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もし仏教よりキリスト教が先に日本に来ていたら?
- もし仏教よりも先にキリスト教が日本に伝えられていたとすれば、飛鳥時代以降の日本はどのような国になっていたと考えられるでしょうか?
- 仏教が日本に伝えられたのは6世紀の飛鳥時代だったようです。その後、仏教は日本古来の神道と融和して日本独特の神仏混合の文化を生んだとされています。もし仏教よりも先にキリスト教が日本に伝えられていた場合、日本の文化や信仰にはどのような変化が起こったのか、興味深い問いです。
- 歴史的には聖武天皇辺りで「国教」として大々的な仏教国家が建設されていったようですが、キリスト教が先に来ていても同じような経緯を辿ったでしょうか?当時の中国や朝鮮との関係は別として、日本国内はどのようになっていたと考えられるでしょうか?
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>徳川時代の鎖国は無かったかも知れないなと思っているのですが ・・・ これは難しいですね。 文化的には大いに発展していても、科学的には世界情勢からはかなり遅れをとっていた極東の島国ですから欧州の植民地政策から逃れられないかもしれない。 そうするとやはり鎖国していた方が得策。 鎖国のおかげで泰平の世が続き、美術や工芸等も人々の文化レベルの高さも世界でも有数の発展を遂げたのも事実ですが、逆に鎖国してなかったら、ここまでにはなっていなかったのでは。 否、もし鎖国してなかったとしても欧州からこんな小さく全く資源が無いのに極東くんだりまで来て植民地にする価値があるのか? 逆に東南アジアに近い日本の方が植民地を獲得しやすい? 外洋航海するほどの技術が・・・あれれ、中々辻褄を合わせられない。 >・・・キリスト教が、身分制度がベースになっている武家集団に認められるかどうか疑問ですね。 西洋でも普通に王や貴族がいて賤民層もあった訳ですから身分制度に関しては何の問題も無いでしょう。 肌の色で差別するのを当然の事の様に思っていた彼らですから。 ANo.2回答でも少し触れましたが、神が人間を創造したとする人たちは「神がそのように創造された」と言います。 この理論を拡大解釈して「神が白人の下に有色人種をお作りになった」でも良いですから。 一神教の方が差別や階級社会にぴったりマッチすると思います。 仏教が日本人の気質を作ったのか、日本人の気質に仏教がマッチしたのかは解りません。 またその頃は日本として完全に統一されていた訳でもないですし。
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- Antithese
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実は仏教は、怨霊鎮魂の最新技術として日本に導入されたと言われています。 聖武天皇の例で言うなら、怨霊の祟りで全国に蔓延する疫病を鎮めるために大仏を建立、同時に各地に国分寺を建てて怨霊を慰撫しました。 当時の仏教は宗教ではなく、技術であったため、祭祀を行う貴族たちに寡占されていました。仏教が民衆のものとなったのは、仏教伝来からはるかに時代は下り、平安末期から鎌倉時代にかけてのことです。 宗教ではなく、技術として導入されたものですので、日本の仏教は世界のほかの地域の仏教と比べてかなり特殊な変化をしています。 さて、キリスト教が仏教の代わりに怨霊鎮魂の技術として選ばれるとは思えないのですが、仮にそうなったとしたら、キリスト教もそうとう変化したでしょうね。 神=天照大神とか、キリスト=瓊瓊杵尊もしくは神倭伊波礼琵古命(神武天皇)なんてことになっていたかもしれませんね。 もともと外国の文化・技術を取り入れて自分のものにするのが得意な日本ですから、伝来したのが仏教だろうがキリスト教だろうがたいした違いは無かったかも知れません。
お礼
有難うございました。 なるほど、仏教は宗教としてよりも技術として受け入れられたのですか。 最初の頃は「教え」より、技術として重用されたのですね。 たしかに日本人は外国の文化を取り入れて、自分の文化をうまく融和させて独特のものを創造する力がありますので、キリスト教の方が先に来ていたとしても、それなりの文化を生んだでしょうね。 勉強になります。
- michael-m
