- ベストアンサー
原発すぐに廃炉にできないの?
原発の知識を有する方、よろしくお願いします。 放射能をまきちらしている原発ですが、石官で 囲いこむなりして、すぐに廃炉にできないのでしょうか? どうしても水で冷却して核融合を沈静化させてから、 なんらかの対処するしかないのでしょうか? 東電が福島原発を再復活させようと被害を拡大させて いるように思えるのですが、いかがでしょうか?
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
疑問に出来るだけ分かりやすく答えます。 > 放射能をまきちらしている原発ですが、石官で > 囲いこむなりして、すぐに廃炉にできないのでしょうか? > どうしても水で冷却して核融合を沈静化させてから、 > なんらかの対処するしかないのでしょうか? ・無いのです。 ウランなど原子量の多い重たい元素は、全数、不安定な元素で、時間の経過と共に、自己崩壊します。 ウラン238の場合は、α崩壊とβ崩壊を繰り返し、最後の最後は、自然界に存在する安定物質「鉛」になります。 http://www.houshasen.tsuruga.fukui.jp/c0480982.html 厄介なのは、ウラン燃料は、この自己崩壊の際に発熱する性質があります。 ペレット(発電所の燃料で、大きさが単三電池の半分ほど)一個では、高温になることはありません。 ですが、ペレットを詰め込んだ燃料棒などを、一カ所に大量にまとめておくと、地球上のほぼすべての物質を溶かす数千℃まで加熱してしまいます。 そうなると、鋼鉄製の原子炉圧力容器、原子炉格納容器、分厚いコンクリートまでも溶かし、その際に、水などに触れれば、激しく反応し、猛毒のプルトニウムなどを撒き散らす危険性があります。 だから、必死に、水を掛けて冷却しています。 また、発電所内のポンプを復活させる作業を進めています。 最近、急にニュースで騒がれているプルトニウム。 プルトニウムは、自然界には存在しない元素です。 プルトニウムは、ウランの核分裂反応の際に誕生する元素。 原子炉が正しく停止しても、直前まで、核分裂反応を行っている以上、原子炉の燃料棒にプルトニウムは存在しているのは、当たり前です。 > 東電が福島原発を再復活させようと被害を拡大させて > いるように思えるのですが、いかがでしょうか? ・海水を注入した時点で、福島1号~4号の廃炉は99.99%決定です。 海水注入を決断したのは東電です。 ・福島原発の事故対策作戦司令は、東電ではなく「原子力安全保安院」です。 原子力安全保安院は産業経済省の下部機関ですから、最高司令官は菅直人総理大臣です。 東電は「原子力安全保安院」の指示に従って動いているだけです。 なぜ、ここまで事態が悪化したのか? それは、、、 津波により事故発生直後、厚さ1mのコンクリート製の原子炉建屋内に水素が溜まり、圧力が高まってきた。 東電は、ルールに従い「原子力安全保安院」に原子炉建屋のフタを開くことの許可を要請。 原子炉建屋のフタを開く事は、即ち、放射性物質を大気中に放散させる重大な判断をすること。 原子力安全保安院は、原子炉建屋のフタを開くことの許可したが、同時に、菅直人内閣総理大臣が福島原発を視察に向かう事も福島原発に伝えた。 この、菅直人内閣総理大臣の福島原発を視察が、諸悪の元凶となりました。 今から、専用ヘリコプターで菅直人内閣総理大臣が視察に来ると知れば「東電の社員」に限らず、サラリーマンならば誰でも、放射性物質を撒き散らす原子炉建屋のフタを開くことなど出来るわけありません。 原子炉建屋のフタを開けば、菅直人内閣総理大臣の乗ったヘリが真っ先に被曝する可能性があるわけですから。。。 東電社員は菅直人内閣総理大臣に、遠慮したため、原子炉建屋のフタを開くタイミングが遅れ、制御を失い水素爆発し、被害が大きくなった、と言うのが本当の流れです。 東電は「原子力安全保安院」に、原子炉建屋の圧力が高くなっている事、水素が発生している事、緊急事態であることを伝えています。 ですが、「原子力安全保安院」は菅直人内閣総理大臣の福島原発視察を止められなかった。 菅直人内閣総理大臣が視察に来なければ、原子炉建屋が水素爆発することは無かった。 菅直人内閣総理大臣と原子力保安院の責任は大きいし、今となっては、残念でなりません。 マスコミ各社は、政府の味方についていると、下手すると大火傷を負う危険性を回避するために、昨日あたりから、東電バッシングを減らしはじめました。 ところが、政府は、国民の目をあくまでも東電に向けさせており、卑怯極まりないというか情けない。 原子力政策は、電力会社よりも政府が国策として推進していたのに・・・ 東電の味方ではありませんが、政府が、あまりにも都合良く東電を利用しているのが目に余ります。
その他の回答 (4)
- MVX250F001
- ベストアンサー率19% (700/3519)
核融合ではなく核反応ですが、地震の揺れで即座に緊急停止装置が正常に働いて、連鎖核反応は止まりました しかし、核燃料はそのものが自然に核分裂して熱を出し続ける性質があります 今の段階では何で覆っても、熱がこもって内部から溶けてしまいます 常に水で冷やし続けないと、内部から溶けてしまうのです かなり初期の段階で海水を入れて、廃炉覚悟の対応を行っています 明言は避けているものの、事実上廃炉決定です
お礼
回答ありがとうございました。
- tpg0
- ベストアンサー率31% (3785/11963)
まず、原子炉内の燃料棒を冷やしてから取り出すことが先決です。 燃料棒を取り出さない限り、密封しても永久に放射線を出し続けます。 チェルノブイリ原発の場合は冷却の術が無かったので石棺にせざる得なかったのですが、今でも放射線を出し続けてます。 福島原発は、燃料棒が冷えれば取り出せるのです。 その為の冷却水ポンプの復旧です。 燃料棒を取り出した後に廃炉にするはずです。
お礼
とても有識な方の回答です。 いま外部に放射能がもれていて、孫正義氏のツイッターによれば 50km以上は強制避難しないと危険性が高いようです。 政府は強制避難させない認識なので、原発封じ込めたほうがよいのかな と思いました。
- makocyan
- ベストアンサー率39% (1039/2623)
>石官で囲いこむなりして、すぐに廃炉にできないのでしょうか? 一応緊急停止は成功しているので現時点で核分裂反応(核融合じゃないよ)は止まっていますが、まだ燃料棒から崩壊熱がでています。石棺で囲い込むにしても、まずは熱をとらないと。熱いままふたをするとエライことに。 >東電が福島原発を再復活させようと被害を拡大させて ごく初期の段階ではそういう考えもあったみたいですが、少なくとも海水注入を決断した段階であきらめたはずですよ。
お礼
有識の方な回答参考になります。 核分裂でしたか。福島で放射能濃度の高い地域にいる方たち や首都圏に放射能が流れてこないか少し心配です。 放射能を封じこめたいのですが、すぐには無理そうですね。
- ok-kaneto
- ベストアンサー率39% (1798/4531)
http://www.lovepiececlub.com/kitahara/2011/03/post-200.html まだ発熱を続けていますから、いま石棺で封印してしまうと逆にメルトダウンの危険性があるそうです。発熱が収まるまで、冷却を続ける必要があります。スリーマイルの際には2年ほど冷やし続けたそうです。
お礼
有識な方の回答参考になります。 スリーマイルでは2年も冷やし続けたのですか? でも、福島原発は冷却できませんよね? 水を撒き続ければ、放射能は広がる一方。 冷却できる見込みがこれから生まれるのでしょうか?
お礼
回答ありがとうございました。