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神道と穢れ、浄明正直
michael-mの回答
- michael-m
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神道とはいっても一つじゃありません。日本には多いときで100近くの神道がありました。 明治時代に政府が神道から教義を外したときに、教義を持つ神道のグループが政府の庇護から外れました。 その多くが教派神道と呼ばれます。(他にもあります) 教派神道は教義を持つ神道の総称なので、その教義は各神道それぞれ違います。 一方政府の庇護にあった神道は神社神道といいます。 現代において神道といえば、大抵はこの神社神道を指します。 神社神道には教義はありません。あるのは祭祀を行うものの作法だけです。 つまり、私達がマスコミなどで聞く、神社のマナーとか常識とか言うものは全てインチキです。 あるのは手水の使い方、再拝ニ拍手一拝の方法と玉串拝礼の方法だけです。それ以外はデタラメですし、その三つも絶対的決まりではありません。だから神社本庁の統括下にあったり協力体制にある神社でも参拝法法が違っているのです。 穢れは日本の歴史の中で生まれた一つの考えです。本来は約束事や上からの命令に背くことによって穢れとなりますが、平安や平城の時代にやたらと穢れが乱用され、今でも勘違いされたままですね。 浄明正直は神道の考えというのではなく、一般的規範でしょう。 でも高円宮憲仁殿下のお言葉のとおり、神社神道は風土・生活に根ざした広い意味合いを包含した、わが国の歴史と伝統とを踏まえた道徳、倫理、秩序、生活規範ですから、神道から生まれた倫理観だといっても過言ではないと思います。(仏教は「仏教の教えだ」というでしょう、1000年以上も神仏習合の時代を過ごしたので、分けるほうが無理だと思います) ちなみに・・・ 明治時代、新政府は徳川の寺重視の政策を神道重視の政策に切り替え、当初は神道に道徳・倫理や知識を教えさせようとしました。 ところがそれまでの神社は、それぞれに考えや教義を持っており、いきなり丸投げで任されたので神社によってばらばらになってしまったのです。 寺側はこれ幸と政府を批判し、詰め寄ったために新政府は神道に教育を委ねる事を諦め、神道から教義を外したのです。これに異を唱える多くの教義を持った神道が国の庇護からはずれ、宗教局に登録したので、これを「新宗教」と呼ぶようになりました。 また政府は神道を三つに分け、それぞれに式次第と作法を定めました。伊勢神道、皇室神道と一般神道(神社神道)です。これは神職のための作法であり、私達一般人の作法ではありません。
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>神社神道は風土・生活に根ざした広い意味合いを包含した、わが国の歴史と伝統とを踏まえた道徳、倫理、秩序、生活規範ですから、神道から生まれた倫理観だといっても過言ではないと思います。(仏教は「仏教の教えだ」というでしょう、1000年以上も神仏習合の時代を過ごしたので、分けるほうが無理だと思います) なるほど。神仏は確かにすでにわけれないですよね。 経緯やマナー、常識について記述をありがうございます。 ご回答ありがとうございます。