米国のベビ～シッタ～事情

質問

に精通な方、御一報を。
例：日本の様な"野放し状態"なのか and so on.......

回答No.2

phj · ベストアンサー

米国のベビーシッターは日本とまったく違います。

まず、日本のベビーシッターは、保育園などに預けたいのに満員で預けられないとか、一時的に利用したいので保育園などには通いにくい、など日本の預かり保育システムに適合しない、またはあぶれた子供たちを預かることが主眼になっています。つまり「ベビーシッター」というサービス市場そのものがなく、保育システムの補完にすぎないといえます。

それに対して、特に米国のベビーシッターはそれ自体に市場性があります。

なぜなら、米国ではそもそも「幼児・児童を保護者無しに放置することは虐待」という概念があり、多くの州で13歳程度を境にして、それ以下の子供を保護者なしで留守番させることなどを禁止しているからです。

しかも、米国はカップル主義ですのでパーティーなどは夫婦連れ添って参加するのが一般的で、その際に子供を連れて行くことはマナー違反です。
ですから、そのようなときや、子供を置いていかないといけない用事や仕事がある場合には「ベビーシッター」を頼むことになります。

そして「ベビーシッター」はある程度法律で規制されています（州によって異なります）が一般的には以下のような感じです。
・ベビーシッター（以下シッター）になれるのは14歳以上からがほとんど
・シッターになるには、講習を受けたり、登録をするなどの規制がある地域が多い
・中学生や高校生の女の子はかなりの数がシッターのアルバイトをしている
・シッターを職業とする女性もおり、住み込みで働くこともある
・原則的にシッターが預かる子供の家に行ってお守りをする。
です。

日本と違って「鍵っ子」はありえず（そもそも登下校すら子供だけで行動することがほとんどありません）、必要に応じてシッターが登下校の送り迎えもします（その場合は大学生以上の車を運転できる女性がシッターをすることが多いです）

ちょっとした用事で出かけるときは隣のお姉ちゃんにシッターを頼むということも行われます。

このように、日本と違って保育園や幼稚園とは別のサービスとしてベビーシッターの市場があり、実際に機能してます。

また、この法律や事情を知らないために、小学生の子供をホテルの部屋に寝かせ、親はバーなどに繰り出して逮捕される日本人が結構いるのも事実です。

では、米国のベビーシッター制度に問題がないか、といえば「ものすごくある」のです。
たとえば
・中学生から職業シッターまで値段やレベルがピンきりでいいサービスかどうか判断が難しい。
・シッターと子供が密室で長時間過ごすので、虐待が起こった場合気がつかない。
・シッターが中学生ぐらいの場合、勝手に仕事先の自宅に友達を呼んだり、勝手に備品をつかったりする。
・シッターと家族が不倫したりする
などです。

特に多いのが虐待で、これはもうニュースにもならないぐらい普通に起きています。

ただ、日本で今回起きたような事例は「ベビーシッター」とは本来言わないでしょう。あれはあくまでも「預かり保育」であって、名前に適当なものがないので「ベビーシッター」と称しているだけです。

アメリカのベビーシッターとはまったく違うものです。

また、イギリスのベビーシッターは「ナニー」と呼び、保育教育を受けた専門家がいます。イギリスは米国と共通した文化がありますので（というよりイギリス文化がアメリカのスタンダード）ベビーシッターもいて、ちょっとしたお出かけには利用されているようですが、本格的に預けるならナニーを雇うことも多いようです。ただしナニーは費用が高いので上級クラスでの利用が多い、ということもあるようです。

お礼

手に取る様な詳しさを有難う。
映画・TVホ～ムドラマでは確かに子供は一人にはしない様努めてるシ～ンを見掛けますね。

回答No.1

Him-hymn

米国でベビーシッターをしたことがあります。
また、ベビーシッターをしていた人たちも知っています。
さらに、アメリカで一頃中学生ぐらいの女の子の間で大ベストセラーとなった
Babysitters Clubというライトノベルも数冊読みました。また、そのBabysitters Clubをディズニーチャンネルでドラマ化して放送していたのも10番組ぐらいは見ました。

などの立場から申し上げます。

１．小学生でもベビーシッターができる。
２．頼むのは、通常、よく知っている人。
３．同じ人に何度も何度も頼む。
４．基本的に、当事者間の自己責任ということになる。裁判沙汰になることはもちろんある。

ということが言えると思います。

ご参考になればと思います。

お礼

回答No．2さん、詳し過ぎました。