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筋肉を増やすことと筋力がつくことは別ものですか?
お世話になります。 食事制限と運動をして体重が減ると脂肪と筋肉が減ると思います。 ところが筋トレをしているとジムのマシンの負荷の数値は上がります。 これは筋肉は増えないものの筋力はついているということだと思います。 そこで少し分からなくなったのですが、筋力と筋肉とは違うのでしょうか? 太い筋肉が強い力を出すのではないのでしょうか? よろしくお願いいたします。
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この場合、最大筋力についてですから、速筋の力としてよさそうですね。大雑把に言うと、以下のような式になります。 最大筋力=筋断面積×神経動員率 最大筋力が筋肉の太さ、つまり筋断面積の大きさで決まることはよく知られています。これにはある仮定があります。筋肉は神経の作用で動きます。動かさないから弱く、そして強くまで調節できます。そうでないと、思った通りに動かせません。 筋肉を動かす神経(運動神経と呼ばれることがある)が強く筋肉を刺激するほど、筋肉は強く収縮します。結果として、大きな力を出せるわけです。その神経の刺激の強さの上限は、トレーニングで上げてやることができます。 筋断面積1平方センチ当たり、特に筋トレしていない一般人で6~8kgの力があります。幅があるのは普段の生活で出している力の差で、特にトレしていなくても3割以上の差があります。きちんと筋トレすると、10kgくらいの力が出ます。6kgに対しては7割近くも強いわけです。 これは同じ筋断面積での比較ですし、鍛えた人とそうでない人に筋肉の質に明らかな差があるわけではありません。筋力の強弱の差は、神経がどれだけ強い刺激を筋肉に与えられるかによって出ています。 緊急時には、普段では考えられないほどの力を発揮することがあります。小柄な女性が上から落ちてきた結構重い男性を受け止めたり、ごく普通の男性が故障してドアが開いたまま下りはじめたエレベータを押し戻したなんて実話を聞くことがあります。 実は筋肉を刺激する神経は、緊急時には誰でも最大限に働くことができるのです。ただ、それは関節などに負担を掛けます。また度で力を出し切ってしまい、回復するまで弱い力しか出せなくなります。 そのため、関節などを傷めないよう、また、疲れ果てたと思っても緊急時には動けるよう、意識して出せる力には無意識の制限がかかっています。神経が意識通りには全力を出さないようになっていて、本当の全力の一部しか思った通りには使えないわけですね。 その神経の制限を緩めるのが、重い筋トレであるわけです。よく「10回で力尽きる」と言われる強度は筋肥大に向いています。神経の働きの上限を上げるには「3回で力尽きる」トレーニングが勧められています。 本格的に筋トレを始めると、3か月くらいまでは面白いように扱える重量が増えていきます。2か月目くらいまでは、「このまま行くと、物凄い力持ちになるんじゃないか」と思うほどです。筋断面積の伸び率はこの時期は大きいのですが、しかし扱える重量の伸びには全然足りません。 この時期には神経の働きがぐんぐん伸びるのです。しかし、それも上限があります。そのため、3か月を過ぎることには、扱える重さの伸びは緩やかになり、筋断面積に比例した筋力の伸びになっていきます。 筋力の比較は、たいてい鍛えている人同士で行います。つまり、神経の作用は既に充分に強められた人同士で、みんなほぼ同じであるわけです。そのため「筋力は筋断面積に比例する」という、よく知られた結果が出ます。しかし、筋トレをしていない人、仕事で重い物を持たない人なども比較に加えると、神経の働きの差も現れるので、「体格が同じでも筋力に差がある」といった、違う結果が出たりもします。
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- nicofoto
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普段は自分の筋肉の太さで出せる筋力を発揮できない。 自分の筋肉を使いこなせていないうちは力が弱いです。筋トレすれば筋肉が増えなくても力を出す練習になり、挙げられるウェイトは上がります。 でもこれを筋力がアップしたとは言わないのかもしれません。もともと備わっていた筋力を発揮できるようになったという事なので。 それと、痩せながら筋肉は増えないとはいっても、筋トレし始めたばかりの時なら少しは増えますよ。慣れてないから筋トレの刺激に敏感だし、伸びしろも大きい。さいしょは一番筋肉が肥大しやすい時期ですからね。 目に見えないぐらいのちょっぴりの筋肥大でも筋力はかなりアップします。筋肉は大部分が水分で満たされているのでタンパク質のカタマリというわけでもない。 痩せながらでは絶対筋肥大できない。太りながらじゃないと無理だというのは、すでにある程度筋肥大している経験者の話です。
お礼
痩せながらでも筋肉が肥大できると私は思っておりましたが納得です。 まだまだ私は色々な面で無知だと思いました。 とても参考になりました。ありがとうございました。
- mudpuppet
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筋力という言葉は多様な意味で使われています。 筋出力という意味で言うならば筋肉の断面積に比例するとされているので 筋肉が増えることと筋力が増すことはほぼ同義だと考えてもいいでしょう。 その一方でマシンの数値は筋出力とは別物であって、 言わば筋肉の行った特定の動作における仕事量というべきものです。 この点から見ると筋量とマシンの数値に相関関係はありません。 動作の上手さ、体重を主としたその人の体格等によって左右されます。 マシンで高い数値を上げたりより重い重量を挙げたりする場合には、 筋量は数多くある因子の、さほど重要とは言えない一つでしかありません。 まとめると太い筋肉はそれに比例して出力が高いのは当然なのですが、 それを生かそうとする場面ではより重要な要素が多数存在するということです。
