• ベストアンサー
※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:高校生に興味の少ない方丈記を なぜ教えるのか)

高校生に興味の少ない方丈記をなぜ教えるのか

このQ&Aのポイント
  • 方丈記はなぜ長い間人々に読まれてきたのか
  • 方丈記は若い頃には興味が湧かないが、年をとると面白くなる
  • 授業時間の制約があるなかで、高校生には興味のあるものを教えるべき

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • TANUHACHI
  • ベストアンサー率31% (791/2549)
回答No.10

 この質問を改めて読みそして寄せられた回答に目を通してみましたが、質問者様と一部の回答者様の間には少なくとも誤解のあることに気付きました。  「国語科」の領域で扱う文章には2種類があります。一つは説明の文章であり、もう一つが物語の文章です。このうちの後者をおそらくは文学理解と誤解しているのでしょう。  けれども物語の文章をターゲットとして設定している理由もあります。それは説明の文章での論理性と物語の文章での論理性の違いを理解する切っ掛けを与えそして自らが主体的に考えるとの姿勢を養うことを目的としているとの点です。  一般的な意味での「論理性」が純粋に論理的で合理性に裏打ちされているのに対し、物語の持つ論理性には「感性」との要素が加わることで、解釈の幅が少し拡がりもします。この点が大事です。  そして中学校の課程以後で扱う「古典の領域」では何を学習目標とするかとの現実的な課題もあります。現在の言葉と古典の言葉での違いもあれば、その性質に基づく文法の違いもあります。  こうした要素を理解することで、言葉の持つ豊かさを身に着けていくことを目標ともしています。これが英語をはじめロマンシュ語やゲルマン語の文化圏ならば、ラテン語で過去の文章を読むとのカリキュラムにもなります。  文学的素養を過去の作品に求めてしまうと、それは個人の感性を伴う部分ですから、習熟度や理解度を測る「評価の問題」からこぼれ落ちてしまう生徒児童を切り捨ててしまうことにもつながりかねません。もっと卑俗な例でいえば「どっちがイイのか」との比較に堕してしまうとの愚問を大規模な形で進めてしまい。それでは教育が本来的に持つ「培う」との意味合いから遠離ってしまうことともなります。  こうした意味で、『方丈記』を採り上げているのは、平安末から鎌倉初頭にかけての源平争乱の時代とその背後にある「移ろいゆくもの」を語る「無常」との意識を物語では、折々に触れての日記的な或いは随想的なメモの形で後世に残したこの作品が持つ文学史上の意味を学ぶとの視点に基づいて採り上げられてもいます。  「無常の系譜」を辿っていけば、芭蕉から利休そして世阿弥から兼好から長明、あるいは定家から西行へと遡って行くこともできます。そうした流れの中に『平家物語』もあれば近世の上方落語や江戸落語も顔を覗かせてくる形です。  こうした意味からすれば、漱石版の『方丈記』を彼の日記や講演などから復原することも可能であり、流れに身を委ねる力の使い方もあれば、来し方行く末に思いを巡らすとのスタイルもあるでしょう。  教えてやるなどの上から目線が持つ意味と水先案内人として裏方に徹して「主役は貴方なのだから、貴方自身が読んで考えていくことが大切だよ」との間では、教えてやると肩に力の入ったスタイルで測ることのできる問題とそれを越えている対象を同じスケールで測ることと同じにしかなりません。これが答だ!との例の正解病患者を大量にコピーすることに僕は疑問と危惧を感じます。

park123
質問者

お礼

再度もご回答ありがとうございました。 いつものながら、鋭く・深い分析には敬意を表します。 ご回答は、私にとっては難解で理解しきれていませんが、私の頭で理解できたことを自分の言葉で綴ります。 今まで、私の頭の中ですっぽりと抜けていた面を指摘して頂きました。それは <「古典の領域」では何を学習目標とするか> でした。その目標をおおざっぱに挙げると、次の二つになります。 1.まず、物語を味わう、(大層に言えば、人生を考える) 2.前項をよりよく実行できるため、テクニック(文法など)や文学史(位置付けなど)を学ぶ 今回の一連の質問・回答の溝は、次のように発生しています。 私は、一項を求めているから、今興味の持てる・味わえる物語が大切である。、 一方、あらかたの回答者様は、暫くは辛抱し、将来を見据えて学び、実力を蓄えろ、みたいですね。

その他の回答 (11)

  • kofusano
  • ベストアンサー率13% (190/1435)
回答No.1

面白くないけれども 授業で初めて方丈記を知ったのでしょう?? >方丈記は読み返したら、興味が出、東日本大震災の後では、リアリティを感じました。 高校生への回答は、ほとんどが、もう少し年をとると、方丈記は面白くなる、というものでした。 これが【学校の授業】というものです 後で成長するにつれて、だんだんときいてきます キッカケ作りになります

park123
質問者

お礼

早急なご回答ありがとうございました。 <キッカケ作りになります> ですね。これは納得できます。 ただし、、高校生の時代に、もっと興味の持てるものを教えず、なぜ、将来きいてくるるものをお教えるのか、が知りたいのですが。

関連するQ&A