• ベストアンサー

経済数学において、関数の連続性はなぜ必要?

経済数学において、関数の連続性を学ばなければなりません。 関数の連続性自体の定義等は、ある程度理解できるのですが、 なぜこのことを学ぶ必要があるのでしょうか。 直感的にいうと、 どのような事を考えれば、良いのでしょうか。 お教えいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#138941
noname#138941
回答No.3

連続性の定義をある程度理解していれば分かると思いますが、関数の連続性の直観的意味は、 「変数の値が微小に変化するとき、関数の値が非常に大きく変化することはない」 ということです。 「グラフがジグザグ」であっても連続関数でありえるし、「グラフがなめらか」な関数や微分可能な関数は連続関数の一種です。 経済学では、しばしば意思決定者の目的関数(消費者の効用関数など)の連続性を仮定します。 例えば効用関数の変数は消費する各財の量の組み合わせ(ベクトル)です。 効用関数の値は、そのベクトルから生じる効用です。 したがって、「効用関数が連続である」の直観的意味は、 「消費する財のベクトルを微小に変化させても、効用が非常に大きく変化することはない」 ということです。 経済学の研究者が、この仮定が分析に役立つと考えれば、この仮定を置きます。 その研究者は当然、連続性の概念を学ばなければなりません。 他方、既に多くの研究が連続性を仮定してきたので、それらの研究を理解するために、経済学の研究者と学生は、連続性の概念を学ばなければなりません。 分析に役立つということの意味には、妥当性と、数学的扱いやすさの2つがあります。 連続性の仮定が妥当かどうかは、研究対象に応じて検討するべきでしょう。 No. 1が指摘しているように、そもそも選択肢の集合が離散的であるような場合、連続性の仮定に基づいた議論は、せいぜい現実の近似にしかなりえません。 それが良い近似になっているかどうかは、それほど明らかにされていない気がします。 数学的扱いやすさについて、とりわけ重要だと思うのは、目的関数が連続であれば、(定義域に関する一定の条件の下で)その関数の最大値が存在することです。 最大値の存在を保証できなければ、目的関数の最大化として意思決定者の行動を特徴づける経済理論は、応用可能性を大幅に失うでしょう。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (2)

  • gootttt
  • ベストアンサー率61% (191/309)
回答No.2

分かりやすくするためです。 グラフもギザギザなのより、なだらかな方が見やすいし書きやすいです。 そして社会全体で何万何百万という数のモノが行き交いするわけですから、そうなれば1と2の間の連続性など誤差になります。 経済学は基本的に力学的思考をツールとして社会の経済関係を考えるわけです。 結局は経済を理解するためのツールなのだということを理解しておくと良いと思います。 また考えるのも社会の一般的な事柄です。 生産者も消費者もそこで売り買いされる商品も顔のない規格化された一般的モデルです。 そのモデルを使って経済活動の概要・本質を理解できればいいわけです。 ですから実際の現実と若干の乖離があってもそこら辺はスルーしてもいいわけです。 (物理学で放物線問題を解く時、初めは空気抵抗なんて考えませんよね?)

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
  • ur2c
  • ベストアンサー率63% (264/416)
回答No.1

議論を単純化するためです。 たとえば 1 通貨単位で自動車が 1 台、買えるとします。すると 1.5 通貨単位で買える車は 1 台半ではなく 1 台です。こういう不連続関数を扱うと議論が煩雑になるし、微分のような便利な道具も使えなくなります。そこで「可分」と称して、車が 1 台半でも買えることにし、連続関数とみなしちゃうのです。その結果、経済学に現れる多くの関数は連続です。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 経済学に必要な数学とは

    私は商業高校出身の文系人間で数学は数IAを少しかじった程度です。 現在、経済学に興味があり、かなりわかりやすく書かれた入門書を 2冊程読み終え、経済学の基礎中の基礎はそれなりに理解したつもりでいます。 次の段階として、数式等も交えた本格的な経済学の勉強も したいと考えておりますが、数学の知識は上記のとおりの為 行き詰ることが予想されます。 そこで質問なのですが、経済学に必要な数学とは具体的にどのような 分野のものなのでしょうか。 極めるためには、際限がないのは想像できますが、 「最低これだけは」と考えられるものを教えて頂きたいとおもいます。 また、お勧めの勉強方法等がありましたらご教示願います。 よろしくお願いします。

  • 連続関数

    連続関数について質問です。関数f(X) において、定義域に属するXの値Aに対して極限値が存在するならばX=Aで連続であると教科書にかいてあったのですが、X=Aで連続ならばグラフはすべて連続な関数になるのですか?連続関数とは極限値が存在する事によって連続関数と言えるのですか?連続関数とは大まかに言えば何ですか?教えてくださいお願いします。

  • 関数の連続・不連続について

    こんにちは。 数学を勉強していて疑問がでてきました。 連続な関数fがあり、その関数の導関数f’が不連続になる関数を探しています。具体的な関数を見つけることができません><アドバイスください><

  • カントールの階段関数の連続性って数学的にちゃんと証明されているって聞い

    カントールの階段関数の連続性って数学的にちゃんと証明されているって聞いたんですが本当ですか? いろいろ検索してみても見つからないので・・・回答おねがいします>< あと、その証明って大学1年生でも理解&実演できますか?

