いじめはなぜ悪いのか？

質問

いじめはなぜ悪いのか、教えてください。

いじめられっこです。
いじめが悪いことだと思います。
でも、考えていると、なぜ悪いのかわからなくなってしまいました。

いじめはなぜ悪いのか、教えてください。

回答No.19

rhcJun

＞だけど、自分と同じ立場の人がたくさんいれば、それは「自分の事しか考えない」ことではなくなります。
人も自分も、どうでもよくない。こういったいじめは卑劣なのでしょうか。
これは、表向き他人を思い遣る気持ちを持った行為です。

第三者が介入させるときに、楽しみやウサ晴らし、こうした悪がどうしても混ざってきます。
しかし、不純なものが混ざっていても、その根幹は誰かを思いやってを人を迫害するのです。

こうした場合をはじめ、
どんな場合でも、いじめは必ず悪と言えるのでしょうか。＜

上記の事について、改めて回答させて頂きます。

私は思うのですが、“いじめ”の中で表向きでも他人を思い遣る気持ちを持った行為なんてものは無いと思います。
何故なら、誰かを思い遣って迫害をしてる時点で自分側の事しか考えていない事になりますよね。

私が言う“自分勝手な人間”とは、物事を二人称（自分と自分側の人）でしか考えない人も同じだと思っています。
相手の事を考えると言うのは、自分（自分と自分側の人）と相手（自分側でない人）が居て、自分が自分側の人達の気持ちと相手（自分側でない人）の気持ちとの両方を考えられなければなりません。
その両方を考えられるようになれば、自分は少なくとも“いじめ”はしないでしょう。
なので、＞自分と同じ立場の人がたくさんいれば、それは「自分の事しか考えない」ことではなくなります。＜
これは、あくまでも自分の事だけを考えているのだと言えます。
大抵の“いじめ”の場合はリーダー格の人物が居て、その周りの人はそのリーダーに逆らえなかったり、目をつけられる事を嫌って言い成りになり行動を共にしていると言えると思います。
それは結局は自分の事を考え思っているだけで、立場が同じ人がたくさんいてその周りの人達の事を考えている訳では無いと思いますよ。

しかし、私はここでもう一つ言いたいのが、“いじめ”を見ても見逃している人も“いじめっ子”や“いじめ”と同じに“悪”だと言えると思っています。

考えてみて下さい。自分の傍で虐めがあり、その虐められていた子が自殺をしてしまったら、たとえ自分が“いじめ”をしていなかったとしても、“いじめ”の存在を知りながら見逃していた自分は何とも思わず何の罪の意識も感じずに平気でいられるでしょうか？

この時に人は自分の中に“罪”を感じ、その気持ちは“罪悪感”になります。
その“罪悪感”が示す様に、“いじめを見逃す”のも“悪”と言えるでしょう。
また、その様な立場になっても何も感じられない人であれば、これは人として感情が欠落しているとしか言えませんね。

そして人は、相手の事が例え嫌いでも憎くても恨みがあったとしても、相手を苦しめる事だけを考えてしまったら“悪”なのです。
“人が人を想う事”とは、どんな相手であろうともきちんと相手を知り理解をする事が大切なのです。

例えば、死刑と言う刑罰が在りますが犯罪者がただ酷い悪行を行ったからと言って死刑で恐怖を与えるのではなく、その犯罪者の心や性格など人間性を知り、その上で刑罰を下す事が大切なのです。
そうでなければ、罪を犯した者は被害者の方々に心から詫びる事も無く心を閉ざし続けて行くのでしょう。
それでも、中にはどうにもならない“悪”の人間も存在します。それでも理解を示し、その上でどうにもならない人間だと解ったのであれば、その時は“情け”は無用だと思います。

“人が人を想う事”とは、「罪を憎んで人を憎まず」この言葉の様に罪を憎み、相手に何を理解させ、その為に何を与えるかが重要なのです。

“いじめ”とは、大人でも子供でも本当に相手の事を理解しようとしない為に起こる行為です。
理解を示す前に自分の感情が先に成り、『嫌い』『気に入らない』等の言葉で片付け心無い“いじめ”が始まるのです。

