• ベストアンサー

神道と穢れ、浄明正直

michael-mの回答

  • michael-m
  • ベストアンサー率50% (2725/5435)
回答No.2

神道とはいっても一つじゃありません。日本には多いときで100近くの神道がありました。 明治時代に政府が神道から教義を外したときに、教義を持つ神道のグループが政府の庇護から外れました。 その多くが教派神道と呼ばれます。(他にもあります) 教派神道は教義を持つ神道の総称なので、その教義は各神道それぞれ違います。 一方政府の庇護にあった神道は神社神道といいます。 現代において神道といえば、大抵はこの神社神道を指します。 神社神道には教義はありません。あるのは祭祀を行うものの作法だけです。 つまり、私達がマスコミなどで聞く、神社のマナーとか常識とか言うものは全てインチキです。 あるのは手水の使い方、再拝ニ拍手一拝の方法と玉串拝礼の方法だけです。それ以外はデタラメですし、その三つも絶対的決まりではありません。だから神社本庁の統括下にあったり協力体制にある神社でも参拝法法が違っているのです。 穢れは日本の歴史の中で生まれた一つの考えです。本来は約束事や上からの命令に背くことによって穢れとなりますが、平安や平城の時代にやたらと穢れが乱用され、今でも勘違いされたままですね。 浄明正直は神道の考えというのではなく、一般的規範でしょう。 でも高円宮憲仁殿下のお言葉のとおり、神社神道は風土・生活に根ざした広い意味合いを包含した、わが国の歴史と伝統とを踏まえた道徳、倫理、秩序、生活規範ですから、神道から生まれた倫理観だといっても過言ではないと思います。(仏教は「仏教の教えだ」というでしょう、1000年以上も神仏習合の時代を過ごしたので、分けるほうが無理だと思います) ちなみに・・・ 明治時代、新政府は徳川の寺重視の政策を神道重視の政策に切り替え、当初は神道に道徳・倫理や知識を教えさせようとしました。 ところがそれまでの神社は、それぞれに考えや教義を持っており、いきなり丸投げで任されたので神社によってばらばらになってしまったのです。 寺側はこれ幸と政府を批判し、詰め寄ったために新政府は神道に教育を委ねる事を諦め、神道から教義を外したのです。これに異を唱える多くの教義を持った神道が国の庇護からはずれ、宗教局に登録したので、これを「新宗教」と呼ぶようになりました。 また政府は神道を三つに分け、それぞれに式次第と作法を定めました。伊勢神道、皇室神道と一般神道(神社神道)です。これは神職のための作法であり、私達一般人の作法ではありません。

noname#209756
質問者

お礼

>神社神道は風土・生活に根ざした広い意味合いを包含した、わが国の歴史と伝統とを踏まえた道徳、倫理、秩序、生活規範ですから、神道から生まれた倫理観だといっても過言ではないと思います。(仏教は「仏教の教えだ」というでしょう、1000年以上も神仏習合の時代を過ごしたので、分けるほうが無理だと思います) なるほど。神仏は確かにすでにわけれないですよね。 経緯やマナー、常識について記述をありがうございます。 ご回答ありがとうございます。

関連するQ&A

  • 仏教と神道 願うということ

    よく仏教では「願ってはいけない」と聞きますが、この場合の「願う」とは どのような行為を指すのでしょうか。 神仏習合の立場から考えると、神道の心願とどのように関わってくるのでしょうか。 ありきたりの事を言えば、肯定のためと言われるのでしょうが、 現状肯定の上に願いがあるようにも思います。 私はこの分野のことについてまったく学んでいません。 どうか、分かりやすい言葉でご回答お願いいたします。

  • 神本仏迹説もしくは唯一(吉田)神道について

    神本仏迹説、もしくは唯一(吉田)神道についての詳しい説明をお聞きしたいと思い投稿しました。 神仏習合とこれらのことを比較してレポートを書かなくてはならないのですが、本を読んでもあまりピンとこなくて困っています。どんなことでもいいのでご存知なことがあれば回答をお願いします。

