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イスラム国への空爆
イスラム国への空爆 アメリカ、フランスに加えイギリス…様々な国がISに対し空爆を行なっているニュースを耳にします。 よく聞くニュースなのに、未だに殲滅できていないのは何故でしょうか?大体耳にするのはシリア領内への空爆…シリアってそんなに大きな国なのでしょうか。(そもそも国でなかったらすみません) 難民に化けて様々な国にテロを仕掛けている奴らは別としても、これほど多くの国が空爆に参加しているのに殲滅出来ていないのが不思議でたまりません。 なぜなのでしょうか? 宜しくお願いします。
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「空爆」といっても現代では、第2次世界大戦中に日本やドイツに対して行われたような、一つの都市を丸ごと破壊・被災させるような大規模・無差別な攻撃はできません。 例えば過激派組織IS=イスラミックステートが、一方的に「首都」と位置付けているシリアのラッカに、核兵器を使用したり、無差別爆撃を行ったりして、住民ごと壊滅させる選択肢があり得ないことは明らかです。 できるだけ一般市民に巻き添えが出ないように配慮しているはずですが、それでもIS以外の無辜の市民にも犠牲者は出ています。空爆を強化すればするほど、危険に直面した住民が他国に脱出して難民化することにもなりかねません。すでに現実にヨーロッパに何十万という人々が押し寄せ、各国で大きな問題となっていることはご存知の通りです。 本気でISを壊滅させようとすれば、空爆だけでなく地上戦を行わざるを得ませんが、イラクやシリアの政府軍にISを壊滅させるだけの力はありません。それどころかシリアでは、ロシアやイランが支援するアサド政権、アメリカなどが支援する反政府勢力、そしてISの三つ巴の戦いとなっており、反政府勢力も各派に分かれていて、訳が分からない混戦状態です。 アメリカやロシアなどの軍事大国は空爆は行っても、大勢の地上部隊を派遣して本格的な地上戦を行う気はありません。多数の戦死・戦傷者が出るこうした種類の戦争にこれまで散々巻き込まれてきて懲りているからです。 空爆ではISの軍事的侵攻を食い止め、油田や石油施設などの収入源を破壊して「兵糧攻め」で勢力をある程度弱めることはできても、殲滅までには至らないことは明らかだと考えます。
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- eroero4649
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>なぜ「空爆」にこだわるのでしょうか それが一番「安上がり」だからです。ドイツ軍は米軍に求められてアフガニスタンに派兵しました。時期により人数の上下はありますが、平均して約4500名ほどとなります。この維持費に1年あたり約30億ユーロ(約4000億円)かかったといわれています。 金額がデカすぎて目をこすってしまいました。私は何か計算間違いをしたかもしれません。ですので2003年のイラク戦争のときの米軍の兵力と戦費を調べてみました。このとき、米軍は総兵力として概ね15万の兵力を用意しました。そして「イラク戦争」の戦費としては2005年までで約2500億ドルが計上されています。日本円でいうと・・・30兆円ですか。まー、円安である現在の値段での換算ですからね。ご存じのようにイラク戦争はブッシュ大統領による終結宣言の後のほうが長引いておりまして、2003年から2010年までの間でなんだかんだで1兆500億ドルが使われたそうです。えーと、130兆円ほどですかね、だいたいね。 ちなみに空爆ばかりの今年の夏の時点でも、対ISの米軍の費用は「1日あたり約940万ドル(11億円)」だそうですよ、CNNによりますとね。1日たったのコーヒー380万杯分の負担です。 こんだけお金をかけても「とても足りない」のです。ありとあらゆる意味で。地上軍の投入となったらいったいいくらかかるのか、誰も計算できないと思います。
- azuki07
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まず大前提としてあの地域はすでに疲弊しきった泥沼の戦場となっていること。 西洋諸国による分断・統治の失敗、油田による利権、イスラエルの建国 など近代の経緯として紛争・戦争が続いている。 また空爆だけでの殲滅が不可能であるどころか、地上戦として戦争に勝利したとしても殲滅が不可能であることがイラク戦争によって改めて証明された。アメリカは統治に失敗し現在のようなISを生み出す土台を築く結果を招いた(またかつてアルカイダへ支援を行っていたのと同じく、少し前までアメリカはIS関係に兵器を供与し、軍事訓練などの指導もしてもいた。)。フセインを排除しフセイン統治時代よりイラクの状況を悪くしたのがアメリカ。 あの地域の人々がなぜアレほどまでに反米感情をもっているのか、その辺りの歴史的経緯を理解しないと問題の本質は観えてこないということでしょう。
- hekiyu
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"未だに殲滅できていないのは何故でしょうか?" ↑ 各国にやる気がないからです。 石油の宝庫リビアなどにはさっさと軍事介入して 鎮圧しましたが、 シリアには石油はほとんど出ません。 だから本腰を入れないのです。 つまり、国益にならないから、というのがその理由です。 加えて、イスラム国登場により、一番得しているのは イスラエルです。 ”シリアってそんなに大きな国なのでしょうか。” ↑ 日本の半分ぐらいです。 (そもそも国でなかったらすみません) ↑ 国ですが、アラブの春で、反アサド派が暴れ出し、それに クルドとイスラム国が介入して、四つ巴の状態に なっており、国家崩壊の危機さえあります。 ”これほど多くの国が空爆に参加しているのに殲滅出来ていないのが不思議でたまりません。” ↑ 空爆だけでは限界がある、ということです。 殲滅させるには、地上軍の派遣が必要ですが、 そうなると犠牲も出ます。 国益にもならないのに、そんな危ないことは 出来ません。
