アメリカに35年半住んでいる者です。
私なりに書かせてくださいね。 (完全なる自己主張ですので、納得していただけ無ければ聞き流してください)
なぜか日本人の多くは自動詞と言うものと他動詞と言う物がある、と言う理解をしているようですね.
私は間違っていると言いたいのです. この、自動詞と他動詞と言う物がある、と言う文章が英語を始めた人たちにとって非常に英語の理解を妨げる物と館じれられるからなんですね.
何を言っているかと言うと、自動詞とか他動詞とかいうもの自体は存在しない、と言いたいのです.
ただ単に、動詞には自動詞的に使われる時と他動詞的に使われる時とがあり、両方には使えない動詞もある、と言うことだけなのです.
1)I already ate. もう食べました.
2)I ate the cake. ケーキを食べました、ケーキを食べたのは私です.
両方とも同じ動詞のeatの過去形ですね. 1)は「自動詞的に」使われ、2)は「他動詞的に」使われているのです.
他の例として、
1) I see. そうなんですか.
2) I can see the sky! 空が見える. (空を見ることができる)
これも、seeには自動詞的に使われる時と他動詞的に使われる時がある.ということですね. ですから、自動詞としての意味は、とか、他動詞トイレの意味は、と言う言い方になるわけです.
しかし、日本では(学校では)1のeatは自動詞、2のeatは他動詞、と言ってしまっています. そして、どっちが他動詞でどっちが自動詞なんだと試験にも出ます. だから覚えなくてはなりません.
だから下手をすると、一つの動詞を持ってきて、これは自動詞ですか、他動詞ですか、と聞きたくなってしまうわけですね.
では違いは、と言うと、単に名詞/名詞句/名詞節を直接つなげ動詞の意味を深める使い方をするの方が他動詞用法. 名詞/名詞句/名詞節とは関係なくそれ自体が持つ意味で使われるのが自動詞的用法と呼ばれ、これらの名詞/名詞句/名詞節を使い意味を深める為には前置詞などを持ってくる用法でもあります.
動詞によって、make, haveなど多くの意味を持つ動詞ではどうしても他動詞的用法が多くなり、自動詞的に使う時は形容詞、副詞などを持ってきて独特の「熟語」的フィーリングを作り上げている物もあります.
自動詞的にしか使われない動詞、lookなどはそれ自身で使われる時よりも、前置詞+名詞 (look at him)、形容詞(look sad)のような使い方をして、よりはっきりしたフィーリングを出すような使い方が多いのですね.
ですから自動詞的にしか使われない動詞でも、前置詞を使う事によって他動詞的に使う事もできるわけなんですね.
なお、英語を使う人は、自動詞/他動詞というような区別をしてその動詞を使っているわけではありませんね. 丁度日本語で、あなたがすき、と言う時に、ちょっと待った、すきって動詞だったよな、じゃ、あなたを好きというべきなんじゃないか、なんて考えながら「が」を使っているわけじゃないですね. (もっとも、私は、あなたが好きな彼がすき、って誰が誰を好きなんだろう?って思ってしまいます. 彼があなたを好きなのかな、あなたが彼を好きなのかな、なんてね)
これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
お礼
ありがとうございます!分かりやすかったです。それで、もしよろしければ、「受動態を書く場合の自動詞と他動詞で、どれが書けるか、書けないか」を教えてくださいませんか?