お礼
なるほどそういうことですね。 コツがあれば重くても持ち上げられるようなもんですかね? 参考になりました。ありがとうございました。
#4です。少し余談的な補足を。 よく、「スポーツ向けの筋トレにはウエイトトレーニングがいい。ラバーチューブは向かない」ということが言われます。同じ太さの筋肉にしたとしても、トレーニングの仕方で、質の違う筋肉ができるかのような印象を受けます。 実は、鍛えて太くした筋肉に鍛え方(ウエイトかチューブか、など)で質的な差は出ません。スポーツ向きかどうかは、神経の働きの差に現われているのです。 ウエイトトレーニングは、持ち上げ始める最初に全力を込めないと、うまく挙がりません。スポーツの動きの多くは、動作の最初に全力を込めないとうまく行きません。その点で、多くのスポーツとウエイトトレーニングの力の出し方は一致しています。 筋トレで筋力を得たら、筋トレでした通りに筋力を出すのが上手になります。それは、筋肉を動かす神経が筋トレでそういう力の出し方に慣れるからです。 しかし、例えば水泳や自転車競技では、最初ではなく、途中からぐっと力を出していきます。この場合は、伸ばすほどに力が必要になるラバーチューブは、筋トレとして適します。 もっとも、どういう方法で筋力を得たとしても、目的とする競技で技術練習を重ねれば、その競技に適した力の出し方ができるようになります。神経はどういう力の出し方も、短期間で覚えてくれるし、筋肉自体は鍛え方によらずに性質は同じだからです。
お礼
再度ご丁寧に補足いただきありがとうございました。 神経系の発達が非常に重要ということがよく分かりました。 そこまでは全く気付かなかったです。 質問してよかったです。ご回答ありがとうございました。
- ゆのじ(@u-jk49)
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筋力は、運動単位の発火頻度と参加する運動単位数によって決まる。運動単位の興奮性上昇の関わりが大きい。で、こういうのを「神経系の発達」=脳の学習機能と言って、特に、レジスタンストレーニングを開始した当初の三ヶ月間に顕著に現われる。つまり、トレ開始の三ヶ月間は筋肥大せず、専ら、神経系の発達により挙上重量を更新していく。この間、たいていは筋量は維持されているものだが、食事制限があれは、当然、筋量は減少しつつも、筋量減による出力ダウンを神経系による出力アップが上回れば、相対的に筋力としては上昇する。 トレ開始から数ヶ月を経過後、ほぼ神経系の発達が完了してから、誠にゆっくりと、筋断面積と比例する形で挙上重量の更新がなされ、そのことと併行して筋の肥大は成し遂げられる。神経系の発達期間はたった数ヶ月間と割合に早いが、それ以降、筋肥大に向けての辛く長い戦いが始まる。
お礼
神経系の発達と筋肉そのものの肥大とで筋力に差が出るのですね。 今回質問してよかったと思いました。 とても参考になりました。ありがとうございました。
- sunchild12
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基本的には、筋肉の断面積と筋力は比例します。 つまり太い筋肉の方が筋力は強いと言う事です。 ただし、筋力アップの要素はそれだけではありません。 まず… 筋肉を効果的に動かすには、脳からの命令を筋肉に的確に伝える神経系統の発達が必要です。 筋肉の持っている能力を最大限に近く発揮させる事ができるか…と言うのは神経系統の仕事ですので、そこの部分が発達すれば同じ筋量でもより大きな力がだせるわけです。 また、そもそも、人の脳は自己防御システムを働かせ、筋肉が持つ本当の意味での最大の力は出させないようになっています。 例えるならリミッターをかけているわけですね。 筋肉そのものや関節、その他の部分がつねに故障と隣り合わせのところまで行ってしまう事を防ぐ為の自己防御システムです。 この『リミッターの限界値を上げる』事は可能です。 俗に言う『死に物狂い』とか『気合い』とか言うやつですね。 また『火事場の馬鹿力』とはこのリミッターが不意に切れてしまった状態の事です。 以上の様な事から、筋量(筋断面積)が増えてないのに筋力アップした、と言うのは十分あり得る話なわけです。
お礼
とても参考になりました。 そういう神経系統の発達でリミッターの限界値を上げることでも力が出るということですね。 分かりやすいご説明をありがとうございました。
- Willyt
- ベストアンサー率25% (2858/11131)
『筋力』という言葉にどういう内容を込めるかということなのですが、一般には瞬発力の意味で使われますよね。筋力をこれで定義するなら、これは速筋による無酸素運動により得られる力なので、速筋を鍛えるダンベルなどのトレーニングにより筋力がつきますが、軽いジョギングなどは有酸素による遅筋を鍛えることになるのでいわゆる筋力をつけることに寄与できません。つまり筋肉には二種類あってそれぞれの役割を担っていることを知ってトレーニングを行なうことが大切です。ちなみに遅筋は疲れにくいので耐久力をつけるにいはこの筋肉を鍛えればいいのです。
お礼
そうですね、筋力というのは私の場合、マシンの数値がそうだと言えます。 ご回答ありがとうございました。
- ShowMeHow
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筋肉量=筋力ではないけれど、ある程度量があればそれなりに力も上がってきます。 また筋肉は主に速筋(白筋)と遅筋(赤筋)の2種類があって、速筋は瞬発力に優れた運動をするのに向いていて、遅筋は持久力に優れた運動をするのに向いていますので、そのバランスが変わることによって、いわゆる「筋力」が変わってくることも考えられます。 食事制限をして運動をするのは筋肉=代謝を落とさず脂肪だけを落とすのが目的です。
お礼
筋肉の種類は分かりますが筋力というのは簡単では無さそうですね。 ありがとうございました。参考になりました。
お礼
とても分かりやすいご説明をありがとうございました。 とてもよく理解できました。 ご回答ありがとうございました。