  • 神道の「清明正直」

    神道の根源にある思想とされる「清明正直」。 『清く』 『明るく』 『正しく』 『直く』。 これは、どこかに正式に文章として記述されているものなのでしょうか? 「古事記」とか「日本書紀」とか「延喜式」などに、例えばキリスト教のモーゼの十戒の「人を殺すなかれ」のごとく、人はこうあるべき、という形で「清明正直」が書かれているのでしょうか? (Wikiによると、「直」は武士社会になってから付け加えられた????) もしこの思想の原典、あるいは原点?がお分かりになる方がおりましたらご教示宜しくお願いいたします。

  • 昔の神仏習合について

    私は宗教には詳しくないので教えてほしいのですが 私の家は神道です。 神道は明治の初期まで 仏と一緒の神仏習合だったと聞いています。 明治政府によって分離させられたとも聞いています。 と言う事は、神道の私でも仏を拝んでもなんら 問題はないと言う事なのでしょうか?

  • 神仏習合を知る手段。

    神道に興味を持つ友人を見ているうちに、神仏習合に関して興味を持ちました。 日本人の現在に至る宗教観や、宗教史を神仏習合の観点から見てみようかな・・・と思うのですが、視点がずれているでしょうか・・・。 古書店等を巡るといろいろな興味深そうな本が目に付くのですが、高価な物も多く、いきあたりばったりで購入するのも躊躇われますので、何かおすすめの本がありましたら教えて頂けないでしょうか? 「心の支え」としての宗教というよりは、学術的な視点から説いた本を希望します。全くの門外漢ですので、読み易い本だと嬉しいです。(段階的なお勧め本を何冊か挙げてもらうと助かります。) よろしくお願い致します。

  • 明治時代に神仏分離によって全国にあった寺が神道のも

    明治時代に神仏分離によって全国にあった寺が神道のもと寺が神社に統合されて神仏習合された。 有名な寺は軒並み神社に変わった。 寺様式なのに神社を名乗る元寺の神社が爆誕した。 殆どが明治時代の戦争で天皇を神格化したときに神社化されたはずなのに、いま寺があるのはなぜですか? 第二次世界大戦後に寺が復活したのですか?

  • 日本の仏教は準仮想化?

    神仏習合の言葉の意味はわかるのですが、単に混ざっている構造とは思えません。 私はIT技術者ですが、 ホストOS=原始神道、ゲストOS=仏教 の様な構造ではないかと思いました。 宗教学とIT技術の両方に通じておられる方がいらっしゃいましたら御意見をお聞かせ下さい。 参考 神仏習合 <http://ja.m.wikipedia.org/wiki/神仏習合> VM(仮想機械) <http://ja.m.wikipedia.org/wiki/仮想機械> ホストOS/ゲストOS の説明あり <http://ja.m.wikipedia.org/wiki/ハイパーバイザ> 準仮想化 <http://ja.m.wikipedia.org/wiki/準仮想化> 日本の仏教は準仮想化? 宜しくお願いします。

  • 古神道と神道について

     「古神道」は日本古来のもの、「神道」は仏教などと融合したものらしいとしか分らないので、誰か知っている人がいたら詳しく分りやすく教えていただけないでしょうか?ムーブックスで飛鳥昭雄氏の著書を読んだら、急に気になってしまいました。

  • 神道について

    こんにちは。 神道に興味があるのですが、難しい上に長くて理解できません。 神道は漢字が入ってくる前から日本に土着の信仰形態だと思うのですが、漢字は当て字なのでしょうか? 直霊、荒魂、和魂、幸魂、奇魂の概念もいまいち分かりません。 多分神道の世界観が頭に入っていないからだろうと思うのですが。 神道を簡単に学べる何かを教えて頂きたくお願いします。

  • 神道のお墓、寺院にある鳥居のあるお墓の謎。

    神道には神道のお墓があるそうですが、三条実美や大隈重信、岩倉具視の墓所はどうして寺にあり、鳥居があるのでしょうか? 神仏分離などのコンセプトに合致しないと思いました。