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なぜ円高に?

ほとんどが国内で消化しているとはいえ、こんなに赤字国債の残高が増えていて、中国にもいまにも飲み込まれそうな感じで、とても円高になるような国力があるとは思えないのですが、なぜ円安にならずに円高なのでしょうか。 ODAや国際機関など世界に対していろいろ資金を出していても、世界のどこからも「借金だらけのくせになにバカやってるんだ」と非難されているようなニュースも耳にしたことがありません。 日本の借金やら何やら、もしかしたら自分の持っている情報は嘘八百のものばかりで、海外から見ればぜんぜん余裕のメチャメチャ強力な国だったりして・・・、だから円高がずっと続いているのか?と思わないでもありません。 この円高がどうして起きているのか、はっきりとした答えはあるのでしょうか。

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  • covanonki
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回答No.9

円高に推移する前。つまり、リーマンブラザーズが倒産する前まで、日本国内にあったお金は、実は大量 に国外へ移動していました。 小泉純一郎が総理大臣であったころから、日本の政策金利は、ずっと0%代で推移してますね。 世界で最も安い金利です。 外国人投資家たちは、サブプライムローンなどに代表されるリスクの高い金融商品を買うために、この、 世界でもっとも金利の低い国から、大量にお金を借りました。最終的に、世界で生み出されたお金の総額 は、何と6京円。 全世界から現金をかき集めても、とてもそろえることができないほどに巨額なお金です。 その、原資となったのが日本円。 ヨーロッパの投資家たちは、超低金利の日本からお金を借りて、アメリカの証券会社が発行する金融商品 を大量に購入していたのです。小泉純一郎が総理であった時代からですから、約10年の期間にわたって。 リーマンブラザーズの倒産は、64兆円の負債を抱えた、史上最大の倒産劇。このことで、彼らが保有して いた金融商品は、一気に信用を失い、その額を低下させたのです。 リスクを最小限に抑えるため、彼らはこぞって金融商品を現金化しました。しかし、0%金利とはいえ、 それは日銀レベルでの話。日本の各金融機関は、少額とはいえ、金利を設定しています。 つまり、現金化した資産は、保有しているだけで負債となるのです。 だとすると、投資家たちは次に何を考えるか。当然、現金化した資産を、全額日本の銀行に返済しよう、 と考えますね。ですが、もちろん現金はドル、もしくはユーロ。円に換えなくては、日本の銀行に返済す ることはできません。 すると、当然短期間に、まとまった額の為替相場の変動が発生しますね。これが、リーマン崩壊後の円高 のからくり。また、同時に株価も減少したため、日本の市場に外貨が集まりやすい状況が出来上がりまし た。(日本の株式を最も多く保有しているのは外国人投資家です《約3割》。日本人投資家は、基本的に 株式の売買を積極的に行いませんから、事実上7割近くの株式を外国人投資家が動かしている構造になり ます) 円相場が上がると、日本国内に株式を保有していた外国人たちは利益確定のため、株を売って自国通貨へ の両替への準備に入ります。円が上がりきったところで円を売って自国通貨に換えるのですが、その時 また再び通貨は円安に推移します。円が下がりきったところで、今度は株式も安くなっていますから日本 株を購入するためにまた円を買って・・・。この繰り返しです。

