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アメリカとの戦争になぜ勝てなかったのか?

sudacyuの回答

  • sudacyu
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回答No.17

No.15です。  再質問があったので、補足説明を致します。  その前に、私の説明スタンスを示しておきます。  自国の国土の上で、子供・老人・女性が、外国軍隊によって何十万人も殺され、国家主権も失う、つまり亡国に至ったのは、明らかに『日本史上最大の失敗』であり、そのような結果になったのは何故か、それを冷静に受け止め、教訓にしない限り、多くの人命と膨大な経済的損失は全く無駄になってしまうと考えています。  従って、歴史的事実確認を行う上では、『冷静に』つまり「悲観的・楽観的」というような、「非」・「楽」という感情的な視点を排除して、何があったかを明示すべきと考えています。  その結果が、今の我々にとって、一見「悲観的」と見えるようなものではあっても、その悲観的に見える部分を冷静に受け止めなければなりません。  それによって初めて、「悲観的に見える」ことを「どうすれば変えることが出来るか」という答えを導きだすことが可能になると考えています。  第一次世界大戦から第二次世界大戦の世界は、帝国主義の末期であり、「遅れて帝国主義国となった日本」と帝国主義から脱する道を模索していたアメリカ・イギリスとの間では、考え方が違っていたように思います。  当時、アジアの新興国から、日清・日露・第一次世界大戦を経て、大国の一つとして国際社会に認識されるようになってきた日本と、名実ともに大国としての経済力を持ち、世界経済を支配するアメリカ・イギリス両大国とでは、『国際社会』の中の振る舞いも全く異なっていました。     第一次世界大戦後の「世界秩序」(=ワシントン体制)に対する考え方をはっきり示しているのが、 1922年の9カ国条約  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E6%88%A6%E6%9D%A1%E7%B4%84 1928年の不戦条約  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E6%88%A6%E6%9D%A1%E7%B4%84  当時の各国の「大義」は、この考え方に合致するかどうかで測られるわけですが、アメリカ・イギリスは、ワシントン体制の維持を大義とし、日本・ドイツの世論はワシントン体制の変更を自国の「大義」とする方向に進んで行きました。 <自爆をするために戦争をしたのでしょうか?>  政府・陸軍・海軍それぞれが、対米開戦に消極的でした。  しかし、対米開戦を積極的に回避する=対中戦争を中止し撤退する=対中戦争の責任を取ることとなるので、三者共に回避に動かなかったため、開戦することになってしまったというのが実態のようです。  NHKが、何年か前に、開戦時の政府官僚・陸海軍首脳や参謀に、大規模な聞き取りを行った記録が放映されましたが、個人レベルではそれぞれがアメリカと戦争をすることを危惧し回避できるなら回避すべきだと思いつつ、組織としての強い意思決定が出来ないまま、開戦に進んでいった状況があぶり出されていました。  地震+津波が起きた場合の原発の危険性を認識しながら、具体化されなかった構図と二重写しです。 <日本が戦争をしたことによりその後の世界がどうなったのかなど、戦争をしたことにより変わったことを考えないと、何もかも、悲観的発想になっていくと思います。>  最初の説明スタンスを参照してください。 <日本自身は、国家が荒廃した、しかし、東亜の解放という意味ではどうだったのか>  大規模な戦いによって、イギリスやオランダ・フランスなどのヨーロッパ諸国のアジアにおける軍事力が弱体化したことや、大量の武器が残ったこと、欧米人に対するアジア人のコンプレックスの打破などにより、アジア諸国が独立しやすい社会が、結果として東南アジアに生まれたという現実はあるでしょう。  日本自体は、イギリス・オランダ・フランスなどに代わって、東南アジアを日本の経済植民地にするという方向性を持っていたため、「東亜の開放」というのは、東南アジアの人々を反欧米にするための、単なるプロパガンダの枠を超えていません。 (個人レベルでは、本気で「東亜の開放」に尽力した人も、相当数に上ります。) <なぜ、第二次世界大戦後も小国が大国に戦争をしているのでしょうか?>  渡海軍事作戦は、膨大な資金を必要とし、圧倒的な大国でも長期間継続すると経済が変調を来たします。  従って、小国にも勝ち目があります。  渡海侵攻した大国は、侵攻した小国の国民からの支持を得る「完全勝利」が戦争の勝利ですが、小国の方は、大国に完全勝利さえされなければ、いずれ経済的に侵攻作戦が終了し、大国の軍は撤退する(=小国の勝利)に至るので、延々と戦い続けることが出来れば、大国に対して勝利できることになります。  尚、小国の側が大国に対して、渡海侵攻することは不可能ですから、第二次世界大戦後、小国が大国に対して戦争を仕掛けた例は皆無です。大国が小国に対して軍事侵攻するので、戦いが起こり戦争になると言う形です。

hhasegawa
質問者

お礼

よくわかりました。 しかしながら 「東亜の解放」という意味では一部お認めになる記載がありますが 前言では『日本史上最大の失敗』といいやはり「自爆」だったとおっしゃっています。 日本自身は荒廃してしまったこと そのことは結果的に自爆的な要素は あったと思います。 しかし戦後のタイ国の首相の言葉にも 「日本のお陰でアジアの諸国はすべて独立した。日本というお母さんは難産して母体をそこなったが生まれた子供はすくすくと育っている。今日、東南アジア諸国民がアメリカやイギリスと対等に話ができるのは一体誰のお陰であるのか。それは『身を殺して仁をなした』日本というお母さんがあった為である。12月8日は我々に、この重大な思想を示してくれたお母さんが一身を賭して重大決意された日である。更に8月15日は我々の大切なお母さんが病の床に伏した日である。我々はこの2つの日を忘れてはならない。」 と述べてように 東南アジアの国が解放したことに 日本に感謝の意を示しています。 日本は自爆したが、大東亜戦争自体が失敗だったのでしょうか? 「東亜の解放」が 日本からの単なる「プロパガンダ」でしかなかったのかどうかという ところは検証いただけませんか? 小国が大国と戦争をした例は皆無ですか? ベトナム戦争はどうとらえていますか?

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