グリーン関数とプロパゲータの関係(量子力学)

このQ&Aのポイント
  • グリーン関数とプロパゲータの関係について疑問があります。
  • シュレディンガー方程式にグリーン関数を代入すると、不連続な項が現れますが、これはなぜですか?
  • 質問内容が非常に言いにくくなってしまいましたが、お知恵をお借りしたく思います。
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グリーン関数とプロパゲータの関係(量子力学)

JJ桜井のP151に [H''-ih (∂/∂t)] K(x'',t ; x',t_0) = -ihδ(x''-x)δ(t-t_0) (hは以下でもバー略) とありますが、 Ψ(x'',t) = ∫K(x'',t ; x',t_0)Ψ(x',t_0) dx' としてシュレディンガー方程式に入れようとすると、 [H''-ih (∂/∂t)] Ψ(x'',t) = [H''-ih (∂/∂t)]∫K(x'',t ; x',t_0)Ψ(x',t_0) dx' = ∫[-ihδ(x''-x)δ(t-t_0)]Ψ(x',t_0) dx' = -ihδ(t-t_0)Ψ(x',t_0) となって0とはなりません。これはどこか間違えてるのでしょうか? また、“Kがt=t_0で不連続ということから時間に関するδ関数が入る”というのも良くわかりません。 粗末な質問で申し訳ありませんが、どなたか、ご教授お願いしますm(_ _)m

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.3

あなたの式変形は正しいです。 p.149 の一番下をみてください。「 t>t0 であればシュレディンガー方程式を満たす」と わざわざ書いています。実際あなたの式も t>t0 ならδ関数がゼロになって、式を満たします。 結論として、(あなたが確認したかった)任意のtでシュレディンガー方程式を満たすという命題には、 プロパゲーター(2.5.10)を使うべきで、グリーン関数の式 (2.5.12)は使いません。 同時に、 (2.5.10) は (2.5.12) を満たさないこと(x''=x',t=t0でのみ)も確認してください。 しかしながら、 t>t0 であればプロパゲーターもグリーン関数も同じなんです。 以下は No.1 の回答の意図と同じですが、桜井に沿って、繰り返します。 (2.5.12) 式は、 t>t0 では (2.5.10) の K が満たし、 t<t0 では (2.5.13) の K=0 が満たします。 これをまず確認してください。t=t0で、たしかに不連続に変わりますよね。 すると t=t0 で二つの関数をつなぐために、 (2.5.12) 式の任意の t についての解は、「ヘヴィサイド関数(t-t0) × (2.5.10)の式」 とするのが良い。 これが (2.5.12) を満たすことを確認すれば、左辺の時間に関するデルタ関数の出どころが分かるでしょう。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%89%E3%81%AE%E9%9A%8E%E6%AE%B5%E9%96%A2%E6%95%B0 このように時間に関する因果を導入したものを先進(逆は遅延)グリーン関数と呼びます。 http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/kato-yusuke-lab/nagai/note_0916_green.pdf グリーン関数は、電磁気と多体量子力学で出てくるので、それを十分理解した後 (特に2.5.12 の左辺のソース項の重要性)もう一度桜井の、この部分に戻ってきて下さい。 先に読み進めるなら、 (2.5.12) はプロパゲーター(2.5.10) のグリーン関数的側面を説明する式、 と思って、今は、脇に置いておくのが良いでしょう。

samidare01
質問者

お礼

皆様のおかげで、ここで桜井先生の言っていることはなんとなく理解できました。 とりあえず先に進みますが、近いうちにグリーン関数について学んだ後、また皆様の回答を読み直して理解に努めたいと思います。

その他の回答 (2)

回答No.2

No1のものです。 僕以外に回答がないので、この掲示板では、妥当な質問ではないのかも知れません。 http://hooktail.maxwell.jp/cgi-bin/yybbs/yybbs.cgi に質問されてはどうでしょう。 尚、僕は、計算が超苦手で、 2行目から3行目への変形がわかりません。 [H''-ih (∂/∂t)] K(x'',t ; x',t_0) = -ihδ(x''-x)δ(t-t_0) に、Ψ(x',t_0)を掛けて積分したもの との差引で表したのでしょうか?

samidare01
質問者

お礼

掲示板を利用しました!ありがとうございます!!

回答No.1

僕は、初心者ですので間違ってるかもしれませんが、、、 森藤正人「量子波のダイナミクス」p15によると、 「t>t0と約束しておくと、グリーン関数とプロパゲータとファインマン核は同じもの」 とあります。 詳しく書くと、 Fをファインマン核とすると、 Ψ(x'',t) = ∫F(x'',t ; x',t_0)Ψ(x',t_0) dx' で、[H''-ih (∂/∂t)] F(x'',t)=0 です。つまり、シュレーディンガeqを満たす それで、 関数G(x'',t ; x',t_0)=-iΘ(t-t0)F(x'',t ; x',t_0)    Θはヘビサイド関数 としたものがグリーン関数です。 ヘビサイド関数があるので、何故δ関数が入る のか、おわかりでしょう。 尚、ファインマン核については、拙ブログに記事をまとめています。 http://blogs.yahoo.co.jp/kafukanoochan/64135760.html の前後の記事が参考になると思います。

samidare01
質問者

補足

早速のご回答ありがとうございます。なるほどファインマン核なるものがあるのですね。ところで、わたしの式はどこの変形がおかしいのでしょうか?

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