南スーダンの独立によるデメリットとは?

このQ&Aのポイント
  • 南スーダンの独立により、内陸国化が起こったため、石油の輸出に困難が生じる可能性がある。
  • しかし、南スーダンは賛成率99%という驚異的な支持を集めた。
  • 独立が達成された背景には、長年の対立や人権侵害への不満、経済格差の解消などの要素がある。
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南スーダン、独立のデメリットを把握している?

 おはようございます。住民投票の結果、スーダンが南北に分離し、アフリカに54番目の国家が誕生することになっていますね。依然としてアビエ地区の帰属は未定のようですが。  ところで、今回の分離独立に関係して地図を見ていたところ、新・南スーダンは独立によって内陸国になるようです。そして、スーダンの経済の大部分は石油の輸出に依存しております。当然石油を採掘するだけでは貿易は成り立たないため、石油を輸出するための港が必要になりますよね。  しかし、分離独立によって北部の紅海沿岸を手放してしまったら、新・南スーダンは従来のように船舶による石油の輸出ができなくなってしまうと思います。  にも関わらず、どうして今回の独立は、実に99%もの賛成を得るに至ったのでしょうか?

noname#128229
noname#128229

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • DieMeute
  • ベストアンサー率70% (571/807)
回答No.5

分離独立は石油が発見される前から南スーダンの人達が望んでいた事でした。 北部のイスラム教徒に南部のキリスト教徒や伝統信仰を守る人達が支配され、さらにイスラム法を押し付けられた事から反発した経緯もあります。 後に石油が発見され、それも南北対立の原因の一つにもなりましたが、北部の圧制に対する反発は根強いのです。 そもそも南スーダンの一般市民は石油における恩恵をそれほど感じていません。 住民の90%は農民で、住民の半分は1日1ドル以下での苦しい生活を強いられ、病院も殆ど無く、小学校に通えるのは6人に1人という状態です。 「石油による利益は生産された地域には戻ってこない。石油からは何も得られない」と言う南スーダンの人もいるくらいです。 それに、元々、南スーダンはケニア、ウガンダとの経済的結びつきが強く、日常の生活用品などの輸入は、ウガンダ、ケニアからです。その中でもケニアのモンバサ港が重要な位置を占め、海外から南スーダンへ輸入される品はここを通ります。 つまり現在、石油の輸出は紅海からですが、物の輸入はケニア経由です。 また、スーダンの通貨はスーダンポンドですが、南スーダンの首都ジュバではケニアの通貨ケニアシリングの方が主に使われているぐらいです。 ちなみに海への距離でいったらスーダン北部の紅海よりも、インド洋に面したケニアの港の方が近いです。 そして南スーダン政府とウガンダ政府は既に、南スーダンの首都ジュバとウガンダの首都カンパラを結ぶ鉄道の建設で合意しており、さらに南スーダンとケニアを結ぶ鉄道も計画されています。 ケニアの民間企業・銀行も盛んに南スーダンへ進出しています。 これからはさらに両国との結びつきが強まるでしょう。 さらにウガンダでも近年、石油が発見され石油パイプラインを隣のケニアへ建設する計画が持ち上がりました。 このパイプラインに、南スーダンの油田からのパイプラインを繋ぐ話も持ち上がっています。 ただし、これは北スーダンの反発が強い事から、現在は微妙な状況です。 そもそも、現在、石油の輸出は南スーダンが独自に行っている事ではなく、北スーダンとの共同であり収益を分け合っています。 そして石油は北スーダンよりも南スーダンに多量にあります。 北スーダンとしては、現在あるパイプラインや石油精製施設、港湾を南スーダンに利用してもらって、収益を得た方がお得な状況です。 それどころか、北スーダンは今回の南スーダン独立で石油の収入が減る事も予想された事から、燃料関係の補助金や輸入を減らしたぐらいです。 つまり南スーダンが紅海の港を使ってくれなければ、困るのは北スーダンの方です。 また今回の独立で、南スーダンは内陸国になりますが、ケニアにパイプラインを繋いで、その使用料を払った方が、北スーダンと収益を分け合うよりも、利益が大きくなる可能性もあります。そのため、パイプライン建設に外国企業も動いていたりします。 独立しないで紅海から石油を輸出したとしても、それがさほどメリットがあると言えるのかどうか・・・ 独立した方が経済的にメリットはあるように思います。 それに、もともとイスラム教徒による支配により経済格差が大きく、イスラム法の適用で苦しめられた過去を持つ南スーダンの人々にとっては、北スーダンと疎遠になっても独立した方が良いと思うのは当然の事だと思います。 ちなみに南スーダンはこれまで内戦と旱魃により農業生産が落ちていましたが、国連食料農業機関によれば適切な農業が行われれば、農地面積も生産性の拡大の余地もあるので、充分に国内消費を賄えるだけでなく、輸出国になる事も可能だそうです。 農業がそのようにうまくいけば、石油の収益と合わせて、南スーダンの未来は明るいかもしれませんね。

