの壁」と呼ばれています。そこではいつもユダヤ教徒がお祈りを捧げていますが、そのお祈りとは「またここに栄光のあのイスラエル王国が復活することを願っています」というものですが、その彼らの栄光の国とは2500～3000年くらい昔の話なのです。

彼らの自分たちの宗教に対する執着心は、仏教だろうがキリスト教だろうが面白そうならじゃんじゃん取り入れてしまう我々日本人には決して理解できない何かがありますね。

お礼

ありがとうございます。
大変良くわかりました。
大国に挟まれた被支配民族の悲哀ですね。
それと並外れた頑固さ、排他的な性格。プラス金儲けがうまい能力の高さ。
それで行った先の国々になじまず嫌われた、という事なのですね。

出エジプト記のあたりの話は映画にもなっているので知ってましたが。
ディアスポラは知りません。こんど詳しく調べてみます。

＞仏教だろうがキリスト教だろうが面白そうならじゃんじゃん取り入れてしまう我々日本人には決して理解できない

本当に、日本人には理解不能な人たちです。

回答No.4

hue2011

ユダヤ人という民族は存在しません。

ユダヤ人というのは、ユダヤ教を信じその教理を生き方の根本として選択した人間のことを言います。つまりユダヤ教信者というのがユダヤ人なのです。
したがって、黒人なのにユダヤ人というのが存在するわけです。

アングロサクソンだとかゲルマン民族みたいな、血でひとつの傾向を持つなに人というのとは把握のしかたが違います。

その宗教観は旧約聖書のみでありますが、そうなるとイスラム教と似た形になります。イエス以後のものは本質としては認めないわけです。
習慣は守りますが、それを前面に出して正義だとか言うことはありません。むしろ現実的に何かの能力をもって社会で活動するというのが主であって、音楽家になったり商売をしたりして図抜けた才能を発揮するのです。

ただ、商売の能力に関しては偏見をうけ、卑しい商人だという見方をされがちで、シェイクスピアのシャイロックなんていう悪い典型みたいに表現されることが頻繁にありました。カネカネというのが他の宗教信者からいうときたならしく感じるわけです。貧乏でも正しく生きるとか貧乏と闘うほうが尊敬に値いし、商売に成功していることがワルモノだという見方のほうが気楽で支持しやすいからです。

それをうまく使ったのがナチスというやつで、ユダヤ人を、殲滅してもいい人間以下のものだと決めつけてあれをやらかしたわけです。
なに人かというならドイツ人であったユダヤ人が隔離収容され殺虫剤みたいな形で殺されたわけです。ポーランド人であったユダヤ人とかがまきこまれたわけです。

これは、たとえば日本人でいうなら、浄土真宗の信者だけを差別するとかそうういうことと似ています。現代においてはそんな差別はないと思うかもしれませんが、信長時代は一向宗といって虐殺の対象でした。これは別民族に攻撃したわけじゃなく、信徒を殺しまくったのです。

戦後がやってきて、ナチスがほろびたあとで、ユダヤ教信者たちが「自分らの国がほしいじゃないか」という動きをして作り上げたのがあのイスラエルという国です。イスラエルにいるのはユダヤ信徒であって、ユダヤ人などという単一民族ではありません。

もともとよりたかってひとつの国を構成する必要なんか感じていない人たちだったのですが、ナチスの虐殺後、自分たちが特殊視され差別を受ける危険性があると感じたので、集まって一つの国になったのです。

お礼

>ユダヤ教信者というのがユダヤ人

そうなんですか。それではいわゆる人種ではないのですね？
パレスチナ人もユダヤ人も元は同じ人種で、宗教が違うだけということ。
はじめて知りました。

ありがとうございました。

回答No.3

oska2

＞パレスチナの人にとってみればイスラエルという国は降ってわいたようなものですよね。

その通りですね。
第二次大戦時の「イギリスの一声」で、終戦後に世界中からユダヤ人がやって来ました。
※戦費をイギリスに寄付すれば、イギリスが植民地にしているパレスチナ地方を譲り渡す。

＞ユダヤ人はなぜ元の居住地（エルサレムなど）を離れて世界中に散らばっていたのですか？

他にも回答がありますが、約２０００年前にユダヤの国が滅亡したからです。
異なった宗教・異なった民族に征服されたので、追い出されたのですね。

＞ずっとそこでユダヤ人の国を作って住んでいれば今日の紛争は起きなかったんじゃないかと。

多くのユダヤ人は、現地の方と交わり「ユダヤ系〇〇人」となっています。
が、逃げ延びた国々でも「差別」を受けたのですね。
国がないから、差別・迫害を受けると考えました。
結果として、何百年にも渡って「いつかは祖国へ」が合言葉になったのです。
その為に、莫大な資金を調達する為に（逃げ延びた）各国の経済を牛耳るのです。
※今でも、ユダヤ商法は経営者のバイブルです。
※歴代アメリカ大統領は、ユダヤ人政治団体から莫大な資金援助を受けているので有名ですよね。

