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日本語助詞の付け方
OKATの回答
- OKAT
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(1)【「も」の付け方】 「も」と言うのは取り立ての助詞(一般に言う係助詞)ですが、「取り立て」の助詞でよく話題になる「は」は一つのものを特に取り立てる働きがあります。たとえば「これは」と言うと多くある中での「これ」という一つを取り立てるのに対して、「も」は「あれもこれも」のようにいくつかのものを並べて(並列)取り立てます。「野菜も食べる」というと、外のもの、例えば「ご飯」も食べるけど、「野菜も食べる」というわけです。 >「もが」「をも」といった教科書と違う助詞の使い方が現れてきました。 この「が」や「を」は格助詞の「が・を」です。それは当然別の働きがあります。「が」は主格などを表し、「を」は目的格などを表します。格助詞はすでに習っていますね。 「野菜を食べる+野菜も食べる」と二つ合わせた言い方になります。 「もが」も同様に「も」と「が」の働きが合わさった意味です。 「どの人もが愛する」といえば、一人ではなく、複数の人が愛する、と言う意味になります。 「野菜も食べる」と「野菜をも食べる」とは意味に大きな差はありません。 しかし、「どの人もが愛する」の「が」を取ってしまうと、二つの意味に取れます。 「どの人も愛する」の「どの人」は主語にも取れるが、目的語にも取れます。したがって「が」は主格(主語)を表すためには必用なのです。「もが」と「をも」の順序が逆になっているのもそのためでしょう。 (2)【「~と~とを」という表現】 二つの「と」を言うのが原則でした。(三つあれば三つ)しかし、言葉というものは出来るだけ簡潔にしたがる傾向があります。後の「と」を取っても意味が通じればいいというわけで、省略されることが多くなりました。いまでは「ゲームとかして遊びました」という言い方がありますが、ゲームの外にも何かしたのか、例えば「ピンポン」とかもしたのか、よく分かりません。 >「Aと、Bを」は主語がAと比べて、比較されるものはBだ。 という意味に間違えませんか。 Aが基本的だと考えてBをその基本と比較するのなら、言い回しを考えなければなりません。例えば、「Aに比較するとBはどうでしょうか」のように。 (3)【「~と~と」、最後の「と」を省くかどうか。】 後の「と」は省かれることもあり得ると言いました。 金と銀との鞍置いて、二つ並んでゆきました。 貴様と俺とは同期の桜。 二つとも七五調の歌詞なのですが、前者は「金と銀との」で七字になるので問題はありません。後者は「貴様と俺とは」で字余りになるのに、敢えて後の「と」をつけています。そこに「貴様」と「俺」とが対等の関係であり、同期生なのだという気持ちを表すため、敢えて字余りにした。と説明すると「かっこいい」のですが、実は「西条八十」が作詞したのは「君と僕とは同期の桜」だったのが、誰が曲をつけたのか分からぬまま、「海軍兵学校」「航空隊」「潜校(潜水艦学校)」といくつもの所で、歌詞はアレンジされ、しかし、曲はそのまま歌われていたという、曰く付きの歌詞です。(多分どこかのホーム・ページに出ているでしょう) 最後の「で格」はなんのことか分かりませんが、二つの「と」が続く場合、後の「と」を省いたからと言って特に意味に変わりはありません。
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