生活保護制度を見直すべき？考えてみましょう

質問

• 生活保護制度について、働く意欲をなくし堕落させるという意見もありますが、一方で不正受給問題や外国人への支援についても疑問視されています。
• 生活保護制度の見直しによって浮いた予算は他の社会保障に充てられる可能性もありますが、餓死する人々への影響も考慮しなければなりません。
• 一部意見では、生活保護を受けることができない人々を収容所のような場所に収容する案も出されています。ただし、その実現可能性や倫理的な問題も考慮する必要があります。

回答No.10

okw_gpw

『生活保護』がその理念と異なり、生活を保護していないのが原因です。
前提理解と現実が、大きく食い違っているのです。

現実、それは「お金を与える」という事で合理化されていますが、その為に合理性が失われているのでは本末転倒です。人は働くことでしか生きて行けません。働けない人間をどのように使うかを国家は考えるべきです。そこで単に「生活を保護する」が労働の代価で無いのが問題なのですから、国が何らかの労働や責務を義務化して与えれば良いでしょう。

つまり『階層的な社会主義化』です。
国家の中に、国家をもう一つ造れば良いのです。

論理としては詭弁に過ぎませんが、人間としての一線を引く為にどうしても必要な差別です。生活の全てを国が指導することで保護を「出来高による給与化」すること。今セーフネットと呼ばれている部分を一般社会から明確に切り離し、下位に独立させる事。上下に構造化した社会を、意味に正しく構造として制度化する事です。士農工商やカースト制より、もっと進歩し優れた構造社会を築く事。単なる制度の問題ではなく、今から次の時代の国家の形を築く事を考えなければ、未来がどうなるか全く判らないのです。それを50年、日本は放置して来てしまいました。もうとうに時代遅れなのです。

今や日本という制度をどうするか、など考えようも在りません。それは国家という枠があまりにも複雑で大きくなり過ぎた為に、従来の区分や考え方で対処できなくなったに過ぎません。過去を見れば10年で世界の仕組みは激変し、その速度はまだ速まっています。あと半世紀の後、今国家と呼んで居る社会体制が世界に存在しているかさえ判らないのに、私達はあまりにも現実を見つめていません。今在る社会を子世代に手渡すことなど全く不可能だと、私達はどこまで判っているのでしょうか。

日本はもともと、個人の自由さえ認める、極めて高度な社会主義の国です。一体何時から、個人の社会性だけに頼った自由主義の国になったのでしょうか。日本は今そのどちらでも無く、どちらを選ぶ事もできません。一般社会には日本従来の自由主義的な社会性を、セーフネットには社会主義を軸とした自由の保証を、きちんと考慮し切り分けることで、その両立に道を造るべきです。

私達は何を躊躇しているのでしょうか。私達に最優先されるのは、人の未来を守る事です。今生きている人間を守る事では決してありません。何時から、日本は今の幸せだけを述べ追いかける「生きる意志の無い国、未来の見えない国」に、なってしまったのでしょうか。社会に怠惰と死が蔓延する理由は、私達の愚昧な認識が生み出しています。そしてそれに追いつくだけの理解と方策を、民衆も政治も用意できていません。

私の例は具体性の無い極論ですが、あなたが仰る様に、一刻も早くそれを振り払わなければならないのは確かな事です。俗悪な大人を保護し、その金が素直な子供たちを俗悪に汚し、絶望に殺し続けている事実を、なぜ社会は看過できるのでしょう。それは戦争で奪われる命より陰惨だと、なぜ認識できないのでしょうか。どれほど酷い不正かと憎む事が、どうして出来ないのでしょうか。文化を失った私達は本当に小さく無力です。その代わりとなる認識と力を今すぐにでも用意できなければ、羊は、羊の皮を被った狼に一匹残らず喰い殺されてしまうでしょう。

最高の結果など誰も望んでいません。
今ある最低最悪を、ひとつずつ取り除けば良いだけの事です。