＞ロヒンギャみたいに追い出されたんでしょうか？

ロヒンギャの場合とは、若干異なりますが・・・。
結果的には、何処に逃れても差別・迫害を受けたのです。
有名なのは、古代エジプトでの奴隷生活。近代の、ドイツによる民族浄化。
各国の経済を牛耳るのですから、一般庶民は「他国のユダヤ人が儲かっている」と反感を持ちますよね。
日本では、ＬＯＴＴＥ（ロッテ）は在日韓国人が（日本名を名乗って）創業・経営していても反感を持つ方は限りなくゼロに近いですよね。
が、全ての企業を在日外国人が支配すれば怖いですよね。
ロヒンギャの場合は、ミャンマー政府の「民族浄化政策の一環」です。
ノーベル平和賞団体も、ロヒンギャ民族殺害を黙認していますしね。
※民族浄化の最高責任者であるアウンサンスーチー女子に、ノーベル平和賞を授与。
「ミャンマー仏教国。イルラム教徒である民族は存在しない！」
「ロヒンギャ族は、過去に違法にミャンマーに入国定住した犯罪者だ！」
「ミャンマー国内から、一掃するのが最高責任者の使命だ！」
※上記は、ミャンマー政府・国軍の考え方です。
ユダヤ人とロヒンギャ族は、全く異なります。
余談ですが・・・。
ドイツでも不可能だった、民族浄化。
セルビア・モンテネグロでも不可能だった、民族浄化。
ルワンダでも不可能だった、民族浄化。
非人道的な民族浄化を、何故アウンサンスーチー女子は行うのですかね？
アムネスティー財団は、アウンサンスーチー女子への良心の大使賞を取り下げました。
ノーベル財団も、平和賞も取り下げて「彼女に圧力」を加える必要があると思うのですがね。

お礼

ありがとうございます。
大変良くわかりました。
大国に挟まれた被支配民族の悲哀ですね。
それと並外れた頑固さ、排他的な性格。プラス金儲けがうまい能力の高さ。
それで行った先の国々になじまず嫌われた、という事なのですね。

＞日本では、ＬＯＴＴＥ（ロッテ）は在日韓国人が（日本名を名乗って）創業・経営

そうですね、お隣の国も大国に挟まれた被支配民族の悲哀があります。
今年も3万人も国から出て行ったとか。これで国が無くなったとしたら・・
置き換えてみると大変わかりやすかったです。

回答No.2

ichikawa2017

>ユダヤ人はなぜ元の居住地（エルサレムなど）を離れて世界中に散らばっていたのですか？
現在のイスラエルがある地域はエジプト文明とメソポタミア文明に挟まれた地域でした。
平穏なときには交易で栄えますが大国同士の覇権争いが起こると争奪戦が繰り広げられた地域です。
平穏だった古代イスラエルの時代にはダビデ、ソロモンなどによる王国が繁栄していました。
その後南北に分裂して北部はアッシリアに征服され南部はバビロニアに征服されました。
バビロニアはローマによって征服されました。

古代イスラエルは複数の民族の複合集団でした。
上記したような歴史的な経緯で新しい王国の支配下に入った部族もいれば他へ逃れた部族もいました。
これ等の部族が共通に持っていたのがユダヤ教でした
ユダヤ教の教徒であるということをもって便宜上ユダヤ人と呼んでいますのであたかも単一民族がバラバラになった印象を受けるだけです。
現在のイスラエルには非ユダヤ教徒の人もいます。

＞ずっとそこでユダヤ人の国を作って住んでいれば今日の紛争は起きなかったんじゃないかと。
ずっと住んでいたくてもできなかったということです。

＞ロヒンギャみたいに追い出されたんでしょうか？
追い出されたのではなく支配した王国の下層労働者とされました。
一時期エジプトへ逃れた際にも下層労働者とされていてモーゼという指導者を得て集団でエジプトから脱出しました。
脱出後に当時カナンと呼ばれた現在のイスラエルの地に戻りましたが、支配していた東ローマがイスラムに敗れ以降オスマン帝国の支配下におかれていました。
第一次世界大戦でオスマン帝国が破れイギリス領となりました。

お礼

ありがとうございます。
大変良くわかりました。
大国に挟まれた被支配民族の悲哀ですね。
それと並外れた頑固さ、排他的な性格。プラス金儲けがうまい能力の高さ。
それで行った先の国々になじまず嫌われた、という事なのですね。

出エジプト記のあたりの話は映画にもなっているので知ってますが。
まさかそれを今まで引きずっているなんて「のど元過ぎれば熱さ忘れる」日本人には逆立ちしても理解できないです。