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レアアースの輸出規制と日本の対応策
- 尖閣諸島の漁船衝突事件から中国はレアアースの輸出規制をしてきていたが、日本はチャイナリスクから脱却するために様々な技術を開発し、中国からの輸入を減らした。
- 日本の技術は世界に通用し、中国のレアアース業者は利益が下がり悲鳴を上げている。
- 中国の業者は日本に対してレアアースの販売を促進しているが、日本は他国からの輸入に切り替えようとしており、中国の業者の利益悪化につながっている。
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非鉄金属商社に勤務する者です。 レアアースは高性能磁石やハイブリッドカーのモーターなどに欠かせない素材ですので 日本においても需要がなくなるなんてことはまず無いでしょう。 日本メーカーはジスプロシウムの添加量を劇的に減らし、表面に塗るだけで性能を維持する技術等 尖閣衝突事件以降、大学、企業ともに真剣に技術開発に取り組んで中国依存からの脱却が止まりません。 現在進行形で中国離れが加速しております。 また、日本にはレアアースをリサイクルできる技術を有した企業がいくつかありまして レアアーススクラップの国内循環も国家主導で行っており、わざわざインゴットを輸入せずとも 必要量はリサイクル技術でなんとでもなり始めています。 わたしもネオジムやジスプロシウムの価格下落を今まさに目の当りにしておりますが下落はまだまだ続くでしょう。 他国も中国依存リスクを考慮して、数年以内に採掘再開しますし、すでに再開している大手鉱山会社もあります。 こういった現状からさすがの中国もいずれ我慢の限界に達し、国際市場で競争力のある価格で市場に戻ってくることが予測されます。 レアアース価格は中国の横暴により、何百倍と高騰しましたが、その勢いそのままに下落している最中です。 何もなかったかのように他国と同じ価格帯で供給を再開し、正当な金額で商売(中国にとってはおもしろくない商売)することになると予測します。 その時に一度離れたユーザーが戻ってこず、中国のレアアース企業が次々に倒産しても後の祭り。 中国政府に文句を言いなさい、ということです。 毎日相場の変動を見ていると、レアアースは中国内でも現在ほとんど取引されておらず閑散としております。 週1~2回のペースで大幅に下落しておりますので、数年以内に淘汰、市場再形成がなされると思いますよ。
お礼
ありがとうございます。 なるほど、しかし、専門家にしては楽観的にも感じますが。