本当に相手の事を想い与える試練と“いじめ”は、大きく異なるものです。

自分の考えを上手に伝える事が出来ない文才の無さにウンザリします。
纏まりませんが、もう一度言わせて貰いますと、例えどんな状況であろうと“いじめ”は“悪”でしかありません。

『人は他人に生かされ、人は他人の為に生きる』これこそが、人の生き方だと思います。
人は人を活かす者でなくてはならいのです。

長文に成ってしまい、申し訳ありません。

お礼

回答ありがとうございます。
長文嬉しいです。
真摯に考えていただき、本当にありがとうございます。
丁寧な文章で、大変深く考えさせられました。
いえ、自分こそ、文章が長くなり、下手な文章でしか伝えられなくて申し訳ないです。

>私が言う“自分勝手な人間”とは、物事を二人称（自分と自分側の人）でしか考えない人も同じだと思っています。
>“いじめ”とは、大人でも子供でも本当に相手の事を理解しようとしない為に起こる行為です。
>例えば、死刑と言う刑罰が在りますが犯罪者がただ酷い悪行を行ったからと言って死刑で恐怖を与えるのではなく、その犯罪者の心や性格など人間性を知り、その上で刑罰を下す事が大切なのです。
共感するところが、いくつも、いくつも、ありました。
その通りだと心から思います。

>それは結局は自分の事を考え思っているだけで、立場が同じ人がたくさんいてその周りの人達の事を考えている訳では無いと思いますよ。
「共感しやすい人」という人がたくさんいます。
流されやすいとも言うのかもしれませんが……。
同じグループの子のことを真摯に考え、感情に寄り添い、人を攻撃するのです。
そこに悪意はありません。むしろ優しさや善意があるのだと思います。

>本当に相手の事を想い与える試練と“いじめ”は、大きく異なるものです。
前者で行動するような人は現実には少ないそうです。
誰もが、自分の利益を考えて行動するのが実社会だと諭されました。
実際、いじめられている人や、悪人とされる人を擁護するとマイナーになってしまいいじめられます。

「罪を憎んで人を憎まず」に、賛同します。完全な人間はいません。
しかし私はいじめられて、罪を犯した人をも周囲と同調して憎まないと、社会から疎外されることを学びました。
罪を犯したとコミュニティーに判断された人は、コミュニティーが課す罰をもってして償わなくてはなりません。
秩序を保つために、そうした人は、区別し、多少なりとも迫害しなくてはいけないのです。違いますか。

実は国家だって、同じような内部構造を持っているのではないですか。
　多くは明文化された判断の基準を持つこと。
　判例が豊富に蓄えられているということ。
　そしてなにより、公正な裁判を行う独立した機関を持つこと。
以上３点で、国はより高次の懲罰機構を保ったひとつの社会組織と言えます。
極端な例になりますが、犯罪者、例えば殺人犯を擁護したり味方したりする人が現れれば、おそらく社会から何らかの攻撃を受けるのではないかと思います。
これは、殺人を一般化しないためのコミュニティーの抵抗ではありませんか。

裁判機関や国家では刑法にあたる懲罰機構を持たない小さなコミュニティーにとって、
いじめは一種の懲罰機構として働きえているのではないでしょうか。
公正さに欠けるという点で、大いに問題はあるのですが、
公的機関を持たないコミュニティーのできる、最大の抵抗と表現できるのではないかと思います。

いじめは、悪いことでしょうか。
小さなコミュニティーにできる、最大限なのです。
だんだんわからなくなります。
コミュニティーが、劣悪なのでしょうか。
しかし、人が集まればいじめは必ず起こるといいます。

迫害や差別、いじめによって生じた秩序がまかり通っているのが小さなコミュニティーなのではありませんか。
私の考えは、腐ってきていますか。