• 締切済み

ネーターの定理の直観的なイメージ

ddtddtddtの回答

  • ddtddtddt
  • ベストアンサー率56% (177/314)
回答No.4

 #2さんの回答が、たぶん妥当だと思いますよ。  ネーターの定理を理解するためには、もうちょと具体的に考えた方が良い、というのが自分の意見です。ネーターの定理はもともと、古典力学の中で提唱されました。  古典力学において力は、位置のみによって決まる保存力Fです。いま簡単のため2質点:m1とm2を考え、それぞれの位置ベクトルをr1,r2とします。古典力学ではm1とm2の運動方程式は、以下です。   m1×dr1/dt^2= F(r2-r1)   (1)   m2×dr2/dt^2=-F(r2-r1)   (2)  (1)+(2)をとれば、   m1×dr1/dt^2+m2×dr2/dt^2=0   (3) となります。何故右辺がちょうど0になるかと言うと、それが「作用・反作用の法則」です。で、左辺を次のように変形します。   (m1+m2)(m1/(m1+m2)×dr1/dt^2+m2/(m1+m2)×dr2/dt^2=0   (4)  (4)左辺の掛け算の長い()の2項目の方はちょうど、重心加速度の定義式になります。こうして(4)より、系に外部から力が働かない限り「系の重心は、静止するか、一定速度で動く」という運動量保存則が得られます。  以上の過程を見直してみましょう。先の導出過程には、一つの不変性があります。それは力F(r2-r1)が、質点m1とm2の相対位置(r2-r1)で決定される点です。  F(r2-r1)が質点m1とm2の相対位置だけで決まるなら、r2とr1を任意に並進させても(r2-r1)は変わりません。当然ですよね?。座標原点をaだけずらしても、   (r2+a)-(r1+a)=r2-r1+a-a=r2-r1 だからです。そしてそれは観測事実と一致します。  座標原点の取り方は人間の勝手であり、それによって物理効果が変化する訳ないからです。言い換えると座標原点の取り方によって、物理系は変化しないという事であり、見分けは不可能という事です。  古典力学における力が、質点の相対位置の関数であるという事は、その観測時事の反映であると考える事が出来ます。ネーターさんは逆を考えたんです。  座標原点を任意にaだけずらした時、それでも物理系が変化しない力Fのありかたとは?・・・と。すんげぇ~頭良いと思う(^^;)。  結果だけ述べると、力Fが質点の位置だけによって決まる保存力である限り、「力Fは質点の相対位置だけよって決まらなければならない」という事を、数学的に示せます。  量子力学に移行しましょう。  量子力学に移行すると、もはや力という概念はあやふやになり、ほとんど使えない状態になりますが、とにかく質点m1とm2は相互作用するんですから、作用は並進普遍性を持つという言い方になります。逆に系に並進普遍性があれば、それは作用の並進普遍性に由来するはずなので、「保存則があるに違いない」という話になります。  だってそういう系しか見た事ないからですよ。よって量子力学でも運動量保存則は成立します。  以上の流れを徹底的に一般化したのが、ゲージ理論です。古典力学のところで言ったように、物理系の各種の不変性から、作用の関数形をかなりの確かさで決め得るとわかったからです。  本当にプロは、可能性があるとなると何だってやりますね(^^;)。

supertat
質問者

お礼

きちんと理解できているかわからないのですが、前半の説明を下記のように理解しました。誤解などあればご指摘ください。 ・「運動量が保存するなら、平行移動しても元の系と区別できない(対称)」例を示す ・複数の質点からなり、物体間の相対位置だけで力が決まる系は、作用・反作用の法則により重心の運動量が保存する ・相対位置は平行移動しても変わらないので、平行移動した系でも重心の運動量は保存する。 系の特徴が「重心の運動量が保存する」だけならこれでいいですが、そうでないなら、これで平行移動した系が完全に元の系と区別できないことを示せているのか、少しモヤモヤがが残ってしまいます。 私、何か勘違いしているのでしょうか?

関連するQ&A

  • ゴシップガールのイメージソングについて

    スーパードラマ!TVで放送中の「ゴシップガール」で、イメージソングに使われている楽曲は、なんという曲でしょうか? オープニングテーマとは違う曲で、ラストのキャスト紹介の時にかかる曲です。 おそらくスーパードラマ!TVオリジナルのイメージソングだと思うのですが、分かる方がいらっしゃったらぜひ教えてくださいm(__)m

  • 飛ぶ矢の背理

    運動している物体も静止している物体も同じ時間点を規定すれば同じ空間を占める。つまり運動体と静止体の瞬間における区別は無い。しかしその瞬間の積み重ねが一方は運動に、一方は静止になるのか?

  • ベルヌーイの定理の圧力エネルギー

    ベルヌーイの定理は、非圧縮流体で損失が無いとき、流線に沿って、体積当たりの運動エネルギー、位置エネルギーと圧力エネルギーの和が一定、と理解しています。 便利で普段から良く利用しており、計算も問題なくこなせるので不便は無いのですが、この中の「圧力エネルギー」の物理的な意味のイメージがもうひとつ掴めません。 「非圧縮」流体ですから機械的エネルギーとして取り出せるわけではないと思うのですが、タンクの底の水は確かにその圧力分のエネルギーを持っているような感じもします。 ベルヌーイの定理の圧力エネルギーはどのようなものだとイメージすれば良いのでしょうか?

