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インフレターゲット2%とは?マネタリーベース60~70兆円の計算方法は?
- インフレターゲット2%について、マネタリーベース60~70兆円はどのように算出されているのか疑問です。
- また、インフレターゲットと経済成長率の関連性が理解できません。価値のある産業の増加がマネタリーベースの増加を必要とする理由を教えてください。
- 100円のジュースとリニア新幹線などの新たな産業の価格差についても疑問があります。インフレにつなげることの意義を教えてください。
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> 100円のジュースは100円のままで、新たな産業のリニア > 新幹線:東京~大阪を例えば20000円(現在13000 > 円程)を創出することが、望ましい経済社会と思います。1 > 00円のジュースもインフレに繋げることの有用性があるの > でしょうか? ないです。本来は。 単純に物価が上昇するだけだと経済は良くなりません。 また物価上昇+給料上昇だったとしても、質問者さんが言うように国民を豊かにする意味合いでの経済成長には繋がりません。 つまりは新しい産業の創出なくして国民を豊かにする経済成長はないということです。(それは自動走行車かもしれないし、ナノテクを使った省エネ機器かもしれないし、新しいエネルギーかもしれません。こういった新産業を後押しするような成長戦略であれば意味がありますが、現在の成長戦略は一部の御用学者によるレント・シーキングのための規制緩和が議題になることが多く、成長に繋がることのない成長戦略議論が行われていたりします。) しかし日本はデフレですので、デフレ退治だけでもデフレの悪循環が取り除かれる分経済は良くなります。 日本はデフレに陥ってしまっていることでの投資縮小や事業縮小分がかなりあり、安倍政権ではデフレ退治を最優先にしています。 日本の主要資産はピークから1/6にもなっており、このことがデフレを助長し企業の借金問題を深刻なものにしました。そのため企業はこの20年投資を縮小し、事業を縮小し、= 借金の返済に尽力しました。その結果として景気低迷が長らく続く事態となったのです。おまけに構造改革によって大企業は内部留保を大量に抱え込みお金を貯め込むばかりとなってしまいました。 現在、安倍政権が行なっているのはデフレ退治であり、「中央銀行の金融緩和と政府の財政政策のパッケージ」政策です。 これまでは、いつかは底打ちし民間が自律的に事業拡大や投資拡大を行うであろうという誤った有識者の合意の下、多くの経済政策が行われて失敗を繰り返して来ました。中央銀行も民間の資金需要に合わせて金融緩和を行なっていたため、デフレの悪循環が取り巻く経済情勢下では資金需要が拡大せず停滞が長らく続く事態となっていました。 安倍政権が行なっている中央銀行とのパッケージ政策では、まずは中央銀行が金融緩和をして政府がお金を使って投資減税、投資助成、公共事業などを行い市場にお金を流し経済活性化に繋げる政策を行なっています。またこの政策では雇用が増え、税金を払える人も増えるためトータルとしてマイナスになることはありません。 現在は1ドル100円前後です。少し前の状態と比べてみるとわかりますが、それほど大きく円安になっている訳ではありません。現在の物価高騰は円安というよりも米国のバイオエタノール政策などによって補助金目的に多くの農地が食料生産からエタノール生産に切り替わり、穀物価格が高騰し飼料代が高騰し食料価格が高騰していることによっての物価高騰です。これは日本にとってはマイナスですが、日本は食料資源を海外に依存している為、避ける手立てがありません。多くの国々ではこのような問題を回避するため食料自給率を高める政策を行なっていますが、日本はそれも行わずに来たためその問題が円安という形で表面化している訳です。またエネルギーに関しても96%を海外に依存しており、これまた為替変動が家計を直撃する仕組みになってしまっています。こういった問題に政治的に取り組まずに来たため今その手の問題が噴出しているという状態です。
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- KappNets
- ベストアンサー率27% (1557/5688)
インフレターゲットとマネタリーベースの定量的な関係については http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK064695120130403 に概説されています。難しい議論のようですが。 もっと庶民に分かり易く言えばデフレはダメだからインフレにしようといういうことですね。日本ではデフレの結果(企業も庶民もタンス預金に走り)経済活動の萎縮が起こりました。国の借金もデフレでは重くなります。 米国では日本の真似をするなと一生懸命ドルを刷っていますが、日本もようやくその後を追い始めました。刷ったお金は世界に回り、経済を活性化させます。 円の増刷で円の価値が下がって円安となり、輸出産業にもメリットとなります。人々は値上がりしないうちに早く買わなければと経済活動が活発化します。2%位の軽いインフレがよいと言われます。 先進国の通貨が安くなる短期的な副作用としてはこれまで輸出で設けていた発展途上国(ブリックス、韓国、他)は通貨の切り上げが進むので悪い影響を受けます。今韓国はウォン高で悲鳴を上げています。 長期的には刷ったお金で経済を活性化させて成長につなげていく必要があります。それをせずに単なる増刷を続けるだけだといずれ国が沈没します。
- sutorama
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高くすると売れない 売るための100円 もっと高くしたい 儲けるための100円ではない 儲けたい 経済が良くなって 明日から100円のジュースを もう一本、買っちゃうぞ 100円のモノが倍売れても 儲けが少ししか出ない そう設定してあるから 経済がよくなったら 120円にしたいな・・・
- ga111
- ベストアンサー率26% (247/916)
まあ、諸外国みんな金融緩和やっているのに、日本だけほとんどやっていないで、日本が超円高で死にそうだったから、インフレが求められるわけです。 明らかに、デフレで輸出関連の基幹産業が死にそうだったときよりはましでしょう。 テクニックとしては、国債を日銀がお札を印刷して買うことが公平でしょう。この場合、お金の価値が一律に下がりますから、ジュースが2%上がれば、交通費も2%??上がります(めちゃ大雑把に言って)。リニア新幹線もいいかもしれませんが、それは使う人が限定されていますし、事業が失敗したら、、、目も当てられません。(中国はそれでーとくに建設関連ー、死にそうです!!)国家が主導するのは、望ましい経済社会ではないのです。 繰り返しますが、あくまでも成長戦略よりも、金融緩和が主なのです。(=テクニックとしては、国債を日銀がお札を印刷して買うことが公平でしょう。)テクニックとして、ジュースだけ抑えるのは難しいし不公平。 ちなみに、安倍さんのブレインはだめだったら、1%でもいいんじゃないの?といってたと思います。あくまでも。景気回復が主眼。 こうして、緩やかなインフレが実現されれば、名目経済成長がブラスになり(デフレスパイラルからの脱却)、国家財政も改善されるのです。
- dragon-man
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インフレターゲットはインフレにすることそのものが最終目的ではありません。今はデフレで資金循環や企業の設備通りが鈍く、景気回復しない。それで各種の政策(金融政策も含め)で国内の資金循環(需要)と企業の設備投資を促し、その結果、景気回復し、経済成長が起こり、そうなれば必然的に生じるインフレ傾向をを2%程度にとどめようと言うことです。景気回復には需要が必要です。需要が供給を上回るのがインフレですが、今はデフレギャップの方が大きく経済はますますシュリンクします。それを逆転させようと言うことです。景気が上向けば、結果としてインフレ傾向になると言うことです。100円のジュースが102円になれば、お店の収益もそれだけ上がります。有用ではないですか。
お礼
わかりやすいご説明賜り誠に有難うございました。