ヒッグス粒子が存在する理由

>ヒッグス場を揺らすエネルギーは、何ですか

　既述ですが、今回だけ再掲しておきます。以降は、既に述べた事については取り合いません（規約違反でなさそうな追加質問は除く）。

再掲>　ヒッグス粒子の観測には素粒子加速実験器が使われていますが？　あれは素粒子レベルでは物凄いエネルギーですよ？

>ヒッグス場は、何を得て、振動して波を出すのですか？

　ヒッグス粒子の観測には素粒子加速実験器が使われていますが？　あれは素粒子レベルでは物凄いエネルギーですよ？

>なぜヒッグス場があるのでしょう、目的は？

　目的という言葉は無生物である宇宙に適しません。人間が作ったわけでもないし、誰かが作ったわけでもありません。

>目的なくヒッグス場がただ存在したのでしょうか

　これなら、その通りと言えます。偶然、この宇宙にはそういう性質があったということです。

>どういう経路（理由で）ヒッグス場が生まれたのでしょう

　それを説明したのが先の回答です。

P.S.

　ヒッグス場だけではないですよ。重力も電磁気力も核力も、それが宇宙の初期に統一されていた力も、理由や目的はありません。

　あるいは、物理学はそうしたことを解き明かす学問ではない、と言ったほうがよいかもしれません。

　ヒッグス粒子というのは、正確にはヒッグス場を振動させて出て来るものです。電磁場を振動させると電磁波が出てきます。ヒッグス波というのはほとんど言われませんが、電磁場の場合と同様、ヒッグス場を振動させると対応する波が出てきます。電磁波を量子化すると光子という見方ができます。同様に、ヒッグス場の振動によって出て来る波を量子化すると、ヒッグス粒子になります。

　非常にミクロな世界について、しかも量子力学的に見るなら場と粒子をあまり区別しなくていいという見方もありますが、一応は別物なので、別物として理解しておいたほうがいいでしょう。

　するとヒッグス場とは何かということになります。それは空間（よく「真空」と表現される）の性質の一部です。

　水を静かに熱すると1気圧で100℃を超えることがあります。その状態は不安定で、ちょっとした刺激で激しく沸騰して、一気に水蒸気を出します（突沸）。熱エネルギーを貯め込み過ぎた水（液体）が、水蒸気（気体）になる相転移により、エネルギーを解放して安定になるわけですね。

　宇宙がビッグバンで誕生してしばらくは、空間はそういう不安定な状態にありました。何かの小さなきっかけで、空間が相転移（比ゆ的な表現です）して性質を変え、安定になりました。その変化が、ほとんどの物質に質量を与えるという副作用を持っていました。

　その質量を与える仕組みをヒッグス機構と呼び、空間の性質のうち、ヒッグス機構に対応する性質は電磁場、重力場と同じような場の性質があるため、ヒッグス場と呼んでいます。ヒッグス場は至るところにあり、非常に高いエネルギーの反応があればヒッグス場が揺れて、ヒッグス粒子として観測することが可能です。

　そうしたものなので、ヒッグス場（ヒッグス粒子）は突如生まれて宇宙を埋め尽くしていったというものではなく、本来は同じものだけど、現われ方、見え方が違ってしまったものです。

> なぜヒッグス粒子が存在するのですか
根源的な疑問ではあるけど、考えても無意味なものでも有ると思います。
時間は何故有るのか？、原始は何故有るのか？、何故素粒子が有るのか？、等の疑問は有るから有るのだと丸ごと受け入れた方が良いと思います。
もちろん、哲学的に考えていくのも良いですが。

逆説的に、ヒッグス粒子が無い世界を考えると、恒星も惑星も存在出来ませんので、存在理由に頭を悩ませる知的生命体も存在し得ないとなります。
それを思うと、頭を悩ませる事が出来る現状は幸せかもしれません。

> なぜヒッグス粒子が宇宙に埋め尽くされたのですか
そういう性質をもつ粒子だから。

> 埋め尽くされる前は何があったのですか
おそらくは、何も無かったと思います。
ただ、今後、何かで満たされていたということが判明されるかもしれないですが。

> 埋め尽くされるための空間はあったのですか
有ったでしょう。

素粒子が分子になり、物、人になるために必要だから存在します。

ヒッグス粒子が埋め尽くされる前は宇宙は素粒子だけ…ものすごーく細かい粒だけの世界、無限の世界でした。

この世に星、地球、人間、物があるという事は素粒子を集めて物体にする力があると言う事になります。

それがヒッグス粒子なのです。

ヒッグス粒子は真空を埋め尽くし、宇宙に広がっています。

素粒子に重さを持たせるために存在しています。

私が思うのは無数の粒子が飛び交うなか、何もない空間に電子の摩擦が起こり、ヒッグス粒子ができて重みが生まれたのかもしれません。