日本を取り巻く状況について

質問

高校２年、女子です。

北朝鮮がミサイル？ロケット？を何度も撃ちアメリカと罵りあっていますが、北朝鮮の脅威もありますが、尖閣諸島の中国の方が日本にとっては国難なのではないでしょうか？

いろんなニュースを読むと、中国軍は武力行使しても尖閣諸島を奪取するみたいなことも報道されています。

日本は、尖閣諸島を中国に奪われる可能性はありますか？海上保安庁と中国軍では厳しいと思うのですが…

また、アメリカは北朝鮮と戦争になるのでしょうか？

なるべく、個別にお礼できるようにがんばります(笑)

回答No.8

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#5です。

> アメリカと同盟結んで国防と単独ではどちらが有効なのでしょう。いまの憲法ではやはり同盟か…けど、アメリカに強硬されたら…

難しですね。今の緊迫した状態は、日米同盟が必要か不要かと言うよりはトランプ政権の強硬な姿勢に安倍政権がついていっていると言う状況から来るもののあります。北朝鮮に関しては、外交交渉を主張する中国、ロシアに北の核開発をやめさせる決め手が無く、かと言って軍事圧力をかけ続ければ戦争になると言う解決策がはっきりとは見当たらないところから来ていると思います。北朝鮮は日本、韓国をあまり重要視おらずはっきりとアメリカを見ているので、アメリカから離れれば日本は攻撃対象から外れるかもしれませんが、戦争になれば何れにせよ大きな影響を受けるし、万が一北朝鮮の核装備を事実上世界が認めることにでもなればその後ずっと脅迫され続けることになります。
一方で、日米同盟がなくなれば、中国は尖閣諸島を取りに来ると思います。尖閣諸島は歴史的に見ても明確に日本の領土ですが、外交上は中国に付け入るすきを与えてしまっています。尖閣諸島はアメリカからの沖縄返還時に一緒に日本に返還されたと言われていますが、形式的には施政権は日本に返還され、領有権は返還されていません。どう言うことかわからないと思いますが、わからないのも当然でアメリカが政治的に敢えて玉虫色にしたのです。アメリカが中国と正式に国交を結ぶさい、それまで国交があった中華民国（台湾）との間で密約が幾つかあり、その中に尖閣諸島の処遇も入っていたのです。つまり、中華民国に尖閣を与えることはしませんでしたがその代わりに日本に明確に領有権を返還せず、その後台湾の領有を主張する中国が尖閣の領有を主張し始めたのです。アメリカはその後逃げる形で、領有問題は関係国間で解決するべきと言う立場を取りはじめ、一方で尖閣諸島のある海域は日米安保条約の元、有事の際にはアメリカが日本を支援すると言う意思表明をしています。実はアメリカの大統領が変わる度に日本政府はそのことを確認し、トランプになった時にも改めて確認しています。
中国は世界の覇権を狙っていますが、現段階ではアメリカと衝突はしたくなく、アメリカに対して太平洋を東西にわけて覇権を分け合おうと言うことを明確に提案しています。その中で中国に取って日本の軍事力（防衛力ですね、ただしくは）は相当目障りで、ましてや日米安保条約は中国の野望の大きな障害になっていると思います。もし日米安保条約がなければ、日本の防衛力を警戒しながらも既成事実として尖閣諸島を実効支配しに来ると思います。

大局的に見れば、日本はアメリカの軍事的な傘の下にいるお陰で守られている部分はあり、同盟が無くなれば失うものも多く、安全を脅かされる部分もあるでしょう。でも政治家の人達も独自路線で平和を追求するための議論を真剣にしているようにも思えず、日米同盟を解消する準備はできていないと思います。

長くなりましたが、もう少し続けると、アメリカの軍事力と、台湾、朝鮮半島、北方領土の事も考えないといけません。アメリカは中華民国（台湾）と正式な国交は無いにも関わらず事実上の軍事同盟に近いものがあります。これが有効である限り台湾は中国に攻められません。北方領土にはロシアが軍事施設を建設しています。日本と韓国は隣国でありながら関係が悪く、軍事的にはアメリカがいてなんとか連携が保たれています。こう言う環境の中で、アメリカが東アジアから引くと言う事は考えたくないと言うのが本音で、日米同盟は維持しながら日本が戦争にならないようにどれだけ外交で独自の政策を行えるかが問われていると思います。