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プロコン・ビジコンについて

いつもお世話になっております。 早速ですが、産業におけるプロコン(プロセスコンピュータ)と ビジコン(ビジネスコンピュータ)について概要・用途・使用例等を教えてください。 よろしくお願いします。

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回答No.1

懐かしい言葉ですね。 大きく二点の違いがあります。 (1)インターフェイス プロコンは機械-機械系と言って、制御対象の機器と直接の入出力をします。 それに対してビジコンは人間-機械系といって人間から入力をもらい人間に対して出力をします。 プロコンは、DDC:Direct Digital Contolの場合はデジタル信号を出力しますし、SCC:Simulated Computer Controlの場合は、AD変換で入力し、DA変換で電圧などのアナログ信号を出力します。 ビジコンの場合は、相手が人間ですから、情報はキーボードやマウスから入力され、出力は古典的な紙のプリント、CRT/液晶 ディスプレイへの画像表示、映像表示などが中心になります。 (2)即時性 機械-機械系のプロコンでは高い即時応答性が求められます。 たとえば、原子力発電所の核燃料制御棒の制御において、「反応が1秒のこともあるが、たまに30秒のこともある」というのは許されません。設計の段階から各種の処理待ち時間(ターンアラウンドタイム)を50ミリ秒とか300ミリ秒など、具体的に基準を定めて、基準以内の時間で反応できることを保証します。 一方の、人間-機械系では、基本的にデータの入力=>妥当性チェック=>データベースに蓄積=>データベースのデータに対する加工・分析処理、という流れになりますので、データ入力では「快適な処理速度」を維持するなどというアバウトな要件となり、後続処理に関しては処理時間の基準自体が無いことも多く、Best Effort(最善の努力)をすればよいと考えられています。 プロコンは製鉄所の圧延機制御、電力系統制御、列車制御、自動倉庫制御などから発展してきましたが、現在ではフライ・バイ・ワイヤと呼ばれる航空機の実時間制御から一般大衆の自動車にもドライブ・バイ・ワイヤというかたちで浸透してきました。 子供たちのビデオゲームはどちらかと言えばプロコン的な実時間処理ですが、インターフェイスが人間機械系なので、人間相手の映像・音声出力という意味で、プロコン+ビジコンのハイブリッドですね。 今後、コンピュータを生活の色々な領域に活用してゆくためには、プロコン的な設計思想が大変重要になって行くと思います。 ビジコンの世界は、IBM、Oracle, MicroSoftなどアメリカ企業に寡占されていますが、プロコンの世界では、日立、東芝、三菱の重電三社をはじめとして、横川電機からデンソーまで、日本発祥の世界企業が業界をリードしている分野です。

dodory
質問者

補足

早速のご回答有難う御座います。 プロコンは機械-機械系、ビジコンは人間-機械系ということですが、 プロコンとビジコンの関係は 例えば薬品製造システムの処理として考えたときに (1)これから製造する薬品の量や割合を入力する(ビジコン) (2)設定された値を元に計算やシステムの制御を行う(プロコン) という認識で合っていますか? ビジコンが設定入力画面、プロコンが実際に機器を動かす制御プログラムというイメージなのですが。。。

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