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回答No.11

円高に進んでいる理由は、基本的には、「基軸通貨」であるドルが価値を失い続けているからです。 日本円は急速に円高に進んだようにみえますが、実際にはドルが安くなる速度の方がはるかにスピードアップしているからです。1973年ニクソンショック以来、変動相場制に移行してからは、ドルの価値が急激に失われています。金本位制を放棄し、兌換紙幣から不換紙幣になったため、米議会が依頼して、揶揄した言い方ですがFRB(※)が輪転機を回し続ければ、財政赤字を容易に穴埋めできるようになりました。 ドル、円、ポンド、リンギ、南アフリカランド、先進国・後進国に関係なく、その国の通貨が増えればそれに反比例して、その通貨価値は水増しされ、価値が下がっていきます(イコール = 物の価値が高くなったようにみえます)。基軸通貨であるドルは、下がり続けるしか手立てはなく、現在の仕組みからして自然の道理といえます。 一般的に騒がれている最近の超円高は(すなわちドル安)、2008年米バブル崩壊による銀行立て直しのために米政府がFRBから金利付き巨額借金をして財政出動を行ったことが原因の一つです。そして、この注入をもっても完治しなかったため(借金で借金問題を解消できるはずがないので、完治などありないのですが)、量的緩和を(QE1終了、QE2継続中、QE3もあるでしょうが失敗します)実行したこともドル安(円高)の原因となっています。 これだけでは、ご納得できるような解明にはならないと思いますが、為替に限らず金融・経済の根本的仕組みを理解するには、教科書的な教えからでは永遠と理解はできません(著名な大学、学者、金融会社からですと、ぐるぐる回って結論が出ません)。ポイントは、頭を柔軟にして、何故?を何度も何度も繰り返すことです。実は、為替だけに限らず、金融・経済の基本メカニズムは驚愕するほど、拍子抜けするほどシンプルです。 むしろ、こうした経済学といった机上理論の教えがなかった方の方が、理解がしやすいと思います。興味本位であっても、集中して数ヶ月も独自に学べば、その仕組を理解できて、今までバラバラの点でした存在しなかった金融・経済の出来事を、全て結びつけて、かなり理解度が深まるはずです。そして、全ての出来事を、一つの受け皿に置いて思考することが可能になり、不完全燃焼がなくなります。幸いにもその材料はアマゾンで安く購入でき、少ないですがネットで検索できます。ただ、「陰謀説論」を取り入れた説明が多いので、それは話が脱線するケースが殆どなので、これらは避けてください。おすすめしたい本は以下通りです。 (1)「マネー敗戦」(吉川元忠) (2)「新・マネー敗戦」(岩本沙弓) http://pub.ne.jp/negiyaki/ (3)「マネーを生みだす怪物」(エドワード・グリフィン) 最後のポイントとして、ある程度歴史を学びながら、理解度を深めていくことをおすすめします。現代金融の始まりは、1500年代に始まりました。約500年弱人間の営みが加わって、重層的に培われてきた事実があり、この内容を把握していると、全体像が理解しやすいです。逆に、歴史を軽視した理論武装では、IQが天才的に高くても根本的な答えは出てきません。 ※FRB・米連邦準備制度とは、米国議会から紙幣管理を唯一委託(独占的に)された民間の「中央」銀行で、基軸通貨のドルを議会の承認なく刷る権利を持っています。ドルと同様に、英ポンドや、殆ど知られていませんが中国人民元もここ数年で急激に通貨量を増やしています。人民元はドルに対して、人為的なペグを維持しようと頑張っています(過去も、ここ数年も輸出に頼る構造であるため)。 よって、刷りまくられるドルに対して人民元が価値の変動を避けるには、人民元は最低でもドルと同様のペースで刷られないと、人民元の価値が上がってしまいます(円はそうしないので、円高になっています)。紙幣量(実際の紙幣と、帳簿上のお金)をどんどん刷ると、経済は表面的な底上げは一時発生しますが、紙幣・通貨には寿命があるので、最後はハードランディングしかありません。

