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死んでも人を殺さない?

wiz0621の回答

  • wiz0621
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回答No.3

日本の憲法の考え方では目的は「戦争をしない」ではありません。 目的・基本理念は「平和」であり、その手段が「戦争をしない」なのです。 これらを混同することは、これはかつて憲法を作った人間の思考では、 戦争の原因が「日本」であったということが影響しており、 すなわちそれまでの人類の経験の浅さが招いた誤謬であって、 現代の国際社会ではこういった考え方はすでに過去のものとなっています。 繰り返しとなりますが、戦争をしないことと平和を混同してはなりません。 まず本当に目的が「戦争をしない」のであれば、 これは当然、攻撃されても反撃をしない。死んでも人殺しをしないということです。 もちろんこれも選択の一つではありますが、 この場合、攻撃を受け、なすがままに殺される地獄が現出したとすれば それはもはや「平和」と呼べるものではないのです。 そして、既に人類はその経験をしています。 かつて、第二次世界大戦はナチスドイツの攻撃から始まりました。 非武装であることを定めたラインラントへの進駐は、平和への努力が欠如していたのか。 ポーランドが占領されたのは、ポーランドがドイツへ理解を求める努力が不足していたからか。 そんなことはなく、ナチスドイツがただ一人掲げた「力への意思」によるものです。 ポーランドがどのような選択をしていたとしても、ナチスドイツの意思は 隣国へ広がりを見せたことでしょう。 対話で解決できる問題は、もちろん対話で解決できるのです。 もちろん一義的に平和が実現できるのですから、 対話は手法として最優先されるべきです。 しかし、それでも、より深淵に、究極的な場所において、民主主義社会の 拠って立つ根拠としての人間の多様性、自由な意思がそこにある限り、 人の意思は完全に同じにはならない。 この場合、一方的な「力への意思」は常に存在しうるのです。 一方の対話への意志にかかわらず、一方の力への意思が戦争を生むことがある。 この場合、平和は破られる。 この第二次世界大戦という衝撃的な経験が、 現代においては戦争、すなわち平和という目的を実現する手段に対する 国際社会の教訓となっています。 平和の実現を目指すのであれば、 対話を行わない者、一方的な意思を押し付ける者を掣肘する必要がある。 平和の実現を目指すのであれば、 他者の力への意思によって窮状に陥り、助けを求める者と「力」を合わせる必要がある。 その「力」が一方的な力への意思へとならぬように、規範を定め、 行使にあたっては己以外の他者の意思の存在を確認し、管理する。 すなわち多様性を認め合い、あるいは自然状態として存在する闘争を お互いに制約しあうことで発展する民主主義社会においては、 「戦争」が「平和」を維持する方法足りえるのです。 戦争をしない、が目的であったとしても、そう憲法に定めたとしても、 しかしそれだけでは他者の力への意思、すなわち戦争を防ぐことはできないのです。 真に「平和憲法」と呼べるものは、己の死をもって解決とみなすものであってはなりません。 それはただの逃避であって、平和とは程遠いのです。 平和とは、力への意思すら挫く力を実現するものでなくてはならないのです。

yuniko99
質問者

お礼

一方的な力による侵略を防ぐためにはそれを挫く力を必要とする。 平和とはただ戦争をしないというだけでは成り得ない? 平和憲法の目的は平和を実現することであって 死んでも戦争をしないことではない。 とのことでしたでしょうか。成る程それは言えてます。 私が言いたかったのは死んでも人を殺さないよいう覚悟はあるのか?と言う事ですが それは行き過ぎてるということですね どうも大変ありがとうございます。

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