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第二次世界大戦の開戦阻止について

DieMeuteの回答

  • DieMeute
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回答No.10

No.7ですが、ちょっとシーレーン(海上交通路)について追加を・・・ 効果はともかく日本海軍には開戦前からシーレーンを守る計画がありました。 それが開戦前に海軍で策定された「昭和十六年度戦時通商保護計画要領」という海上交通路の保護計画です。 そして南方地域との海上交通路を守る事を主目的とした「択捉型」海防艦の建造を開戦前に始めていますし、34隻の海防艦の急造も決定しています。 この「昭和十六年度戦時通商保護計画要領」での海上交通路防衛計画は、各鎮守府、警備府、方面艦隊、連合艦隊がそれぞれ定められた担任海域の海上交通路を守るというものでした。 しかし、実際に戦争が始まると、この方式では一輸送路の護衛を各部隊が担当海域ごとに交代するので効率が悪いという事や、連合艦隊の決戦兵力から護衛部隊を出すのは重荷にもなるという事で、兵力は少ないですが、第一、第二海上護衛隊が新設されます。この海上護衛隊を新設したのは1942年4月という、まだ日本の海上交通路が脅かされていない時期です。 また、開戦前に海軍軍令部総長が天皇陛下の侍従武官に提出した説明文書にも海上交通路保護の見通しについての説明が記述されています。 そこには長期戦になった場合には連合艦隊の大部分の水雷戦隊を投入して海上交通路を保護するとともに、敵潜水艦基地となりうるオーストラリア北部、ニューギニア、南太平洋にある敵前進基地の破壊に務めるとあり、しだいに護衛兵力も整備されてくるから海上交通路の確保は可能の見込みとされています。 なお、日本海軍において海上交通路保護の研究は、かなり以前から行われており、昭和六年に行われた研究では南シナ海以北の海上交通路保護には実に300隻の護衛艦艇が必要との結果が出されています。 日本海軍にとってまず艦隊決戦によって制海権を確保する事が先決であり、それができねば海上交通路の確保もできないため、海上交通路を防衛する戦力や組織整備は後回しにされた感がありますが、全くの無計画であったり、開戦当初から何もしていなかったわけではありません。 実戦では想定や計画は大幅に崩れ、日本は海上交通路の防衛に失敗しましたが、海上交通路を守るという構想は開戦前から持っていました。

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質問者

お礼

>開戦当初から何もしていなかったわけではありません。 実戦では想定や計画は大幅に崩れ、日本は海上交通路の防衛に失敗しましたが、海上交通路を守るという構想は開戦前から持っていました。 しかしながら、アメリカの空母艦隊に攻撃され沈むならいざ知らず。アメリカの潜水艦に駆逐艦、海防艦ごと輸送船を次々と破壊され、終いには堂々と東京湾侵入される始末。お粗末です。

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