  • pigonnp
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回答No.10

なぜかあまり注目されないのですが、日本の国際収支は24兆円の黒字です。毎年これだけの外貨が円に換金され続けているため円高は免れません。日本がなぜこれほど強いかというと、製造業の技術力が圧倒的だからです。日本の製造業といえばトヨタ、ソニーをイメージするかも知れませんが、これは我々の目に止まり易いBtoCビジネスに過ぎずほんの一面でしかありません。これらの製品を作るために必要となる部品分野の日本企業は圧倒的で、部品産業、工作機械産業だけでも世界のトップシェアを誇る企業は枚挙にいとまがありません。世界中の企業がモノを作るのに日本企業なしでは作れない状況です。さらに漫画に代表される出版業界や発電所、処理場などのプラント産業、建設機械の輸出も伸びています。世界の工場である中国ですら日本には貿易赤字を出しています。国内の消費が伸びないため日本のGDPの伸びは最低水準ですが、海外でお金を稼いで資産だけはグングン伸びています。金融の世界では米国が世界を牛耳っていますが、日本は部品の分野で世界を牛耳っているといえます。日本の経済評論家は日本の弱点を無理に探してきて悲観論を唱えています。彼らの仕事はこれであり、それによって慎重に経済運営されてきているため悪くはいえませんが、本来の実力は私達には知らされる機会がないということです。

noname#134018
noname#134018
回答No.8

為替変動は、景気判断の影響が大きいように思います。現在、円が高いというよりは、米ドルが、円や他の通貨に比べて、下がっているというのが実情ではないでしょうか。 為替への影響が大きいのは、景気の先行きを示す失業率であり、リーマンショック以降、米国では極端に悪化、5%程度から、一気に9%を超えるところまで急上昇しました。現在、やっと9%を切りましたが、米国の景気の先行き不安は予断を許さない状況で、著しいドル安を招いています。 一方、日本の場合、債務残高がGDPの200%に達しており、海外でもよくニュースで流されたりしますが、失業率が5%前後で頭打ちで、数値上、これ以上の景気悪化が食い止められている状況です。 しかし、日本も、過去に、不良債権問題で失業率がこれまでにない上昇を見せた時、為替が、最高で1ドル150円近くまで円安になった時期がありますので、日本の景気如何によっては、一転、円安に転じることも十分にあり得ると思います。 為替とは話がずれますが、ギリシャは隠蔽によって危機に陥り、そのときの債務残高はGDP比113%でした。2010年度の日本の財政赤字(単年度債務)は、ギリシャに並ぶGDP比9%程度だそうです。この先、少なくとも債務残高の上昇を止めなければ、日本発の経済危機が起こる可能性はあると思います。

  • hekiyu
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回答No.7

色々な説があります。 その中の一つに、米国の政策だ、てのが あります。 オバマさんが言っているように、米国は 輸出を増やす政策を打ち出しました。 その一環としてTPPがあり、円高が ある、という説です。 事の真偽は私などには判りませんが、 トヨタ事件を見ると、政財界がタッグを 組んでやっているのかな、とも思います。

  • siege7898
  • ベストアンサー率21% (191/888)
回答No.6

ひとつは日本がずっとデフレだからっていうのがあるんじゃないですかね?他の先進国はインフレターゲット政策もあって物価が上昇しています。ところが日本では牛丼をはじめ、食料品や生活必需品は値上がりするどころか値下げ合戦ですからねぇ。物価が下がっているということは通貨の価値が上がっているということですから当然物価が上がっているほかの国の、つまり価値の下がっている通貨よりも高くなるってことじゃないですか? あとはあまり大きな影響にはなってないかもしれませんが、金利の低さを利用した円キャリートレードが最近また増えてるみたいですので、その影響ももしかしたらあるかもしれませんね。