noname#128229
質問者

お礼

シャリーアの押しつけは、根深いのですね。 大規模な空港が整備されていない以上、貿易は北部からの海路なんだろうと勝手に思っていましたが、モンバサ港がある意味南部スーダンという「都市」にとっての「外港」ともいえる存在になるのでしょう。 鉄道の話は、調査不足でした! 思えばロシアもシベリア鉄道の完成(?)を21世紀の一大事業にしていますし、今世紀は帝国主義の台頭した時代以上に鉄道の役割が物を言う時代なのかもしれませんね。 ありがとうございました。

その他の回答 (4)

  • nacam
  • ベストアンサー率36% (1238/3398)
回答No.4

南スーダン(?)は、その南にあるエチオピア、タンザニア、ウガンダ、やケニアと友好関係にあります。 スーダン内戦時も、ケニアやタンザニアの支援を受けて、北部と戦いました。 現状の石油のバイプラインは、北部経由ですが、独立するとすぐにケニア経由のパイプラインの建設の検討が始まることでしょう。 問題は、それを北部が黙ってみているかでしょう。 ケニア側との交渉は始まっているようです。

  • usbus
  • ベストアンサー率22% (156/692)
回答No.3

じゃあ海に面してない国は「面した国」にしか輸出できないと思ってるんですか? 沿岸が無ければ隣国に売るだけのことです。 隣国は代わりに輸出して、その手数料を貰うような形になるということ。

  • kei1966
  • ベストアンサー率46% (1033/2245)
回答No.2

内戦の影響で教育も行き届いてないと聞きました。 投票も文字でなく絵を判断して指の判を押したそうですね。 とにかく迫害と貧困から逃れたいそれは北を切り離すことだという漠然とした意識が高まっていたのではないでしょうか。 民衆に深い考えがないまま投票に至った可能性もあると思います。 しかし、資源を失う北はそのカードがあるので独立も良しとしたのではないでしょうか。 パイプラインや港の提供と資源の取引が今度は国と国の関係で成立します。 それにアメリカの制裁解除もあるのでドル社会への進出ができるようになりますよ。

noname#128229
質問者

お礼

あの握手のイラストですね。八方ふさがりの状況において多くの国民がデウス・エクス・マーキナーの出現を夢見てしまったのかもしれませんね。 ドル社会へ進出するスーダン。今後の趨勢に目が離せませんね。

  • hekiyu
  • ベストアンサー率32% (7194/21844)
回答No.1

民意なんてそんなものでしょう。 独立したら良くなるような気がする。 それだけで賛同してしまうのが大衆でしょう。 いま、中東各地で発生している民主化運動にしても 民主化したら先進国みたいになれる、と思って いるので広がっているのだと思います。 民主化したら以前よりも良くなるか、なんて ことは判りません。 おそらく悪くなると思いますが。 あの南アフリカにしても、白人から権力を取り上げた までは良かったのですが、貧富の差は、以前より拡大し 貧乏人もず~と増加してしまいました。 人の事は笑えません。 自民党から民主党に変えれば良くなると思って民主党が 政権を執ることになりましたが、結果は前よりひどく なりました。

noname#128229
質問者

お礼

件のスーダンの分離を知って、まず連想したのが「独立してしまった国」ハイチ。自治権を獲得できたはいいものの、零細農業にしか使えない土地ばかりだとわかり、貧困のどん底に突き落とされてしまいましたよね。 「民主化」って何なのかな、と考えさせられますね。 (余談ですが、確かに南アフリカの貧富差は依然大きいままですが、リーダーとなった後、嘗て自分を監禁した白人たちに対して復讐的措置を取らなかったマンデラ氏の器量は尊敬に値すると感じております。)

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