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円高でなぜ株が下がる理由は何でしょうか?

為替相場というのは長期的な視点に立てば国力の反映だと思います。基本的には通貨が強くなれば(日本の場合円高になれば)その国も強い、と認識されるはずです。 ですがここ2日の急激な円高で株価が暴落しました。それだけでなく普段から円安は株価に好影響、円高は悪影響して捉えられていると思います。これはなぜでしょうか? 輸出企業にとって円高がマイナス要因だということは分かります。しかし今日の東証では上場企業中9割以上が下げており、ほぼすべてのセクションに渡っています。 日本が貿易立国だったのは昔の話で、モノ+サービス収支のうちサービス収支は大幅な赤字のはずですし、所得収支でなんとか保っていると数年前本で読んだことがあります(現在でもあてはまるのでしょうか?)。又円高とはいっても、過去10年ぐらいの物価変動等を勘案するとまだまだ実態よりも円安水準だと、今日WBSでコメンテーターの方がおっしゃっていました。この話もよく耳にしますが、併せてご説明頂けませんでしょうか?宜しくお願い致します。

みんなの回答

回答No.2

少し補足します。輸出関連のトップカンパニーが減益・赤字になれば日本の株式の魅力が失せる局面はあると思います。ただ、問題は実態的な世界経済は「アメリカが風邪をひいた」現在の局面とは様相が異なる点です。そもそも、アメリカ>中国+インド+ロシア+ブラジル+・・・といったいびつな米国偏重経済・金融状況が既に現実を反映していないのが問題なのです。たかが人口3億のアメリカが断トツに世界をリードし(た気になっ)ていたのです。 冷静に見れば、その是正が始まったと考えています。中国・インド・中東・ロシア・ブラジル・オーストラリアなど資源保有国は、やっと目覚めた地球上の大多数の経済発展を背景に成長を急速にはじめたところです。(故に、地球環境を猛烈に脅かしているのですが)世界経済は膨張を開始してしまったと考えます。米国偏重の「その後」の世界は誰にもわからないのですが(地球規模の悲観は拭えませんが)日本は技術力などで世界をリードして経済的にも発展できる可能性が十分あると信じたいです。ハイブリッド1つでもこれだけの影響を世界に与えてるわけですから。この「サブプライム禍」の後に、金融収縮現象以外の実態経済の展望が見えてくると思いますよ。

回答No.1

ここ数日の為替&(日本)株価の変動の前提要因をシンプルにしましょう。(1)日本株の取引主体は外資です。全体の3分の2程度といわれています。(2)世界のマネーの主要通貨は衰えたといっても米ドルです。ユーロが台頭してきたといっても絶対量では圧倒的にドルです。ただし、見放され始めています。つまりドルポジションは世界中で下がりつつあります。これが「ドル安」です。(3)金利差によるキャリーのポジションも残っています。(4)サブプライムのせいで米金融機関を中心に金融システムが萎縮しています。 オイルや金、穀物などの商品市況は高まるばかりで世界のマネー全体が萎縮しているとは言いがたいのですが株式をはじめ金融商品のバランスは大きく崩れています。よって、現在起きている現象は「円高は国力の反映」といった冷静な局面でなく、世界のメガ金融プレーヤー(シティやメリル、HCBCなどなど)がサブプライムをきっかけに金融収縮を起こし、株式・為替のポジション逼迫を生んでいると言えます。ですので株式で言えば「世界同時株安」であり、ロングのポジションの解消や損失発生に伴う資金調達などでひたすら売られるわけです。そして為替は最もポジションの多い「米ドル」が売られるため、最もポジションの低い円などは「買われた」というよりは「ドル売りの相方」となっているわけです。評論化が「まだまだ円安」というのは歴史的に極めて低くなっている円ポジションが、それでも尚低すぎると見ているわけで、「まだまだ円は買われる=円ポジションは少し高まる」と言っているのです。 「日本が貿易立国だったのは・・」とありますが、日本の国際収支を稼ぎ出しているのは自動車・家電・精密・機械などの超優良企業数十社です。この企業群でさえ、100円以上の円高で利益を確保できるのはトヨタのほか何社あるでしょうか?日本のスーパーカンパニーが赤字続出となれば日本株式の魅力が失せるのは明らかで、一時的に大きく日本株が売り込まれるでしょう。物価変動と為替を結びつけるロジックは私には理解できません。私は全体的にこんな理解をしていますがわかりにくいでしょうか?

aoao7777
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございました。ここ数日の為替変動のお話について、大変よく分かりました。 株価については、自分の中で「円安になるとすぐに株高という反応」を起こす日本の市場に少し疑問を持っていました。輸出関連以外の企業まで下げる、日本全体がなんだかマイナスな雰囲気につつまれるのが少し腑に落ちなかったんです。 日本を支えているのはスーパーカンパニー数十社で、それらの企業が下向きになれば、それは日本のファンダメンタルズにマイナスの印象を与える、ひいては日本株の魅力も下がる。それだけ日本のトップ企業の存在が大きいという捉え方でいいんでしょうか。

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