ニッケルの焼き入れについて
- ニッケルの焼き入れの方法や効果について教えてください。
- 現在、450度まで加熱して焼き入れもどきを行っていますが、黄金色に変色するものと変色しないものがあります。変色の原因や影響について教えてください。
- ニッケルの焼き入れが導電性にどのような影響を与えるのか知りたいです。
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ニッケルの焼き入れ-その2
ニッケルの焼き入れは出来るのでしょうか。 焼き入れができる場合、どのように行うのでしょうか。 何度まで加熱し、何度まで急冷とか、教えて下さい。 現在、硬度が増すだろうとの思惑で450度まで加熱し、焼き入れもどきを行っています。この場合、表面が黄金色に変色するものと、変色しないものがあります。変色の場合、何かしらの劣化が起こっているのでしょうか。 電極のタブに使用しています。導電性とかに影響があるのでしょうか。
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回答(1)に補足します。 『 熱処理による無電解ニッケルの硬度変化 』のグラフを下記サイトを確認して下さい。 なお、ニッケルは鉄(鋼)のように炭化物を形成しないので、焼入れは出来ません。 またニッケルは結晶構造は、面心立方格子であります。結晶構造については、改めてWebで検索してください。 鉄(鋼)は常温では結晶格子が体心立方構造で、ある温度(オーステナイト化温度)に加熱すると面心立方格子に変態します。 その温度になると、炭素の移動・浸透がしやすいの結晶構造なので炭化物が生地中に溶解して、合金元素が生地に捕捉されます。 この温度から急冷(水冷や油冷)すると、炭素原子は拡散する時間がないので、面心立方格子のオーステナイトが炭素を吐き出さないまま、むりやり相変態して体心立方(正方)晶のマルテンサイトという硬い組織になります。つまり焼入れ効果が得られます。 ちなみに18%のクロムと8%のニッケルが含まれているSUS304は、ニッケルが多いので常温で『オーステナイト』面心立方格子になりますが、『マルテンサイト』にはならないので焼きが入らないです。 なお、この質問のカテゴリーは『熱処理』も含めるとより良い回答が得られると思います。
その他の回答 (3)
色に関してですが、無酸化炉で行われていますか? もし、無酸化炉でなければ、酸化皮膜が生成し、その干渉色でしょう。 干渉色であれば、見た目だけの問題ですので、劣化の心配はされなくても よろしいかと思います。
お礼
ご教授有難う御座います。無酸化炉では無いようです。酸化被膜だったのですね。安心しました。
下記サイトに熱処理条件は700~850℃空冷と有りますが、焼きなまし処理の ようです。回答(1)(2)さんと同じになりますが、無電解メッキや無機系皮膜 処理が有効と思われます。
お礼
ご回答有難う御座います。ニッケル特性のデータ参考になりました。
落ち着いて、炭素鋼には何故焼が入るかの原理を考えれば、無理とわかるのでは? 焼入れではないが、硬化する方策はあります。 純ニッケルではなく、無電解メッキという化学メッキをすると不純物として燐が約10%含まれ、それを約400℃まで加熱するとその化合物結晶が析出して硬化する現象があり、硬質クロムメッキと同レベル(~Hv1000)になります。
お礼
早速のご回答有難う御座います。少し考えればわかることですね。 硬化対策のご教授有難う御座います。
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