食道がんの手術について

質問

家族の一人が食道がんになりました。どなたか治療に関する体験談やお知恵を拝借・拝見させていただけないでしょうか。

ある総合病院の診断で食道がんであるといわれました。紹介状を持って転院し、総合病院の診断結果をもとに今後の大まかな方針を言われました。ただし、今週と来週で検査をして、現状での総合的判断を今月（２月）中旬以降に下してくれるとのことです。

現状では開胸＋開腹の手術で根治を目指すとのことです。この病院の治療方針が開胸・開腹手術が基本で、腔鏡下手術は根治を考えた場合、時期尚早であると考え、標準術法は胸部食道がんでは、頸・胸・腹部のリンパ節郭清を行う「三領域リンパ郭清」であるとのことです。またサルベージュ手術も多く行われています。

素人の私が言うのも変ですが、この点から考えても、医師の説明の漢字からもすごくしっかりした病院であるように思われます。しかし、食道がんの手術は多様な選択肢があると思われます。病院や医師によっては、鏡視下手術、胸腔鏡手術や腹鏡鏡手術を積極的に推進している病院や医師もいるということを知りました。

実際、開胸開腹手術や完全鏡視下手術などの術後の状況はどうなのでしょうか。家族はなるべくなら体に負担のないようにしたいといっていました。今はタバコもやめ、口に入るものはＪＡＳ有機認定のものしか購入していません。本当に頭が下がる思いです。

ぜひとも手術や治療その他でご意見やお知恵をお借りしたく思います。よろしくお願いいたします。

追伸
家族は純国産ＪＡＳ有機認定農産物しか食べていないのですが、１）ごま油、２）玄米水あめか麦芽糖が見つかりません。日本国外で生育されて、国内で製造すると国産ＪＡＳ有機認定となるのですが、そうでなく、本当に国内で生産された農産物のＪＡＳ有機認定のごま油や玄米水あめか麦芽糖です。どなたかご購入の経験のある方はぜひとも教えてください。よろしくお願いいたします。

回答No.1

rokutaro36 · ベストアンサー

例えば、このような文献があります。
http://www.gsic.jp/cancer/cc_10/vats/index.html

単純に読めば、胸腔鏡下食道切除術が素晴らしい……
ということですが、よくよく読んでみると、
２ページ目を見れば、開胸手術も行われていることがわかり、
単純に胸腔鏡下食道切除術が、何が何でも良いというわけではない
ことが分ります。

治療技術が増えることで、選択肢が増えています。
早期の食道がんならば、手術をせずに放射線治療をするという
選択肢まで、出てきています。
しかし、全体の選択肢が増えても、患者個々の選択肢は別です。
手術がイヤだから、放射線で……と言っても、早期でなければ、
放射線治療の選択肢はありません。

この問題は、単純には言えないのです。
胸腔鏡手術が良いとしても、肝心の医師がその手術になれていなければ
結果が悪いということもあるのです。
ある病院の若手医師が、なれない腹腔鏡手術をして、
患者を殺してしまったという事件も起きています。

医師は、患者の命を預かっています。
真面目な医師であればあるほど、新しい技術にはなかなか取り組めません。
なぜなら、不慣れな手術には、予想もしないリスクがあるからです。
先の腹腔鏡で患者を死亡させた事件でも、開腹で手術をすれば、
何の問題もない基本的な手術でした。

先の文献でも、胸腔鏡で手術をした初期の６０例では、
術後肺炎が開胸よりも多くなっています。
大学病院なので、研究的、実験的な治療も許されるでしょうが、
一般病院の先生となれば、そう簡単に「試す」ことはできないでしょう。

先生とじっくりと話し合ってください。
それでも、胸腔鏡で手術をしたいならば、先生に頼んでください。
または、胸腔鏡で手術をしてくれる病院へ転院を考えてください。

お礼

ご丁寧な回答をどうもありがとうございました。参考文献も読ませてもらいました。

多岐にわたる治療方法があり、かつ最新の診察結果がまだの状態で、どうした方法がベストか暗中模索状態です。

食道がんは他のがんに比べ発症件数が少なく、かつ鏡視下手術は開胸開腹手術比べ施術件数が圧倒的に少ないので経験・慣れがものを言うのですね。もう一度本人の意思と、医師の行った手術件数を参考にして考えてみます。

自分のことではありませんが、自分の家族のことなので、担当医師の意見を参考にしつつ、真剣にみんなで考えてみたいと思います。