- kia1and2
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一度砂漠地を数日間さまよい歩くツアーに参加されれば、すぐにわかりますが、半イスラム教過激派(ISとかジハードと呼ばれている、なぜか日本マスコミだけがイスラム国)は、シリア国内のそのような砂漠地を拠点に移動しています。壊滅などは不可能です。 その砂漠地から市内に出てきては一般市民を巻き込む投身のテロ行為。日本国内でも、だれが過激派の核マルかはわからないですね。シリア国内でも同じです。
- DCl4
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パリなどのテロは、中東における領土紛争や戦争に先進諸国を巻き込み見方に付けるための戦術である可能性がある。 「テロの首謀者はISを広めたいのではなく、イスラム系軍隊を先進国共通の敵にする事を目的にしている」可能性が見えてくる。 アメリカにおけるテロ、イギリスにおけるテロ、先日のフランスにおけるテロは、結局のところ証拠らしい証拠もなく犯人や首謀者が決まり、その後に大きな政治的動きが遂行されている。 先進国で起こるテロとISをつなぐものには、極めて疑わしい証拠がたびたび登場し、そしてその証拠とされるものは、広告としては大きな力を発揮する。 第一次世界大戦、第二次世界大戦の世界では、敵を殲滅させるためにと 時に自作自演の陰謀・策略が遂行され、そして戦争を泥沼化させて行った。これらの陰謀の多くは戦争終結後に敗戦国の戦争犯罪として明らかにされてきた。 ナチスのユダヤ人虐殺などが明らかになるのは主に戦後のこと。また敗戦国であったからこそナチスの様々な非人権行為は明らかにされてきた。 今、中東の戦争に先進諸国を巻き込みたい国はどこだろうか。
- hahaha86
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>>なぜ「空爆」にこだわるのでしょうか。そこもまた疑問になります。 地上戦はこちら側にも戦死者がいっぱい出るから やれない >>未だに殲滅できていないのは何故でしょうか? WW2以降大量破壊兵器や民間人を巻き込む戦争が禁止された(世論が許さないから) まあ、核を使うと世界が終わっちゃう可能性があるので使えないけど クラスター爆弾はロシアあたりがこっそり使って世界中にたたかれちゃったけど 東京大空襲みたいに ナパームで殲滅殲滅できるでしょうが 世論が持たないでしょうね
- DCl4
- ベストアンサー率12% (1/8)
イラクやシリア拠点のIS」が、世界中でテロ行なう首謀者であるかのような報道が流されているが、これは嘘。 イラクやシリアは道路すらままならないほど脆弱な社会インフラしか整っていない。教育水準は非常に低く、文字を読むのも困難な人が多く、当然ネットの使用も極めて限定的。 イラクを拠点とするISに用意周到なテロ計画は不可能。戦国時代の山賊が現代の東京で綿密なテロ計画を建てて、効果的にテロを遂行できるだろうか?不可能である。 例えばISの映像広告は非常に技術水準が高い。ソフトウェアをしっかり使いこなしているだけでなく、映像制作としての様々なノウハウを緻密に駆使した映像制作になっているし、その動画をネットで拡散する方法も用意周到。 先進国でテロを行ったり、ISプロパガンダを行ったり、テロを計画建てたりしているのは、先進国で育ち軍事諜報活動の経験値が高く、現在でも先進国の高官と繋がりがあり、国際情勢を完全に理解している人物達。そうでなければ一連のテロは行えない。 一方で、イラクやシリアで爆撃を受けているテロリストというのは、職にあぶれとりあえず集められ、まともに銃器の扱いもしらないような人の集団。
- SPROCKETER
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イラク戦争で壊滅的な敗北を受けた後でも、ゲリラ戦を続けて、爆弾テロで米軍に多くの犠牲者を出した人達です。そんなに簡単に降伏しないでしょう。 空爆と言っても、外貨獲得の為の油田採掘施設や石油貯蔵施設の破壊が主目的で、世界の批判を浴びる一般市民への攻撃は避けているのが実情です。空爆を続けても難民が増えるだけで、イスラム国の解体には繋がっていないのでしょうね。 第二次世界大戦中の日本でも、空爆は絶対勝利という狂気に狂った大本営を降伏させる力にはなり得ず、原爆投下で降伏する結果になっています。人間は鬱(うつ)状態に陥らないと戦争をやめないのですね。 現在のような新しい形の戦争の時代では、資金と民族がいれば、情報はインターネットで世界中に伝えられます。国家の概念が変わっているのですね。イスラム国は中東だけの国ではなくて、世界中に分散しているイスラム強硬派全てがイスラム国だという認識を持つべきなのでしょうね。 だから、イスラム国を空爆しても、インターネットで資金と情報が伝わって、世界各国で爆弾テロによる報復が繰り返されるという形になっているわけです。人がいれば戦争が起こる時代です。
- princelilac
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殲滅、壊滅には地上部隊による 総攻撃が不可欠です。空爆だけで敵を全滅させることは不可能です。ヒロシマ、ナガサキのような原爆投下を、敵地に隙間なく炸裂させれば可能でしょうが、逆に言えば、そうでもしない限り、空爆だけでは敵を倒すことはできないのです。もちろん地上戦では自軍にも犠牲がでることを覚悟しなければなりません。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど、たしかにその通りですね。 よく考えれば簡単に殲滅など出来るはずがないですよね…そもそも殲滅っていうのも恐ろしいことです。 でも、なぜ「空爆」にこだわるのでしょうか。そこもまた疑問になります。