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キリスト教は、成立時には実に排他的な宗教です。虐げられてきた分、他宗教の神を全て悪魔と呼んでいました。 実はキリスト教でおなじみの悪魔の姿も魔女も黒猫も、みんな他地域の神だったり神の使いなんです。 だから原始的な原理主義のキリスト教が日本に入っていたら、アマテラスはルシファかベルゼブブの妻にされていたかもしれません。 そしたらさしずめ陰陽師はブードゥと同類の土着信仰だったかもしれませんね。 日本国内は、スペインに襲われたインカと同じ道を辿っていたかもしれません。
お礼
有難うございました。 なるほど、キリスト教に登場する悪魔や魔女は異教徒の現れなのですね。 これを考えると、キリスト教はとても排他的で妥協を許さない性格があるように感じます。 仏教とは違って、イスラム教と何度も血で血を洗う戦争を繰り返したのも分かります。 やはり仏教の方が先に伝来していて、日本は助かったかも知れませんね。
- mable2006
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キリスト教の一派である「ネストリウス派」(中国では「景教」と呼ばれている)が仏教よりも先に大王に紹介されていたら、そうなっていた可能性も否定できませんね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/ネストリウス派
お礼
有難うございました。 へー、唐時代の中国には既にキリスト教が景教という名前で広まっていたのですか。 驚きました。 初めて知りました。 その後、景況は消滅したようですが、もし勢力を伸ばしていったすれば、一体その後の中国の歴史はどのようになっていたか想像しただけでも面白いですね。
- age1118
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キリスト教がイスラエルから左回りせずに、右回りしていたら、もっと早く日本に来てたと思います。その際、キリスト教は、仏教、極東思想からいろんな影響を受けて、キリスト教自体が、かなり今とは異なったものになってた可能性が大きいと思います。
お礼
有難うございました。 なるほど、イスラエルから反対方向に廻っていけば、日本に到達する頃には全然違った形になっていたかも知れませんね。 途中には仏教があり、また宗教と言えるかどうか分かりませんが、儒教や道教など中国独特の思想に影響を受けていたでしょうし。 もしそうなっていれば一体どんなキリスト教になっていたか、想像するだけで面白いです。
- tanuki4u
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東大寺の代わりに 東大教会、大仏さんの代わりに大キリスト像が建立されている。 というのは冗談ではなく、妥当な推測だと考えます。 推定根拠は、古代における鎮護国家の考え方です キリスト教においても、プロテスタントの行動が起こる前は、宗教は鎮護国家を機能として大きな部分で持っています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E4%BA%BA フランク族における496年のカソリックへの改宗。 フランク族が(すくなくともその支配層において)集団改宗をしています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%AB 9世紀にユダヤ教に改宗 現代のキリスト教を見ちゃうと、個人ベースの宗教心情のように見えちゃいますが、個人ベースの宗教になったのは、つい最近のことで、基本は国家やエスニックグループごとの集団単位です。 仏像に関しても、プロテスタントの影響が弱い、南米のリオに巨大キリスト像がありますので、作っちゃうだろうなと思う。
お礼
有難うございました。 なるほど、昔は国家を治めるのに宗教との結びつきがとても大事だったのですね。 考えれば、今の日本のように政治と宗教が全く分離されている国は、現代でもめずらしい方かも知れません。 アメリカの大統領も宣誓式で聖書を手にしていますが、日本だったら考えられない事だと思います。 総理大臣の就任式に聖書や仏教の法典を手に ・・・ すぐに憲法違反と批判がおこるはずです。 とても勉強になりました。
- cliomaxi
