- ベストアンサー
ヒッグス粒子の質量を司る存在とは?
- ヒッグス粒子は物質に質量を与えるが、ヒッグス粒子自体の質量を司る素粒子は存在するのか?
- ヒッグス粒子には質量を与える素粒子が必要なのか、それともヒッグス粒子自体には質量がないのか不明。
- もしヒッグス粒子自体に質量を与える素粒子が存在しなければ、ヒッグス粒子は存在しなくてもよいのか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
標準理論(模型)の範囲内で、ヒッグス場が、多数種の素粒子の質量を与えるきっかけとなっています。 その寄与は、実際の質量の1割程度で、後の9割は、それを契機として別の仕組みで質量を獲得しています。 宇宙誕生初期のように、もしヒッグス場がなければ、全ての素粒子はエネルギーはあっても質量を持てず、常に光速度で移動します。 こういう光速度で常に移動する物質をルクソン(ルクシオン)と呼んでいます。 不安定だった真空の性質が、安定に変化する過程で、ヒッグス場が生まれるとされています。 このヒッグス場が、光子以外に作用し、質量を持ち、速度0~光速度未満で移動するようになり、それらをタージオンと呼んで、ルクソンと区別しています。 しかし、標準理論の範囲内でも、タージオンとしては、ヒッグス場を量子化して得られるヒッグス粒子、及び一部のニュートリノは、ヒッグス場に依らない仕組みで質量を持っています。 実はニュートリノの質量の有無で、標準理論は二通り予想されていて、質量があったという発見は、標準理論に大いに寄与しました。。 標準理論は、特殊相対論を適用した量子力学や場の量子論により構築されていますが。重力については特に既述していません。これは特殊相対論が重力理論となり得なかったためです。 そこで、今のところは重力については一般相対論に頼るしかありませんが、一般相対論の量子化が難航しています。劣勢ですが他の競合重力理論も同様です。 こうしたマクロな重力理論が量子化されたものを、量子重力理論と呼んでいて、それでなければ理論的に定まらないことはいくつもあります。 質量(もしくはエネルギー)と重力は、不可分の関係ですので、質量については、量子重力理論の完成後には、大きく理解が進むと考えられています。
その他の回答 (1)
- chiha2525
- ベストアンサー率10% (245/2384)
詳しくは忘れましたが、その通りです。 ヒッグス粒子と重力子は良く似ています。ヒッグス粒子は質量の原因を重力子からヒッグス粒子に変えただけで根本的な解決にはなっていない、ということは昔から指摘されています。(詳細は違うかも、ニュアンス的にはそういう感じです。) でも、そこに1ステップ仕組みがあると、いろいろいじれるような気がするので、理論学者さんたちは、まーそんな仕組みになっていると考えてもいいかもね、という感じだった・・のかな。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >ヒッグス粒子は質量の原因を重力子からヒッグス粒子に変えただけで根本的な解決にはなっていない、ということは昔から指摘されています。 そんな話しがあるのですか、初めて知りました、貴重なご意見ありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >ヒッグス場が、多数種の素粒子の質量を与えるきっかけとなっています。 >その寄与は、実際の質量の1割程度で、後の9割は、それを契機として別の仕組みで質量を獲得しています。 ヒッグス粒子は質量の『きっかけ』を与えるというだけなのですか、そして、その寄与は実際の質量の1割でしかないというのは初めて知りました、 そのヒッグス粒子による1割を契機として9割は別の仕組みで質量を獲得するというのも初めて知りました、 その9割を占める別の仕組みとは一体なんなのでしょうか? また、ヒッグス粒子自体の質量の原因はヒッグス粒子自らということでしょうか?