銀経済の発達と郷紳層の関係

質問

中国史の質問何ですがどうして銀経済が発達すると郷紳層の権力が増大したのですか？調べてもこの部分が省かれていてよくわかりません、どなたか回答お願いします。

回答No.1

sudacyu · ベストアンサー

産業革命以前の中国は、世界の中で同一文化政治圏としては最も広く人口も最大で、平和が続けば、地域によっては余剰生産がある位、生産力のある地域もありました。

　このような潜在的経済力を背景に、通貨としての「銀」が十分にあると、全国的に信用力のある値段の基準ができ、銀を仲介として全国的に商業経済（＝生産・流通・消費）が活発化し、潜在的生産力が顕在化して、潜在的生産力をフルに実生産とすることが出来るようになりました。

　このような商品流通を背景に、地方大地主である郷紳層が商品生産（穀物・布・材木・蝋等）の生産者として、銀（富）を蓄積（商品の在庫拡大では、商品の経年劣化が発生する。）し、経済基盤を拡大、社会的実力を付けて行きました。

　これが、中国の科挙による官僚機構の整備と相まって、地方富豪である郷紳出身者が中央政府の要職を占めるようになり、権力拡大に繋がりました。
（科挙を受けて、合格するには、相当多額の費用が掛りました。）

お礼

回答ありがとうございました。