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その当時の日本人の宗教観がどうだったかが解らないので本当に想像、妄想の域を出ませんね。 キリスト教とイスラム教やユダヤ教はその大元が同じなので、細かな違いはあるでしょうけど、私のイメージとしては「神は唯一で、その教えに従うべき。」そして「やってはいけない。」と言うのが基本。 対して仏教は神と言う存在が明確にある訳ではないし、「こうするべきだ。」と言う教えなのでかなり違っている印象。 極端な話キリスト教などの一神教は、その地域で信仰されていた神様を配下にして「天使」に格下げしています。(この話自体はハッキリ書かれている訳ではなく、その手の好き者の論) これは地域の王を下して自分の配下として豪族とか貴族に格下げして、自分自身は「天皇」となったのとある種の共通点を感じます。 つまりはそれまでの八百万の神より、より一層天皇の力を誇示するにはうってつけなのではないかと。 キリスト教徒が多いヨーロッパは教会等キリスト教に関わる建物は石を使って出来ているが、日本ではやはり木がメイン。 ヨーロッパのそれとはかなり違った趣の教会が建っていたかもしれない。 ダーウィンが進化論を発表した時、キリスト教圏では全くと言っていいほど受け入れられなかった。 ところが「輪廻転生」等の概念がある仏教が普及していた日本人には受け入れやすかった。 と、言う事はもし大多数がキリスト教徒となっていたら同じ様な反応だったかもしれない。 現在でもかなり偏った人たちが「進化論と同じくらいの時間を神が人間を創造した事(実際には設計者と呼称している)を教えるべきだ」と衆や議員に働きかけているアメリカ人の様な人たちがもっと多くいるかもしれない。
お礼
有難うございました。 おっしゃるように、キリスト教と仏教とでは、唯一絶対神に対する考え方に大きな違いがあるように思いますね。 キリスト教やイスラム教の神は神聖にして冒さざる存在であり、その言葉は信じて疑ってはいけないと聞きます。 「信じる者こそ救われる」という言葉がそれを物語っているようです。 この両方を比較すると、「懐の深さ」という意味では仏教の方かなと感じています。 私が知っている範囲で、仏教は他の宗教と戦争を一度もしていないはずです。 ただ考えると、多くの戦争を繰り返してきたキリスト教とイスラム教は、「近親憎悪」のようなものが根底にあるのかも知れませんね。 旧約聖書が元になっているのは両方同じだし。 話が脱線してしまったのですが、もし先にキリスト教が日本に伝来されて広まっていたとしたら、どうでしょう、徳川時代の鎖国は無かったかも知れないなと思っているのですが ・・・ ただその前に「神の前では皆平等」というキリスト教が、身分制度がベースになっている武家集団に認められるかどうか疑問ですね。
- IDii24
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日本は神道が先にあったと思いますので、神道のみが生き残ったのではないでしょうか?。自分の先祖は代々神道で、葬儀は儀式で御教は上げません。神主が二人で舞をします。こちらの方が日本にはあっていると考えてます。 仏教とキリスト教については、自分の考えとして同じ物と想像しています。なので別々には来ないかと思います。 なぜなら、発祥の地が近い。言い伝えが同じなどなど共通点が多いです。つまり、西に流れたのがキリスト教、東に流れたのが仏教になっただけかと考えています。
お礼
有難うございました。 すみません、仏教は北部インドで、キリスト教は今のイスラエル付近で広まった宗教だと聞いているのですが、発祥の地はもっと近いのでしょうか? 宜しくお願いします。
お礼
有難うございました。 鎖国に関しては二通りの道が考えられそうですね。 私の乏しい知識では、徳川幕府が鎖国に踏み切った多くの理由の一つにキリスト教を敵視した事があったと聞いた事があります。 特にカトリック系が対象だったようです。 キリスト教は身分制度を認めないからとの理由だったと思っていたのですが、意外に身分制度はOKなのですね。 たしかに昔のキリスト教は「異教徒は人間ではない、従って殺しても罪にはならない」と主張していたように思います。 この辺が日本の仏教と大きな違いがあるように感じています。 徳川綱吉が強いた、仏教の考えをデフォルメした「生類憐れみの令」はそれと真逆で、一匹の虫でも命があり魂があるというものだったです。 これも国民に苦渋を味わせるだけの事だったのですが、どちらも程度を超えたものだと感じます。 色々と想像を巡らせてしまいました。 愚問にお付き合いして頂いて感謝します。