  • ネーターの定理

    ネーターの定理の適用方法がわかりません。 今、ラグランジアンは L = (1/2)m(x'^2 + y'^2 + z'^2) - mgz です。 これで、p[i](運動量ベクトルのi成分), l[i](原点まわりの角運動量ベクトルのi成分), E(エネルギー)が保存するかどうかを調べたいのですが、ネーターの定理の適用の仕方がよくわかりません。 ご教授いただければ幸いです。

  • ネーターの定理ってなんですか2

    ネーターの定理ってなんですか? http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=304503 で、siegmund さんはじめ、皆さんが書いた解答が とても勉強になったのですが、 ちょっと根本的に分からないことがあります。 例えば、siegmund さんの図の例だと エネルギー E=1/2 m v[t]^2 + m g (- x[t]) は 保存されますよね。 ここで、 ラグランジアン L=1/2 m v[t]^2 - m g (-x[t]) だと思うのですが、 oshiete_goo さんの | 時間方向の並進運動に関する時空の不変性(時間方向の並進対称性) | <--> エネルギー保存則 siegmund さんの | 不変かどうかを調べるべき量は, | oshiete_goo さんも書かれているとおりラグランジアンなのですが, から考えたのですが、 時刻が t から t' に変化すると、 L は不変ではないように見えます。 私は何を勘違いしているのでしょうか・・・? すみませんがよろしくおねがいします。

  • ネーターの定理ってなんですか?

    高校物理の範囲でもわかる感じに、あまり深くなくてかまわないので、よろしくお願いします。

  • 3次元の運動を2次元に(または3D瞬間中心)

    3次元空間内で運動している物体の位置と姿勢の動きのデータが有るとします。 この物体の瞬間回転中心を求めたいのですが,やり方が検討も付きません。 3次元から2次元に変換する事が出来れば,2次元の瞬間中心を求める方法で出来ると思い, 考えてみたのですが,こちらも上手くいきません。 どちらの方法でもいいので,御教授ください。よろしくお願いします。

  • ネーターの定理を比喩的に表すには?

    ネーターの定理ですが、対称性と保存則との関係を、数式を用いないで表現するためにいろいろ考えたのですが、下記のような比喩的な表現が可能ではないだろうか?と思いました。 >>> 破れたゴム風船に絵を描いて、円形の枠にはめ込んだものを想像してください。 平らな所に押し当てても、絵は変形しません。 平らなところであれば、どのように動かしても(対称性が保たれているので)、絵は変化しません(保存する)。 大きな丸いボールに押し当てたとき、絵は変形しますが、大きな丸いボールの上で、同じように押し当てるかぎり、どのように動かしても(対称性が保たれているので)、(変形したまま)絵は変化しません(保存する)。 絵が変化していく(保存しない)なら、平らなところから丸いボールの表面やでこぼこした所に移動したということになります。(対称性が破れている) <<< 同様に、回転対称性の場合、円錐の上にゴム膜を押し当てた状態で、回転したとしても、ゴムの変形度に変化が生じないという説明もできると思われます。 いかがなものでしょうか? ご教示の程、よろしくお願い申し上げます。

  • 力学的エネルギー保存則?

    高3です 力学的エネルギー保存則についてあまり理解ができてません・・・。 使い方はなんとなくわかり、 摩擦、抵抗が無いときは力学的エネルギー保存則が適応できて、運動エネルギーと位置エネルギーの和は一定である というものを利用して問題が解ける。という風に丸暗記というか操作の方法だけ覚えています。 なぜか・・・ というのがいまいち分かりません。 例えば高さHのところから高さhまでの斜面に質量mの玉を転がしたら、mgH=1/2 mv^2+mgh でhの時点の速度が求まる。まぁmは結局消えるから速さは質量によらないということもここから分かりますね・・・。 一応知識としてはこれくらいは分かっているつもりなのですが、「エネルギー保存則=位置エネルギー+運動エネルギー」がなぜそうなのかというのがいまいち分かりません。 なんか2つが別々のようにおもえるのに足すということがあまり理解できないというか・・・。 2つの和が一定ということは、位置エネルギーが変化したら運動エネルギーが減るってことですか? 位置が高くなったらその分運動エネルギーが減る?? そもそも「運動エネルギー」とは「動いている物体は他の物体に力を及ぼして仕事をすることができるのでエネルギーを持っている」と言え、それを運動エネルギーといっているのですよね。 位置が高くなったらエネルギーも蓄えられそうですが、これって、斜面を転がっていてボールのスピードが加速してる・・・ けど上り坂になる(位置エネルギーがあがる)と玉のスピード(運動エネルギー)が下がる。 というイメージでいいのでしょうか? 教科書にも定義みたいのことしか書いてなく、イメージがつかめないので勝手に想像してみました。こういう理解でいいのでしょうか?アドバイスおねがいします・・・ m(。。m

  • 物理の問題です。

    図に示すような平面空間内(X-Y空間内)で自由落下している質量mの物体がある。 X,Yの正の方向は図中の矢印で示した方向とする。また、時刻t=0における物体のY軸上の位置をy0、その時の速度をv0、時刻t=tにおける物体のY軸上の位置をy、その時の速度をvとする。 1)重力加速度をg、自由落下中の物体の加速度をd^2y/dt^2とした場合、この物体の運動方程式はどのように表わされるか。 2)時刻t=tにおけるこの物体の速度v=dy/dtはどのように表わされるか。得られる式を式1とせよ。 3)時刻t=tにおけるこの物体のY軸上の位置hはどのように表わされるか。得られる式を式2とせよ。 4)式1と式2から時間tを消去するとどんな式になるか。得られる式を式3とせよ。 5)式3は力学的エネルギー保存式と基本的に同じものであるが、この式から力学的エネルギー保存の式を導け。 よろしくお願いします。