  • nozomi3015
  • ベストアンサー率50% (803/1596)
回答No.5

株も為替も美人投票と同じゲームです。 実際に貿易の決済で為替取引をしている人は数%で残りはマネーゲームに参加している投資家です。 そして、日本人は貯蓄好きで投資に参加する人が少ないのです。 ですから、日本株が外国人投資家の売買に左右されて上がったり下がったりしますし、 円も外国人投資家の思惑によって上下します。 財務省は毎週外国人投資家の有価証券売買量を発表していますが 彼らの売買動向と東証株価のチャートがみごとに一致します。 円相場も日本のニュースよりロンドンやニューヨークのニュースに敏感に反応します。 世界で最も有名な投資家ウォーレン・バフェット氏が初来日するニュースが流れていますが、 あの人が日本に投資する=我々も日本買だとなるかもしれません。 世界の通貨はドルとユーロで動いていて、どっちも危ないという雰囲気が流れれば、 円に避難しようという動きにもなります。 アメリカは、自らドル安に仕向ける政策を実施して自国の経済立て直しを考えているようです。 一方で世界が困るような政策を行わない日本ですが、 日本人の美徳なのか、しっぺ返しが怖いのかわかりません。 日本の首相の名前も知らない外国人が売買しているので、 実態経済にそぐわないのは当たり前ともいえますね。

  • takuranke
  • ベストアンサー率31% (3923/12455)
回答No.4

株だったか、他のものかは忘れましたが、 >海外から見ればぜんぜん余裕のメチャメチャ強力な国だったりして・ この通りだそうです。 外国の通貨で見ると、 通貨によって、 リーマンショック以前の半分より上まで回復していたり、 リーマンショック以前より回復しているので、 海外の投資家は円はまだ大丈夫(安心できる)と判断しているそうです。

  • uchi-
  • ベストアンサー率35% (45/126)
回答No.3

こんにちは。 もっともな疑問で私もそう思います。 マスコミでは「アメリカもユーロもまだまだ不安があるから円が買われている」 という論調でした。 ??ってことは日本はそれほど不安ではないと……。 日本はあなたのいうように >ぜんぜん余裕のメチャメチャ強力な国 あながち間違いではありません。 なぜならば国が保有している財産(国有林・国有地・国有固定資産)を、 あるていど売却するとあっという間に黒字大国となってしまうのです。 (トレーダーたちはこのことを知っていても自分の利にならないので口外しないようですね) これは私見ですが、国の財産はいざというときのために取っておいて、 とりあえず国民の税金でまかなおうとする政官の思惑を感じます。 また、円高を止めるために日銀が金融緩和(紙幣をたくさん刷って市場に流す)を、 積極的にしないのも一部の資産家にとって不利益だからだろうと、まあ邪推しています。 世界は一握りの資産家の私欲で動いている。そしてそれ以外の人間はただの奴隷。 奴隷と思っている奴隷はまだ救われるのですが……。

  • eikowings
  • ベストアンサー率39% (125/314)
回答No.2

金利異様に高い。 日銀は、金利が低いなどとウソ言っていますが 実質金利が高いから、円が買われます。 米国の名目金利が現在ジワジワ上昇していますので 米国の実質金利も高くなってきていますので ドルが買われだしています。 日本がすることは、名目金利がこれ以上なかなか下がりませんから 物価を少しでも上昇させるような政策を打つことです。 現在、ファンドを中心とした投機筋は、かなりの円買いをしています。 円安になるためには、米国の経済がさらに良くなり金利が上昇するか 日本銀行が更なる金融緩和にでるか、おそらくどちらかでしょう。 日銀が、長期国債をどんどん買うという政策に出れば、実質金利が下がるかもしれませんので 円は下落していくと思います。

  • KonanEdo
  • ベストアンサー率23% (74/318)
回答No.1

日本の国債を購入しているほとんどは日本人、日本の銀行です。 他国に借金があるわけではありません。 また、農産品、水産品を日本へ輸出している国は円安になると、日本での市場価格があがるため、日本で売れなくなります。 そういう意味で、リスクが少ない通貨となると円を持とうとします。

hirohiroct
質問者

お礼

ありがとうございます。 たしかに95%は日本国内で消化されているとよく聞きます。 でも残りの5%でも900兆円が分母であれば45兆円です。 45兆円の返済不履行なら十分にデフォルトになると思います。 また、円安になると日本での価格があがって日本で売れなくなるので 円を持とうとするということは、中国なんかは、円高で中国製品が 日本で売れるように政策的に円を買って円高にしておく、ということですか。

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