  • 経済学部で必要な数学知識について

    経済学部で必要な数学知識について 大学の経済学部で必要な数学の知識はどの程度でしょうか? 数学が苦手な場合は経済学部への進学は止めた方がいいでしょうか 学習院大学を目指しています ちなみに僕は高校3年で数学の授業を選択していません 一応 数II・Bまではやりました

  • 経済学入門で、最低限必要な数学について

    後期から、ミクロ経済学などを講義で受けるのですが、数学が必要だとは知りませんでした。   私の大学の場合、経済学入門などの初級レベルから始まるのですが、 どの程度の数学を使うのかが分かりません。 講師の先生は中学程度の数学が出来ればOKと言っていましたが、 具体的には、何を使うのでしょうか? 中学時代、数学が苦手だったので、今から復習しておきたいので 教えて頂きたいです。

  • 数学のできない経済学部生です。

    こんにちは。今年の春から私大の経済学部に通っています。高校時代、数1と数Aしかやっていません。(今ではそれもろくに覚えてません。)授業を聞いてもほとんど理解できないので、独学で経済数学をやっているのですが、早速つまづきました。。消費関数というのは理解できたのですが、予算制約式というのがよく分かりません。こんな数学オンチな僕ですが、分かりやすく説明していただける方、よろしくお願いします。 教えて頂く内容は基礎レベルで結構です。。

  • 関数列の収束について

    [0,1]で定義された連続な関数g,hに対して距離dを導入します. すると,({[0,1]で定義された連続な関数},d)は,距離空間になると思います. ここで,[0,1]で定義された連続な関数の列(fn)(n=1,2,...)について,(fn)が,{[0,1]で定義された連続な関数}に収束するかどうかを判定したいときに疑問が生じました. まず,与えられた(fn)が,直感的にF=[1(x=0),0(0<x≦1)]の形に近づきそうだと思いました. そこで,(fn)がFに収束するなら,(fn)は{[0,1]で定義された連続な関数}には収束しない,と判定できると考えました. しかし,このFは,[0,1]で定義された連続関数ではありません. 距離が定義されていない空間に属する関数Fに収束しそうな関数列(fn)について,どのように収束判定を行えばよいのでしょうか? ご回答よろしくお願いします.

  • 凸関数は連続的微分可能?

    私は専攻が物理な門外漢なので、表現に不備がありまくりだと思うのですが、何とかよろしくお願い致します。 上に凸の関数が  f(λa+(1-λ)b) ≧ λf(a) + (a-λ)f(b)  a,b は任意の実数 λは 0<λ<1 を満たす任意の実数 と定義されているとすると、折れ曲がった部分を持つ関数(例えば、傾き2と傾き1の直線が連続に繋がってる点があるような。つまりそこでは微分不可)も上に凸の関数と言えます。 しかし、  上に凸の関数は、それが定義されている区間の上で連続的微分可能 という定理があるらしいのですが、連続的微分可能ということは、その区間の任意の点で微分可能ということが前提されているのではないでしょうか?しかし、それだと微分不可の点があってもいいという上の主張と矛盾してしまいます。 連続的微分可能は次のような定義で書いてあります。  ある領域で、すべての1階の偏導関数が存在して、それらがすべて連続である関数 1階導関数が存在して、それが連続であるためには、すべての点で微分可能でないとダメだと思うのですが、その辺に間違いがあるのでしょうか…? どうぞよろしくお願い致します。

  • 関数の連続性

    お世話になります。数列anがpに収束し、関数f=x^tとする時(tは正の整数)、数列f(an)はf(p)に収束することを証明せよという問題です。関数の連続性の定義によりε-n法で、tが1,の場合は|an- p| <εとなり証明可能。t=2の場合は |an^2- p^2| <ε→|an - p| |an + p| <εとなり証明可能でt=3の場合にも同じく証明可能なのですが、 |(an)^t - p^t| <εの場合にはどういう風に証明すればいいのでしょうか?数学的帰納法は使えますでしょうか?それとも|(an)^t - p^t| を変形して定義に合う形に直せますでしょうか?ここで使ってる定義とはコーシー列の定義と同義です。どなたか分かる方、宜しくお願いします。